白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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アフロディーテさんの初回です!
アポロンにつきまとまわれてメレンまで来てしまいました。
何が待っているのかも知らずに…。


第306回 愛浮呂、疾走。

…もうすぐオラリオね。

それに…こいつらどこまでついてくるの?

「アポロン、貴方そろそろ降りなさいよ!」

「何故だ?一蓮托生だろう?オラリオまで仲良く行こうじゃないか!」

「何回も言わせないでよ!一蓮托生なんて冗談じゃないわよ!」

「恥ずかしからんでもいいだろう?」

駄目だ、こいつ。

何とか引き離さないと…。

 

よし…これでいきましょう!

「サンドロ、ベックリン!」

「「はっ!」」

「メレンに着いたら、全員で私を担いでオラリオへ全速力で直行しなさい!」

「かしこまりました!…神アポロンはよろしいのですか?」

「ヒュアキントスに聞きましたが、オラリオを永久追放されているそうです…。」

「はぁ?何考えているのよ。まあ、いいわ…どうせ、入れないわよ。オラリオ連合の【ガネーシャ・ファミリア】がいるから大丈夫よ。」

第一級冒険者が揃っているんだもの。

【アポロン・ファミリア】では突破できないわ。

 

--------------------------

 

メレンに着いたわね…。

あ、ニョルズがいたわ。

丁度いいわ、アポロンの足止めをしてもらいましょう。

「ニョルズ、久しぶりね。アポロンと話をしてあげてくれないかしら?というか、しろ。」

「何だ…いきなり。アポロンはオラリオを永久追放されたはずだが?」

「知らないわよ!あんな変態神の考えていることなんて!頼んだわよ!ニョルズ!」

「あ、おい…。…アポロン、本当に来ているな(いいのか?あいつらがいるというのに)。」

さあ!全力疾走よ!

引き離さないと、あいつらはずっとまとわりついてくるわ!

 

「サンドロ!アポロンは!?」

「まだメレンにいます!」

「全員、そのまま全速力でオラリオへ行きなさい!」

「「「かしこまりました!」」」

よし…何とかうまくいきそうね。

 

オラリオに着いたわ…。

アポロンは…姿かたちも見えないわね。

今のうちに!

「【アフロディーテ・ファミリア】ですか…?目的はなんでしょうか?」

「観光よ。」

「そうですか。一応、検査のため全員確認していいでしょうか?」

「ええ、いいわよ。あ、そうだわ。【アポロン・ファミリア】がオラリオへ向かおうとしているわよ。ガネーシャや第一級冒険者を呼んだほうがいいわ。強行突破するみたいだし。」

「は?【アポロン・ファミリア】ですか…?【ヘスティア・ファミリア】との戦争遊戯で負けて永久追放されたはずですが。」

「知らないわよ!あの変態神の考えていることなんて!責任を負いたくないなら、呼びなさい!」

「は、はい!」

呼ばないと、厄介なことになるわよ!

 

全員の確認が終わった後に、ガネーシャが眷属と一緒に来たわ。

そしてアポロンも…。

「本当に来た…。」

「ガネーシャ…神アポロンは、馬鹿なのか?」

「ああ、だがここまで馬鹿と思わなかったぞ。」

「…皆、あのファミリアは絶対に入れるな。門を閉じろ!」

「「「はっ!」」」

ほーっほほほほ!

私の勝ちだわ!

 

「おお!ベルきゅんがいるオラリオへ私は戻ってきたぞ!」

「「「………。」」」

「そこにいるのは神友ガネーシャではないか!さあ、門を開けて出迎えてくれ!」

「帰れ。後、お前と神友になった覚えはない。」

「冷たいことを言わないでくれないか!同じ都市にいた仲間だろう?」

「お前は負けて追放されたはずだ。帰れ。」

「仕方があるまい…。ベルきゅんのためだ!ヒュアキントスよ!強行突破だ!」

「………仕方がありません。行くぞ!」

「正気か…?【太陽の寵童】。」

「アポロン様の言うことは絶対だ。【象神の杖】、どけ。」

「やめとけ。大人しく帰った方が身のためだぞ?」

「問答無用!………っ!」

え?横槍から矢が飛んできた?

