レフィーヤの特訓を見学中です…。
レフィーヤはどうだ…?
「さっさとかかってこい、トロ子が。」
「いきます!」
アルフィアと模擬戦か…。
だが、奴は例の魔法があるため、全ての魔法が通じん。
どうするのだ?
【終末の前触れよ、白き雪よ。黄昏を前に風を巻け。閉ざされる光、凍てつく大地。吹雪け三度の厳冬--我が名はアールヴ】
【ウィン・フィンブルヴェトル】!
「馬鹿の一つ覚えか…。面白味もない。」
【二重追奏】
【レア・ラーヴァティン】!
何だと!?
【ウィン・フィンブルヴェトル】が当たる前に、【レア・ラーヴァティン】で相殺しただと!?
そんな無駄な…いや!
バァァァァァン!
「何だと!?ぐっ!」
「どうですか!?」
「…なるほど、考えたな。炎と氷を私の目前でぶつけ合って水蒸気爆発を引き起こして、私へぶつけるとは。トロ子にしてはやるではないか。」
「まだまだいきます!」
水蒸気爆発…。
そうか、さすがのアルフィアでもそこまでは無効化できないか。
考えたな、レフィーヤ。…私ではそのようなことを思いつかんぞ?
誰に教えてもらったのだ?
【誇り高き戦士よ、森の射手隊よ。押し寄せる略奪者を前に弓を取れ。同胞の声に応え、矢を番えよ。帯びよ炎、森の灯火。撃ち放て、妖精の火矢。 雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】
【ヒュゼレイド・ファラーリカ】!
「…?何故そんなに高く…?「てーいっ!」何っ!」
なっ…。あれは!?
ドガァァァン!
「ゲホッゴホッ…、この小娘が…。火炎石を投げたな!」
「貴女に魔法が通じないなら、物理攻撃でやるまでです!」
「小細工を!」
「それも戦略です!」
「……ちっ、そこは褒めてやる。だが、じっとしているのも業腹だ。私からも動くぞ?」
「なら!これはどうです!」
……私の知っているレフィーヤの戦い方ではない。
……私が教えたことでもない…。
誰だ!?誰がレフィーヤに教えたのだ!?
あれは…百戦錬磨でなければできないはずだ!
それに…アルフィアが魔法で蹂躙されているとはな。
魔法は工夫次第とはよく言ったものだ。
魔法が効かないなら普通は諦めるところだ。
だが、レフィーヤはその魔法をいかに物理攻撃に変えられるかを考えている。
この短期間で一体何があったのだ!?
「えいっ!」
パンッ
【誇り高き戦士よ、森の射手隊よ。押し寄せる略奪者を前に弓を取れ。同胞の声に応え、矢を番えよ。帯びよ炎、森の灯火。撃ち放て、妖精の火矢。 雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】
【ヒュゼレイド・ファラーリカ】!
「先程のは通じんぞ?よければ…、何だ…これは?煙幕…いや小麦粉…?…!?小娘、貴様!」
ドガガァァァァァン!
………ひどすぎる。
魔法攻撃が効かないからと、そこまでやるか…?
今のレフィーヤと私が戦えば…レフィーヤが勝つかもしれん。
…なんというか…老獪さが見え隠れしているような気がする。
まるで人が変わったような…。
「ふぅ…今すぐこの場を…。!…回り込まれましたか…。」
「…よくもやってくれたな……この小娘が。いや、レフィーヤ。」
「(初めて名前を呼んでくれた!)……よ、よくあの粉塵爆発から逃れましたね。」
「魔法で吹き飛ばして切り抜けた。…この戦い方は年増ハイエルフからではあるまい。」
「私のやり方です!(古代での戦いでの経験ですが)」
「だが、これでいい。そうでなければならん。…だから、私も本気を出してお前を鍛えてやる。」
「え」
「覚悟しろよ?レフィーヤ。」
「ひぃぃぃぃぃっ!(古代の時のみんなより怖い!この人!)」
アルフィアを本気にさせるだけでも大したものだ…。
もうレフィーヤは私の手元から離れたな。
それはそれで嬉しいのだが、複雑だ。
【福音】
【サタナス・ヴェーリオン】
【二重追奏】
【ヴェール・ブレス】!
