白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ヘスティア回です!
臨時神会が開かれ、向かっているところです。

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300回まで来ました!
連続でここまで来れたのは、皆様のおかげです!


第300回 処女神、心配Ⅲ。

今日は臨時神会か。

前回よりまだ2ヶ月も経ってないんだけどなー。

 

だけど!今のボクはオラリオ最大派閥だ。

数ヶ月前のボクと違うんだ!

……普通に考えると凄いよね…。

 

それに…今のあの子たち、【白兎眷属】のスキル持ちの子、凄まじい速度でアビリティが上がっているし…。

まーた、ランクアップのラッシュが来そうだな。

まあ、最大派閥となったからには2つ名の心配はいらないよね。

今回は、ベルくんとサポーターくんと春姫くんとアリーゼくんと輝夜くんとライラくん…の6名かな。

 

「ヘスティア、調子はどう?」

「やあ、ヘファイストス!調子は、まあ…いいかな?」

「何で疑問形なのよ?」

「ヘファイストス…彼女たちの急成長でずっと頭痛めているんだよ!」

「……まあ、気持ちはわかるわ。」

毎日更新するたびに、伸びが三桁になっているのが当たり前なんだよ!

特に、シノスくんとユーティスくんは!

神の全知をフル稼働して効率のいい特訓をしているからね!

 

「よー、ドチビ。」

「何だい、ロキ?」

「いやなぁ、いちいちアポとらんとあかんのは何とかしてくれへん?」

「メイくんとセバスくんに言いなよ…。」

「言うと箱詰にされるんや…。」

「は?」

何で箱詰に?

キミ…何をやったんだよ?

 

おっと、そろそろ始まるね。

「今回は私が司会を務めさせてもらうわ。」

「今回はデメテルかー。」

「まあ、デメテルなら大丈夫やろ。…それにあの脳筋の眷属を一挙に抱え込んだから一気に大派閥になったからなー。」

「仕方がないだろ?」

フレイヤの眷属を一挙に抱え込んだおかげで、【デメテル・ファミリア】の生産能力が一気に上がったからねー。

野菜も毎日送ってくれるから本当に助かるよ!

 

「ええと、ギルドからの報告は…これね。ラキアがオラリオの周辺国を占領し始めているわ。」

「「「は?」」」

「何で?アレスは何を考えているんだい?」

「…妙ね?私、アレスと同じ同郷だけど。アレスがこのような手口を使うんはあり得ないんだけど…。」

「どういうこと?」

「ヘファイストス、分かっていると思うけどアレスは力押し一択の超脳筋よ?この報告書によると…綿密な情報収集の上で弱点を突き、そこから一挙に攻め込んでいるとあるのよ?アレスの手口じゃないわ…。」

「ありえないわね…。頭でも打ってまともになったのかしら?」

「ひどいことを言うね…ヘファイストス。まあ、ボクも同感だけど。」

「それに…何で周辺国なの?オラリオへ直接攻め込んだらいいじゃないの?」

「確かにアレスじゃないな。」

「アレスが追放されて別の神になっているとか?」

「それあり得るー。」

「あの脳筋にそんな知恵あるとは思えんわー。何かあるなー。」

 

ドタドタドタ!

バーン!

「あら?ヘルメス?どうしたの?」

「はぁ…はぁ…大変だ!」

「何だよ…ヘルメス。」

「オラリオは…滅亡する!」

「「「な、なんだってー!」」」

はぁ?何言っているんだよ、ヘルメス。

 

「ンなノリはええから、さっさと座れや。」

「違う!マジで本当に滅亡するんだって!」

「ウケる。」

「ヘルメス、芝居うまいぜー。」

「違うって!」

……マジみたいだね。

一体何が起こっているんだろう?

変貌したラキアといい、ヘルメスといい…。

 

「ヘルメス、聞きたいんだけど。ラキアがオラリオ周辺国を占領し始めているって本当なの?」

「その情報…古いよ。既に占領している!」

「「「はぁ!?」」」

「ありえないわ!アレスにそんな脳持っているはずがないわよ。絶対に誰かが裏にいるわね。」

「ああ。それについての情報があるんだ…(ブルブル)。」

…?

震えているけど…、何に怯えているんだい?

 

「ええから、それをさっさと言えや。」

「ヘラだよ…。」

「「「は?」」」

「だから!ラキアを実質支配しているのはヘラだって!」

「「「な、何だってー!」」」

ヘラが!?

ラキアを支配しているのがヘラだって!?

 

「先程、情報が入ってさ…。ラキアの要求は次の通りさ。デメテル、これを。」

「あらありがとう、ヘルメス。どれどれ………ヘルメス、これ本当なの?」

「本当だよ…。」

「何が書いてあるんや…。」

「読むわね…「ラキアはオラリオへ従属する。周辺国も含めてだ。ただし、オラリオにいる神はオラリオの外へ出ることは許さず。オラリオの外へ出ようとするならひっ捕らえて、それなりの処理をして送還する」とあるわ…。」

「「「はぁ!?」」」

それなりの処理…ヘラお得意のアレかい?

