今回は…
「話は変わりますが、お義姉様…いえアイズさんの魔法は異常と思いませんか?神の恩恵を受けてもあのような威力はあり得ません。そう…大精霊でなければ。」
「!貴女は気づいていたのですか?」
「ついさっきですけどね。私の前世の魔法は精霊から力を貸してもらったものです。ですが、アイズさんの魔法は精霊規模ではありません。大精霊そのものです。」
レフィーヤさんがそのことに気づくとは、予想外ですね。
いえ、古代の英雄での経験上ですね。
それは私達を超えるかもしれません。
「その通りです。貴女には伝えたほうがいいでしょう。アイズさんの出自を。」
「え?」
そして私はアイズさんの出自をレフィーヤさんへ教えました。
「アイズさんが…傭兵王ヴァルトシュティンと大精霊アリアとの間に生まれたお子様…。なるほど、ようやく納得がいきました。アイズさんのモンスターへの憎しみ…アイズさんの魔法に。」
「理解が早くて非常に助かります。…ということはアイズさんは1000年前に転生されたということになりますね。」
「本来なら私達と同世代で転生されたかもしれません…。大精霊アリアが無理矢理引っ張り出したかもしれませんね。」
「それは有り得そうですね。」
まさか、それもあのクソバカ主神の仕業ではないでしょうね?
だから、神々が下界へ降臨したのでは…?
確定するにはまだ材料が足りませんね。
「ですが、大精霊アリアは大罪を犯しました。傭兵王ヴァルトシュティンとの子を成したいがため、大精霊の力を自ら封印し子を作り…そのためアイズさんに大精霊の力を分けてしまった。そして黒竜に敗北したことで黒竜への憎しみを植え付け、1000年の眠りにつかせたことです。」
「レフィーヤさん…。」
前世のアリアドネを、今世ではアイズさんを慕ってますからね。
大精霊アリアに対して怒るのも道理でしょう。
「悪いとは思いませんよ?それほど…彼女は傭兵王ヴァルトシュティンを愛していたでしょうね。」
「ええ、その通りですね。」
「まさか傭兵王ヴァルトシュティンが黒竜に敗北したのは、大精霊アリアの大罪に対しての神罰ではありませんよね?」
「ないと信じたいですね。」
また、あのクソバカ主神が糸を引いているわけではないですよね?
タイミングといい…、あのクソバカ主神がほかの有象無象の神々と共に降臨したのはそれですか?
ますます信ぴょう性が高くなりましたね。
「…いずれにしろ、アイズさんは…お義姉様には前世を含めて本当に幸せになってもらいたいです。」
「アリアドネさんはアルゴノゥトと幸せになったわけではないのでしょうか?」
「数年ぐらいですね。私達が獅子討伐へ行き、私達を庇って死んでしまいました。…弱いのにそんな馬鹿をするとは予想外でした。」
「そうでしたか。」
「あの時の喪失感、悲しみは今でも思い出せます…。生きた心地がしませんでした。ですが、お義姉様は立場上各種族を取りまとめなければなりませんでした。心を殺しやり遂げるしかなかったのです。」
「貴女はどうしましたか?」
「アル兄さんの後を追おうと思いましたが、お義姉様のことを考えるとできませんでした。お義姉様が死なれる時までずっと支えてきました。ですが、アル兄さんがいなかったのは私達にとっても辛かったです…。」
「それは辛いことを聞いて、大変申し訳ございませんでした。」
「いいえ…、こうして転生してアル兄さん…いえ、ベル・クラネルに会ったのだから。アイズさんや皆さんにも。」
…そうですね。
レフィーヤさんには協力してもらいましょう。
坊ちゃまを愛し、アイズさんを慕っている彼女なら問題ないでしょう。
「…レフィーヤさん、アイズさんと坊ちゃまとの進展について協力していただけませんでしょうか?」
「進展…ですか?」
「はい、実は…。」
そして私は先日の招集で話したことを教えました。
「なるほど…思い当たる節が多くあります。ようやく合点がいきました。わかりました、喜んで協力させていただきます。」
「ありがとうございます。アイズさんと親しい貴女方が協力していただけるのは、非常に心強いです。」
「いえ、アル兄さんとお義姉様が再び結ばれるのは私にとって願ってもないことですから。」
そうですね。
1000年以上の時を経て、幸せになってほしいものです。
それは坊ちゃまとアイズさんだけではなく…。
「それは貴女もですね?」
「え?そ、そうですね。私は当時義妹でしたから、アル兄さんの近くにいても堂々と愛することは許されませんでしたから…。でも!こうして転生して、ベル・クラネルのハーレムの一員になったからには堂々とできます!」
「それはよかったです。改めて、レフィーヤさんお願いしますね。」
「はい、こちらもよろしくお願いします。まず、リヴェリア様とアルフィアお義母様を超えないといけませんね。」
「向上心があって何よりです。」
得難い味方を得られましたね。セバスに報告しておきましょう。
…アルフィアさんを、もうお義母様よびですか。
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その翌日にレフィーヤさんは…。
「ほら、団長。襟が曲がってますよ。」
「え?あ、あの…レフィーヤさん?」
「同じファミリアですから、フィ…いえレフィと言ってください?」
「レ、レフィ?あの…ち、近くありません?(今までこんなに接近してきたことなかったのに!)」
「何ですか?何か不満ですか?もっと近づいたほうがいいですか?」
かなり積極的にいってますね。
前世でできなかった分も含んでいるでしょうね。
「ちょ、ちょっと近すぎます!当たってますって!(や、柔らかい!?平常心、平常心だ!)」
「む……女の人の匂いがします…。」
「ええっ!?僕、昨日…あれ?昨夜の夕食から記憶が…ない?」
「(メイさんの言ってた添い寝ですか)気のせいでした。すみません、ベル。あ、団長と言ったほうがいいですか?」
「へ?あ、いや…。団長と呼ばれるほどまだ立派ではないので、ベルで…。」
「はい、ベル。」
「はい、レフィ?」
「「………。」」
何をお見合いしているのですか…貴女たちは。
それに、妙に気が合っていますね。
前世で義兄妹だったのは本当のようですね。
セバスに報告しますと、その場にいなかったのを悔しがっていました。
古代の英雄の時代で活躍された方の、転生者が語ってくれましたからね。
ふふん。
アイズの展開に協力するレフィーヤ(フィーナ)です。
アルゴノゥトに想いを持っているのはダンメモイベントを見てわかりますね。
前世では義妹でしたが、今世は赤の他人ですからね。
堂々とできますね!(何が?)
そしてベルくんへ臆面もなくスキンシップが激しくなっています。
ベルくんもかなり戸惑っていますね!
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