「ぐぅぅぅぅぅっ!」
「ちっ…、あの年増ハイエルフの魔法か。厄介だな。」
上手いな…。
魔法の出し方も熟練じみている。
【誇り高き戦士よ、森の射手隊よ。押し寄せる略奪者を前に弓を取れ。同胞の声に応え、矢を番えよ。帯びよ炎、森の灯火。撃ち放て、妖精の火矢。 雨の如く降りそそぎ、蛮族どもを焼き払え】
【ヒュゼレイド・ファラーリカ】!
「火炎石も小麦粉もない。…何だ?この水たまり…いや!油か!」
ボオオオオオオッ
一気に火の海になったな…。
この状態でアルフィアの魔法は枷にしかならんな。
【福音】
【サタナス・ヴェーリオン】
む、火の海を音魔法で消したか。
アルフィアも付与魔法を解除せざるを得なかったな。
【解き放つ一条の光、聖木の弓幹(ゆがら)。汝、弓の名手なり。狙撃せよ、妖精の射手。穿て、必中の矢】
【アルクス・レイ】!
何だと!?
魔法を出し切ったところに打ち込んだ!?
アルフィアは短文魔法だから隙は非常に少ない。
そこを突いたか!
「なっ!」
【魂の平穏】
【静寂の園】!
アルフィアがあそこまで焦るのは初めて見たな…。
いや、妹のメーテリア関連以外と言ったほうが正しいな。
「それ、ずるくありません!?」
「黙れ、お前に言われたくないぞ。魔法を使ってえげつない攻撃をするとは。」
「私はレベル4です!貴女はレベル7です!真っ向からやって勝てるわけないでしょう!」
「……ふん。あの年増ハイエルフよりはマシだな。それは褒めてやろう。」
「え?あ、はい。ありがとうございます?」
「だが…。」
ゴンッ!
「いったーーーーい!」
「こう懐へやすやすと入れさせると、こうなる。」
「(早い!ユーリさんやエルミナさんより!)あ、貴女は魔道士じゃありませんよ!」
「私をそこらの棒立ちの役立たず魔道士と一緒にするな。」
「なら!これはどうです!」
【契約に答えよ、森羅の風よ。我が命に従い敵対者を薙げ】
【ゲイル・ブラスト】!
何だと!?
精霊魔法だと!
そんなの…里の長老でさえも知らないはずだぞ!
【エルフ・リング】も使ってない…スロットも全部埋まっているはずだ!
一体どうなっている!?
「風魔法…?いや、精霊魔法だと!?」
「ふふん、間合いを取らせてもらいました。いかせていただきます!」
「そうはさせん!」
【福音】
【サタナス・ヴェーリオン】!
【契約に応えよ、大地の焔(ほむら)よ。我が命に従い暴力を焼き払え】
【フレア・バーン】!
な…先程の1つだけではないだ…と?
火魔法であれほどの威力を…アルフィアの魔法を相殺…いや反らしたか。
それでも相当の技術だぞ!?
「また精霊魔法だと…。貴様はエルフの魔法しか使えないはずではなかったのか?」
「秘密です!」
「ちっ…昨日で何があったのだ…。まあ、いい。そうでなければ困る。」
「はい!私は、貴女を…リヴェリア様を越えてベルと共に戦います!」
「ふっ…ほざいたな。なら証明してみせろ!」
レフィーヤは…もう完全に私の手を離れたな…。
【ヘスティア・ファミリア】へ改宗させて正解だったな。
ほんの数日でここまで強くなるとは…。
フィンやガレスの言う通り、引退の時が来たかもしれんな…。
はい、フィーナの記憶が復活したレフィーヤとアルフィアの魔法合戦です。
古代での経験を生かし歴戦の記憶を使って、アルフィアを追い詰めています。
ですが、さすがレベル7で『才禍の怪物』と言われたアルフィアにはまだまだ及びません。
レフィーヤにスロット以外の精霊魔法を使っていることにリヴェリアは驚いてます。
そりゃそうですね。フィーナの記憶が復活し、当時の魔法を使用できるなんて誰も思いつきませんからね。
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