白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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門の方で大騒ぎしているのをよそに、【ヘスティア・ファミリア】でマターリと過ごしているヘスティア様です。
ベルくんはオラリオにいません。
何故でしょうか?



第307回 処女神、招集。

「んー?オラリオの外が騒がしいね?」

「そうでございますな。」

「…ベルくんが里帰りして実家にある荷物を全部持ってくるのはいいけどさー。数日間いないだけでも、やはり寂しいなぁ。」

「同行者で誰が行くかがすごかったですね。」

「あの時、煽ったのは君たちじゃないか…。」

ベルくんが半年も経ち、一段落したので故郷の村へ一旦帰って荷物を持って帰りたいと言い出したんだ。

当然、1人では行かせるわけいかないし第一級冒険者を簡単にオラリオから出るのは難しい。

なので、同行者を何人か行かせることになったんだ。

 

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「いいですか?坊ちゃまが里帰りなさいます。実家にある私物を持って帰りたいとのことです。」

「同行者は荷物持ちを考えて…、3人ぐらいでいいでしょう。」

「当然、ボクが「「ヘスティア様は主神のため、ダメです」」…ハイ、わかりました。」

うう…ベルくんと一緒に行きたい…。

ベルくんの故郷を、見たい!

 

「私が行く。」

「いいえ!私です!」

「ベルと旅するのは私です!」

「ベル様のサポーターはリリです!」

「あ、あの私は…べ、ベル様の…きゅう…。」

「小娘共が。義母である私がベルと一緒に行くのは道理だろう。」

「私に譲ってよ!みんなよりベルと一緒にいる時間が少ないじゃない!」

「アリーゼは黙ってくださいませんか?それは関係ないでしょう?」

「私はベルくんのアドバイザーですので、同行すべきかと。」

「エイナさん…さすがにレベル6のベルさんにアドバイザーは不要では…。」

「あたしも行きたーい!」

「………(行きたいが、ここでは黙ったほうが吉だな)。」

「待ちなさい。新入りの私が同行した方がいいじゃない?」

「そうですよ!私たちに任せて下さい!」

やはり、こーなったね。

それにしても…すごい争奪戦だね。

 

今、ここにベルくんはいない。

ギルドへ外出許可申請と、故郷の村への土産を買いにいっている。

 

「叔父貴…。」

「やめろ、見るな、口出すな。こっちに火が飛んでくるぞ。」

「そうだ、黙っとけ。」

「我が友があまりにも不憫だ…。」

「ベルはどうした?」

「ギルドへの申請と村への土産を買うってよ。」

「あれ、見なくて正解だな。」

「もういっそ、くじ引きした方がいいんじゃないか?」

おお!いい案だ!

 

「「「それだ!」」」

よーし、くじの用意するか。

ボクは行けないけどね!

 

「この馬鹿共が…、だから口出すなと言ったんだ。」

「「「…サーセン。」」」

男性陣、何か肩身狭くなっているね。

大丈夫だよ!ヘラのように極端な扱いはしないよ!

ベルくんに害なければ、ね。

 

そして…選ばれたのはサポーターくんと、アドバイザーくんにレフィーヤくんだ。

三人はすごくガッツポーズして、選ばれなかった子は全員凹んでいたね。

まあ、バランスがいいといえばいいけどね。

 

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コンコン

「失礼します。」

「おや?ローリエさんですか?どうしましたか?」

「はっ!報告です!予想どおり【アフロディーテ・ファミリア】と【アポロン・ファミリア】が来ました!」

「本当に来たんだ…アポロン。」

何やってんだよ…。アポロン。

何も自ら死にに来なくてもいいじゃないか。

 

ん?アフロディーテ?

え?あの子も来ているの?ナンデ?

「ご指示の通り、神アフロディーテに神ヘファイストスを派遣しました。」

「え、もう?あー…妥当だね。あのアフロディーテを抑えるにはヘファイストスが一番だね。」

「それに何故か【アルテミス・ファミリア】と【アポロン・ファミリア】がいきなり抗争を始めました。」

「はぁぁぁぁぁぁ?」

アルテミスぅぅぅ?

何でオラリオへ?しかも【アポロン・ファミリア】と抗争?

何があったんだよ!

 

「ほう、面白い展開になりましたな。」

「ええ、そうですね。」

「な、何で…アルテミスが?はっ!そうしちゃいられない!神友のアルテミスへ加勢しないと!」

「あの…先程アルフィアさんが【ミアハ・ファミリア】の方へ向かっていきました…。」

「あっ…。」

……うん!大丈夫だね。

アルフィアくんが行くなら、ほぼ…いや完全に勝てるね!

間に合えばね。

 

「いけませんな。お嬢様がキレますと死者が出ます。」

「そろそろ、愚神たちへ姿を見せる時でしょうか?」

死者って…、否定出来ないのがつらい。

アルフィアくんとベルくんのお母さんの思い出の場所が、ボクたち二人が過ごしていたあの教会なんて…。

神ながら運命を感じるね。

 

ん?誰か来るね。

「か、会長!大変です!」

「皆様の手前ですよ!何の騒ぎですか!」

「す、すみません!ラキアが動きました!神ヘラが大軍勢を率いてオラリオへ向かっています!」

「え?もう?早くないかい?」

タイミングがよすぎるよ!

 

「なるほど。さすが元主神ヘラですな、神アポロンに監視をつけていましたか。」

「相変わらず手抜かりないですね。」

「ま、まもなく到着されます。」

「ヘスティア様、向かいましょう。」

「ええ、女神連合を率いて。」

「………ベルくんがいないのに?」

ヘラが来るなら、ベルくんを紹介できないじゃないか。

 

「大丈夫です。いいタイミングです。」

「そうですね。そろそろ帰ってくる頃でしょう。」

「うーーーん。」

なら、少し待っててもいいんじゃないかな?

 

「ヘスティア様、早く向かわないと神ヘラとアルフィアさんによって多大な被害が出ますよ?最悪の場合、オラリオが半壊するかもしれません。」

「よし!向かおう!すまないけど、デメテルたち女神連合へ招集かけてくれるかい?」

「「かしこまりました。」」

ヤヴァイ。

アルフィアくんがキレたら【アポロン・ファミリア】どころじゃない。

またあのヘラもだ。

 

はぁ、もう少しのんびりと過ごしたかったけどなー。




ベルくんはレベル6になったことを節目に里帰りしています。
実家にある童話などの私物をオラリオへ持ち帰るためです。
完全にオラリオへ住むことを固めました。

そして、同行者を巡って争奪戦になりましたね。
結果、リリ・エイナ・レフィーヤとなりました。

アルフィア、そしてヘラが出てきたことにより渋々と腰を上げて女神連合を招集しました。

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