どこよ!

あ…あのエンブレムは、まさか…。

 

「おい…あれは。」

「月に弓のエンブレム…まさか」

「【アルテミス・ファミリア】!?」

「何でアルテミスがここへ来るのよ!?」

何でよ!

大樹海へ行ったんじゃなかったの!?

 

「おお!同郷の者が加勢に来てくれたぞ!」

「…………。」

「アルテミスよ!同郷のよしみで来てくれたことを感謝する…ぞ?」

「死ね。」

シュバババババ!

え?どうなっているの?

アルテミス…ひぇっ。

 

「「「ぎゃああああああ!」」」

「なっ…、気でも狂ったのか!アルテミス!」

「気が狂ったのは貴様だろう!貴様と同郷というだけで虫唾が走る!我が子たちよ!仇敵【アポロン・ファミリア】を討ち滅ぼせ!」

「「「はっ!」」」

…【アルテミス・ファミリア】の子、妙に士気が高いわね。

 

「「「仇敵!?」」」

「くっ!仕方があるまい!愛する子たちよ!迎撃せよ!」

「アフロディーテ…。」

「何よ、ガネーシャ。」

「アレ、キレてない?」

「キレてるわ…天界にいた時よりも。アルテミス…何があったのよ…。」

あんなにキレているアルテミス、初めて見たわ…。

遠慮なくオリンポス武闘派の腕を振りかざしているわ。

 

あー、案の定馬鹿神たちがブヒブヒ騒いでいるわね。

「何だ何だ!何の騒ぎだよ!」

「【アポロン・ファミリア】と【アルテミス・ファミリア】の抗争だ!」

「はぁ?何で【アポロン・ファミリア】が…?」

「戦争遊戯で永久追放されたはずだろ?」

「馬鹿なのか…?」

「それはいい!好カードだぞ!見なきゃ損だぞ!」

何が好カードよ。

まあ、私には関係ないわ。

それより、【白兎の脚】に会いましょう。

 

「ガネーシャ、我々はどうするのだ?」

「……抗争が収まるのを待とう。巻き添えになりたくなければな。」

「わかった。だが…このままでは。」

「ああ、人数が多い【アポロン・ファミリア】が優勢だ。」

知らないわ。私には関係ないわ。

そう…関係が…ない、のよ。

 

「アルテミス!降伏しろ!数はこちらが上だ!」

「黙れ!変態め!私が降伏だと!?貴様に降伏するなら死んだほうがマシだ!」

「ア、アルテミス様!多勢に無勢です!」

「…私も参戦しよう。」

ゴオオオオオッ!

「ぐっ…この神威は神アルテミスか!」

「そこの子、どくがいい。アポロンを討つ。」

「…どかぬ!ぐっ!この弓の腕は…本当に全知無能なのか!」

「私をアポロン如きと一緒にするな!」

アルテミス!自ら弓を取って出てくるなんて!

当たりどころが悪かったら、どうするのよ!

 

「アルテミスが押し返したが…やはり多勢に無勢だ。」

「ガネーシャ…。」

「このままでは不味いな…シャクティ、【アルテミス・ファミリア】へ参戦しろ。」

あーもー!仕方がないわね!

出るしかないわ!貸し一つよ!

 

「わかった「その必要はない、邪魔だ。どけ。」お、お前は!」

え?誰よ…あんたは。

 

ヒェッ…怖いわ!




【アルテミス・ファミリア】と鉢合わせになってしまいました。
案の定、抗争になりましたね。
アフロディーテはツンツンツンデレなので、仕方なーく【アルテミス・ファミリア】を援護しようとしましたが、あの方がとうとう来てしまいました。
さて、どうなるのでしょうか?

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