白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

299 / 439
ユーティスさん回です!
いよいよ、ユーティスさんとシノスさんのダンジョン初突入です!


第298回 正義人、突入。

やっとダンジョンへ潜れるわ。

エイナちゃんの勉強が長かったけど、すぐに理解できたからいいようなものね。

神だからね。

「ダンジョンは久しぶりね。7年ぶりだわ。」

「ユーティスさん、ずるいですよ!神なのにダンジョンへ行くなんて…。」

「しょうがないじゃない。7年前は勝ったからいいようなものでしょ。」

「まあ、そうですけど。…ところで、何故貴方たちがついてくるのですか?」

そうよ…護衛なんていらないわよ?

アリーゼ、輝夜、【炎金の四戦士】の皆さん…。

 

「いや、さすがに元神でもお二人だけでダンジョンには潜らせませんって。」

「ソロは駄目だけど、シノスと一緒ならいいじゃない?」

「シノスさんも元神でしょう…。」

「駄目です。」

「危険です。」

「無茶です。」

「無謀です。」

過保護すぎるわよ…。

レベル5が6人なんて…2人でもいいじゃない。

 

それに私達は普通のレベル1じゃないわよ?

「でも、私はレベル1,2を圧倒しましたけど?」

「あいつらは本来戦闘職ではないでしょうに…。」

「せめて我々とこの女達が護衛します。」

「レベル5が6人なんて戦力過剰と思うんだけど…。」

「念のためです。」

「ユーティスさん、ここで文句言ったって仕方がないですよ?さっさと潜りましょう。」

「そうね!」

「「「不安だ…。」」」

心配性ねえ…。

 

1~3階層

「1から3階層も容易いわね。」

「ええ、もう少し歯ごたえがほしいですね。」

つまらないわ…。

 

「ゴブリン十数人を1人で…。」

「コボルトの『怪物の宴』も1人で…レベル1の駆け出しがやれることじゃないぞ…。」

「ねえ…、私達いる?」

「黙れ、迷惑女。」

「五月蝿い、貧乳。」

「あー!言ったわね!これでもティオナちゃんよりはあるわよ!」

「あの女と比べられる時点でアウトだろ。」

「目くそ鼻くそ。」

「むっかー!4つ子ちゃん、燃やしてあげるわ!」

「何やっているのでございますか…。あの方々、下へ参りましたが…。」

「「「え?は、早く追いかけろー!」」」

さっさと下へ行きましょう。

 

4~8階層

「この程度なの?ウォーシャドウって…。」

「キラーアントも大したことありませんね。外殻の隙間を突くだけで灰になるって…。」

「「「………。」」」

「私達がレベル1の時に苦労したモンスターを…あっという間に…。」

「キラーアントは初ダンジョンに潜った方が、簡単に倒せるようなものではありませんが…。」

どんなに早くても先読みすればそれほどじゃないわね。

頑丈でも隙間さえあれば切れるでしょ?

 

「さあ、下へ潜りましょう!」

「ええ!」

「「「え?ちょ、ちょっと待ってー!」」」

待ちません。

歯ごたえないんですもの。

 

9~12階層

「んー、こんなものかしら?」

「オークって…こんなに弱いんでしたっけ?」

「オークの群れを…。」

「インプの群れを…。」

「「「たった二人だけで全滅させるなんて…。」」」

まあ、それなりに歯ごたえあったけど…足りないわね。

これも【白兎眷属】の効果の一つかしら?

 

……もう少し検証したいわね。

シノスさんも同じ心境のようだし…。

行ってみましょうか!

「よし!」

「「「はい!帰りましょうか!」」」

「何言っているの?貴方たちの護衛はここからよ?」

「は?」

「まさか…」

「ええ、行くわよ。中層へ!」

「「「やめてー!」」」

 

13~14階層

あ、このモンスターは無理だわ。

「アリーゼ、輝夜、やっちゃって!」

「はい、皆さん出番です。」

「ずるいわ!こういう時に押し付けるなんて!」

「アルミラージは…。」

「これはベルではないです。」

「これは異端児ではないです。」

「ただのモンスターです。」

「ただの雑魚です。」

ああ…ベルの同類?ごめんなさい…。

 

あら?…あれは。

「あ、ヘルハウンドだわ!ユーティス!シノス!下がっ…」

ヒュッ!

