白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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はい!初のアルテミス回です!


第299回 月女神、読書。

「くしゅん!」

「風邪ですか?アルテミス様?」

誰が噂しているだろうな。

ヘスティアだろうか?

 

それよりこっちだ。

もう読み終わったのだが…。

やはりオリオンの自伝は何回読んでも飽きないな。

「いや、その兆候はないな…。…ところでレトゥーサ、そっちの本はまだ終わらないのか?」

「待って下さい。遠征編が読み終わる頃なので…。」

「そうか…こちらは異端児編をもう三往復も読んでいるんだが。」

「自分の…といってもそれなりにするし、荷物になるから共有するしかないんですけどね。」

そうだな…。金がもっとあればな。

いや、私達は1つの場所にはいられない。

荷物になるからな…。

 

「全くだ。あの戦争遊戯の後にオリオンのファンクラブ出張店があった時は喜んでしまったな。」

「あの時のアルテミス様、すごかったですね。視界に入るとすぐに駆け出しましたからね、私達レベル3や4が追いつけないほどに…。」

「仕方がないだろう?オリオンのファンクラブなんだぞ!」

「全部買おうとしましたよね?必死で止めるのに苦労しました。」

「す、すまない。」

「まあ、私達全員キーホルダーとベルくんの自伝をファミリア共有するだけで精一杯でしたし。」

「シルバー会員を取れたし…、しばらくは金策だな。」

それにしても、このキーホルダー凄い出来だな。

オラリオにはしばらく行ってないが、今の技術はどのぐらい進んでいるのだ?

まあ、いい。行けばわかるだろう。

ヘスティアにも会いたいしな。

 

「それにしてもオリオンは凄いな、たったの半年でこれほどの偉業を成し遂げるとはな。」

「凄いですね!ベルくんは!」

「そうだな!……だが、あの糞神共は許せん!」

「ええ…ひどいですね!神アポロン、神イシュタル、神アレス、神イケロスは。」

「特にアポロンめ!私の神友、ヘスティアをどれだけ貶せれば気が済むのだ!同郷として恥ずかしい。忌々しいことに…天界では隣の領地だから嫌悪感が消えん。」

「私、アルテミス様の眷属で本当によかったです!」

「…神にも色々いるがな…。はぁ…本当に下界へ降りてよかったのかと思ってしまうよ。」

「そんなことを言わないで下さい!」

「ああ、すまない…「アルテミス様ー!新刊が出ましたー!ついでに0巻もゲットできました!」でかしたぞ!ランテ!」

よくやった!なかなか手に入らないのだ、0巻は。

しかも新刊も手に入るとはな!

早速、皆で回し読みしよう。

 

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新刊を見たが…、フレイヤめ何て羨ましいことを。

オリオンにエスコートしてもらいながらデートするなんて…。

それだけでも足りんのか!?

「フレイヤめ…。やはりアフロディーテやイシュタルのように美の神はろくな神がいないな…。いや、アフロディーテはまだマシか。」

「え?な、何故ですか?」

「天界でな、アフロディーテは私に「恋や愛は素晴らしいものだ。知らないのは損だ!」と私に対して喧嘩売っていたんだ。今、思えばアフロディーテの言う事がわかったような気がする。会った時にお礼を言っておかないとな。」

「そ、そうですね。」

「結局、フレイヤとロキはどうなったのだ?あの後神の鏡ではホームでお仕置きを聞くことになってたが…やはりオラリオへ行かないとわからないな。」

「ア、アルテミス様!この0巻を読んで下さい!とんでもないことが書かれています!」

「何だと?」

冷静なレトゥーサがここまで焦るとは、何が書かれているのだ!?

 

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0巻には、オリオンがオラリオへ来る前のことが書かれていた。

特にゼウスのことを。

「…………。」

「ひどい…。ベルくんを育児放棄するなんて…。」

「アルテミス様…神ゼウスをご存知でしょうか?」

「知っている?知らない神なんていないさ…。あの糞神がぁぁぁ!」

「「「ひぃっ!」」」

「ああ…オリオン、すまない。私の同郷の大神がオリオンにとんでもないことを…。」

「「「同郷の大神!?」」」

「そうさ。同郷の、まあリーダーみたいな奴でな…。語りたくない程ひどい神だ…。」

「そ、そうなのですか?」

ああ、そうだ!下半身しか考えていない神め!

何故あの神が同郷の大神なのだ!?

理解できん!

 

そういや、疑問に思ったのだが…。

「…ヘラは知っているのだろうか?一応あいつの義孫だが、オリオンはどう見てもヘラ好みだろう…。」

「あのー?アルテミス様?」

「…ヘラもあの戦争遊戯を見ているはずだ。オリオンが可愛くないはずがない…。何故ヘラは動かないのだ?かえって気味が悪い。」

「もしもーし?」

「……やはりオラリオへ行かないと始まらないな。ランテ、オラリオまで後どれぐらいだ?」

「え?あ、はい。えーと…あと3日ぐらいですね。」

「そうか!その前日にどこかで水浴びして清めないとな!あと、香水もかけておくか。」

「「「はい!(気合入っているわ…)」」」

当然だろう。初対面は大切だからな。

 

しかし…やはりオリオンの顔が見たい!

「ああ…オリオン。もう一度神の鏡で見れないだろうか…。」

「そ、送還されますからやめて下さい!あと数日でオラリオへ入れますから我慢して下さい!」

「そうだな…。はぁ…早く会いたい…。」

 




アルテミス、ベルくんへ完全に懸想していますね!
そして、ゼウスたちへ怒りを向けています。
またヘラの動きに疑問を持っています…。

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