うわぁ…。

 

「なるほど…私達をオラリオに閉じ込めるのが目的ね。でもそんなことをしてラキアに、いえヘラに何の得があるの?」

「ラキアの意思はヘラそのものだよ。……ヘラはオラリオにいる神を逃す気がないということだよ。」

「何でそんなことをするのさ?」

「……俺の憶測だけど…この前の戦争遊戯で【ヘスティア・ファミリア】に特にベルくんに対して悪口雑言を浴びせた神がいただろう?」

(((ビクゥッ!)))

あーあー、いたね。

え?それだけのために?

 

「その神を一柱も逃さないのが目的だろう…そしてラキアにはイケロスがいたという情報がある。」

「「「あっ…。」」」

「そして…ラキアの軍事力を使って、ローラー作戦でゼウスやアポロンを探し出すだろう…。」

「「「うわぁ…。」」」

イケロス…ラキアに行ってたのかい。

ラキアの力を使ってゼウスとアポロンを捕らえる気だね…。

うーん、ますますヘラらしくない。

 

「ヘラにとって…ラキアはただのツールに過ぎないということさ…。オラリオの周辺国を支配し兵糧も貿易ルートも全て閉ざすだろう…。」

「それは困るわね…。でもヘラが主導しているなら納得できたわ。」

「オラリオに従属するとあるから、今まで通りね。」

「そやな、ウチオラリオから出る気あらへんからどーでもいいけどな。…問題はヘラがオラリオへ来るということやけど。」

「来る、間違いなく来る。」

「お、俺は逃げるぞ!」

「どこへ?海路も陸路も全て把握されているよ?しかも空路もワイバーン騎士に見張られているし…。ヘラはラキアの軍事力・貿易力・外交力をフルに使ってオラリオを包囲しているんだよ…。俺たちはもう…袋の鼠だよ。」

「「「あ…あ…あ…、終わりだ。」」」

準備万端すぎる…。

あの子は几帳面だけど、ここまで用意周到にするかぁ?

あの戦争遊戯を見て、ゼウスに対して思う所あるはずだから追いかけるはずだ。

そんなことする余裕あるかなぁ?

 

「ヘルメス…何でヘラはそんなことをしたんだい?」

「分かるもんか!ヘラの考えていることなんか予想できない!天界でもそうだったから分かるだろう!」

「うん…まあ。そうだけど。」

「ヘスティア?どうしたの?」

「いや、あのヘラがそんなことをするかなーって。第一、キレたらゼウスだけを追っかけるんだろ?ラキアを支配したり、オラリオを包囲したり遠回しなことをするかなーと。」

「確かにそうね…。」

だろー?

そんな面倒なことをするぐらいなら、ゼウスを追っかけるはずだよ?

 

「ドチビ…まさか、そっちの執事とメイドが絡んでいるということはないやろな?」

「ははは…そんなことは………あり得る。」

……ファンクラブを世界進出すると言ってたよね?

ヘラに連絡をとるため…まさか今回のことで入れ知恵したのは彼らかい?

 

「………ヘスティア、ヘラを何とかしなさい。オラリオでヘラをどうにかできるのは貴女ただ一柱よ。」

「え?マジ?」

「マジよ。」

「ええ、そうね。同郷の私達でも無理ね。ヘラを止めることができるのは天界でも同郷でも貴女だけよ。」

ええー?

あの子はいい子だから言えばわかってくれるはずだけどなー?

 

「「「お願いします!ヘスティア様!お助け下さい!」」」

「ええー…。」

「一旦、神会は中止ね…。ヘラがオラリオへ来てからにしましょう。」

「「「異議なし!」」」

「お、俺のファミリアは今晩にでも逃げるぞ!あばよ!」

「あ、待てよ!俺もだ!」

「ヘラに捕まってたまるか!逃げ切ってみせるぞ!」

……ここまで仕上げてるなら、逃げられないと思うけどなー。

 

「ヘラ…一体何があったんだよ?」

帰宅して、メイくんとセバスくんに聞くとやはりヘラへ入れ知恵したらしい。

その内容は、神会で聞いたのと同じだった。

「予想より早いですね」と感心してたけどね。

 

数日後、オラリオを出た複数ファミリアが改宗可能で主神不在でオラリオへ戻ってきた。

主神は…ヘラに捕獲されたままとのことだってさ。

合掌。

 

そしてそのファミリアは解散して、オラリオ連合の傘下ファミリアへそれぞれ改宗したみたい。

ボクのところには来てないけどね。

まあ、セバスくんとメイくんが何かしたんだろうね。




はい、ヘラがラキアを支配しその軍事力を利用して、オラリオの周辺国を占領しています。
ヘスティアの言う通り、一体ヘラに何が起きたのでしょうか?

次回からはしばらくオラリオ外のファミリアの視点となります。

オラリオ内の視点は、オラリオ外のファミリアがオラリオへ来てからとなりますので、お待ちくださいませ。

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