アポロンにつきまとまわれてメレンまで来てしまいました。
何が待っているのかも知らずに…。
…もうすぐオラリオね。
それに…こいつらどこまでついてくるの?
「アポロン、貴方そろそろ降りなさいよ!」
「何故だ?一蓮托生だろう?オラリオまで仲良く行こうじゃないか!」
「何回も言わせないでよ!一蓮托生なんて冗談じゃないわよ!」
「恥ずかしからんでもいいだろう?」
駄目だ、こいつ。
何とか引き離さないと…。
よし…これでいきましょう!
「サンドロ、ベックリン!」
「「はっ!」」
「メレンに着いたら、全員で私を担いでオラリオへ全速力で直行しなさい!」
「かしこまりました!…神アポロンはよろしいのですか?」
「ヒュアキントスに聞きましたが、オラリオを永久追放されているそうです…。」
「はぁ?何考えているのよ。まあ、いいわ…どうせ、入れないわよ。オラリオ連合の【ガネーシャ・ファミリア】がいるから大丈夫よ。」
第一級冒険者が揃っているんだもの。
【アポロン・ファミリア】では突破できないわ。
--------------------------
メレンに着いたわね…。
あ、ニョルズがいたわ。
丁度いいわ、アポロンの足止めをしてもらいましょう。
「ニョルズ、久しぶりね。アポロンと話をしてあげてくれないかしら?というか、しろ。」
「何だ…いきなり。アポロンはオラリオを永久追放されたはずだが?」
「知らないわよ!あんな変態神の考えていることなんて!頼んだわよ!ニョルズ!」
「あ、おい…。…アポロン、本当に来ているな(いいのか?あいつらがいるというのに)。」
さあ!全力疾走よ!
引き離さないと、あいつらはずっとまとわりついてくるわ!
「サンドロ!アポロンは!?」
「まだメレンにいます!」
「全員、そのまま全速力でオラリオへ行きなさい!」
「「「かしこまりました!」」」
よし…何とかうまくいきそうね。
オラリオに着いたわ…。
アポロンは…姿かたちも見えないわね。
今のうちに!
「【アフロディーテ・ファミリア】ですか…?目的はなんでしょうか?」
「観光よ。」
「そうですか。一応、検査のため全員確認していいでしょうか?」
「ええ、いいわよ。あ、そうだわ。【アポロン・ファミリア】がオラリオへ向かおうとしているわよ。ガネーシャや第一級冒険者を呼んだほうがいいわ。強行突破するみたいだし。」
「は?【アポロン・ファミリア】ですか…?【ヘスティア・ファミリア】との戦争遊戯で負けて永久追放されたはずですが。」
「知らないわよ!あの変態神の考えていることなんて!責任を負いたくないなら、呼びなさい!」
「は、はい!」
呼ばないと、厄介なことになるわよ!
全員の確認が終わった後に、ガネーシャが眷属と一緒に来たわ。
そしてアポロンも…。
「本当に来た…。」
「ガネーシャ…神アポロンは、馬鹿なのか?」
「ああ、だがここまで馬鹿と思わなかったぞ。」
「…皆、あのファミリアは絶対に入れるな。門を閉じろ!」
「「「はっ!」」」
ほーっほほほほ!
私の勝ちだわ!
「おお!ベルきゅんがいるオラリオへ私は戻ってきたぞ!」
「「「………。」」」
「そこにいるのは神友ガネーシャではないか!さあ、門を開けて出迎えてくれ!」
「帰れ。後、お前と神友になった覚えはない。」
「冷たいことを言わないでくれないか!同じ都市にいた仲間だろう?」
「お前は負けて追放されたはずだ。帰れ。」
「仕方があるまい…。ベルきゅんのためだ!ヒュアキントスよ!強行突破だ!」
「………仕方がありません。行くぞ!」
「正気か…?【太陽の寵童】。」
「アポロン様の言うことは絶対だ。【象神の杖】、どけ。」
「やめとけ。大人しく帰った方が身のためだぞ?」
「問答無用!………っ!」
え?横槍から矢が飛んできた?
どこよ!
あ…あのエンブレムは、まさか…。
「おい…あれは。」
「月に弓のエンブレム…まさか」
「【アルテミス・ファミリア】!?」
「何でアルテミスがここへ来るのよ!?」
何でよ!
大樹海へ行ったんじゃなかったの!?
「おお!同郷の者が加勢に来てくれたぞ!」
「…………。」
「アルテミスよ!同郷のよしみで来てくれたことを感謝する…ぞ?」
「死ね。」
シュバババババ!
え?どうなっているの?
アルテミス…ひぇっ。
「「「ぎゃああああああ!」」」
「なっ…、気でも狂ったのか!アルテミス!」
「気が狂ったのは貴様だろう!貴様と同郷というだけで虫唾が走る!我が子たちよ!仇敵【アポロン・ファミリア】を討ち滅ぼせ!」
「「「はっ!」」」
…【アルテミス・ファミリア】の子、妙に士気が高いわね。
「「「仇敵!?」」」
「くっ!仕方があるまい!愛する子たちよ!迎撃せよ!」
「アフロディーテ…。」
「何よ、ガネーシャ。」
「アレ、キレてない?」
「キレてるわ…天界にいた時よりも。アルテミス…何があったのよ…。」
あんなにキレているアルテミス、初めて見たわ…。
遠慮なくオリンポス武闘派の腕を振りかざしているわ。
あー、案の定馬鹿神たちがブヒブヒ騒いでいるわね。
「何だ何だ!何の騒ぎだよ!」
「【アポロン・ファミリア】と【アルテミス・ファミリア】の抗争だ!」
「はぁ?何で【アポロン・ファミリア】が…?」
「戦争遊戯で永久追放されたはずだろ?」
「馬鹿なのか…?」
「それはいい!好カードだぞ!見なきゃ損だぞ!」
何が好カードよ。
まあ、私には関係ないわ。
それより、【白兎の脚】に会いましょう。
「ガネーシャ、我々はどうするのだ?」
「……抗争が収まるのを待とう。巻き添えになりたくなければな。」
「わかった。だが…このままでは。」
「ああ、人数が多い【アポロン・ファミリア】が優勢だ。」
知らないわ。私には関係ないわ。
そう…関係が…ない、のよ。
「アルテミス!降伏しろ!数はこちらが上だ!」
「黙れ!変態め!私が降伏だと!?貴様に降伏するなら死んだほうがマシだ!」
「ア、アルテミス様!多勢に無勢です!」
「…私も参戦しよう。」
ゴオオオオオッ!
「ぐっ…この神威は神アルテミスか!」
「そこの子、どくがいい。アポロンを討つ。」
「…どかぬ!ぐっ!この弓の腕は…本当に全知無能なのか!」
「私をアポロン如きと一緒にするな!」
アルテミス!自ら弓を取って出てくるなんて!
当たりどころが悪かったら、どうするのよ!
「アルテミスが押し返したが…やはり多勢に無勢だ。」
「ガネーシャ…。」
「このままでは不味いな…シャクティ、【アルテミス・ファミリア】へ参戦しろ。」
あーもー!仕方がないわね!
出るしかないわ!貸し一つよ!
「わかった「その必要はない、邪魔だ。どけ。」お、お前は!」
え?誰よ…あんたは。
ヒェッ…怖いわ!
【アルテミス・ファミリア】と鉢合わせになってしまいました。
案の定、抗争になりましたね。
アフロディーテはツンツンツンデレなので、仕方なーく【アルテミス・ファミリア】を援護しようとしましたが、あの方がとうとう来てしまいました。
さて、どうなるのでしょうか?
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!