「いただき!」

「ギャワン!」

「ああっ!ずるいですよ!ユーティスさん!」

「「「………えー。」」

早いもの勝ちよ!

 

早速下へ行きたいんだけど…。

「ねえ、アリーゼ。そこを通してくれないかしら?15階層へ行きたいんだけど。」

「アルフリッグさん、通して下さい。」

「「ダメです!」」

「ただでさえ、初ダンジョンで15階層まで来たのがイレギュラーです!」

「そうです。ベルが心配します。」

「泣くかもしれない。」

「「じゃ、やめとくわ。」」

「「「早っ!(最初からベルのことを出せばよかった…)」」」

ミノタウロスがどんななのかを試したかったけど、仕方がないわね。

 

ホームへ帰ったはいいけど、エイナちゃんに報告したら何故か怒っていたわ。

アリーゼ、輝夜、【炎金の四戦士】たちを正座させて説教していたわ。

「もう一度言ってくれませんか?アリーゼさん?」

「えっとね…その…15階層まで…。」

「初ダンジョンは1~3階層までが基本。それは知っていますよね?輝夜さん?」

「それはもちろんだ。だが…本当に1~3階層のモンスターでは相手にならなかったのだ。」

「だからと言って、更に下へ行かせることありますか?アルフリッグさん?」

「…はい。すみません。」

「貴方がたがレベル5であり、上層・中層は大したことはないのはわかっています。ですが、シノスさんとユーティスさんはレベル1になったばかりです。ドヴァリンさん、そうですね?」

「はい、その通りです!」

「シノスさんとユーティスさんは確かにレベル1の私と春姫さん、レベル2のルーゼさんを圧倒しました。で・す・が!ダンジョンは別です!それはわかっているはずです!ベーリングさん?」

「はい!もちろん、わかっております!」

「しかも、お二方は元神であり貴方がたの元主神です。ダンジョンで死なれるとどんなイレギュラーが起こるかわかりません!7年前の再来となる可能性だってあるんです!それは承知しているはずです!そうですね?グレールさん?」

「はい!そうです!」

「だったら、何で14階層まで行かせるんですか!」

「「「申し訳ありませんでした!」」」

 

そろそろ止めようかしら?

「まあまあ、エイナちゃん。そのくらいで。」

「そうですよ。私達、怪我一つも負いませんでしたし。アルフリッグさんたちレベル5の6人に守っていただきましたので。」

「あ・な・た・方がそれをいいますか!自覚して下さい!」

「だって、弱かったですもの。」

「ええ、何故みなさんはあの程度で苦労するんですか?わからないです…。」

「「「…………(あんたたちが神だからだよ!)。」」」

「はぁ…。無事なら無事でよかったです。貴女方が死なれるとベルくんが悲しみます。それだけはわかってください…。」

「「ごめんなさい!」」

ベルが悲しむのだけは避けないと!

 

その晩、初ダンジョンで中層まで行ったことをベルに言うと、驚いていた。

「レアお姉ちゃんとシノスさん、凄い!」と褒めてくれた。

その後すぐ、ベルはエイナちゃんに怒られたみたいだけど。

 

思ったけど、クノッソス経由で18階層まで行ってモンスターを狩ればよかったわね…。

まあ、どこまでやれるかわからないからちょうどよかったけどね。

 

……でも後衛がほしいわね。私達のような元神の。

まあ、そう簡単にいるわけがないよね。

ベルにベタ惚れの女神が。




ユーティスさんとシノスさんの無双が始まりました。
護衛のみなさん、タジタジですね。

ン億年の技と駆け引きがあれば、無駄な体力使うことなく倒せますからね…。
15階層からはミノタウロスがいますからね。
強制停止の咆哮を仕掛けてくるから、行かせるわけにはいきませんからね。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。