白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!

リュー・アストレア再会編での、セシルちゃんの最後回です。



第30話 後輩、困惑。

シャクティさんの発言を聞いて私達は呆然としてしまった。

「いや、呆然としてしまうのはわかる。私たちも同じだったからな。」

「…そ、そうですか。つまり、今はまだ何も進んでないということでしょうか?」

「そうだ。【アストレア・ファミリア】にとっては丁度よかったかもしれないな。」

センパイはホッとしていた。

そりゃ、彼氏のピンチに駆け抜けて着いたらまだ何も進んでなかったらホッとするよね。

でも…二日酔いって…。彼氏とケンカしてやけ酒か!

神って…アストレア様以外碌な神いないの…?

本当にアストレア様でよかった。

 

「ところでシャクティ、ベ…【ヘスティア・ファミリア】はどうなっていますか?」

「ああ、時間が経つごとに多くのファミリアが集まっている。だが、まあ支援程度だな。相手は【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】だから戦力になりそうなのは少ないだろう。」

「【ガネーシャ・ファミリア】は中立を取るつもりなのかしら?」

「…私たちも迷っています。【ヘスティア・ファミリア】、特に【白兎の脚】には深き恩がある。」

恩?何のことだろう…?

 

「ああ…エニュオ、いえディオニュソスの件ね。」

「はい、【ヘスティア・ファミリア】、特に【白兎の脚】がいなければ私たちは、いえオラリオは消滅していたでしょう。それぐらいの恩がある。」

「…なら、何故【ヘスティア・ファミリア】に加勢しないのです!」

「リオン、私たちはオラリオの治安維持を務めている。戦争遊戯に加勢して敗北したらオラリオの治安維持は誰が務める?【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】がやれるか?門番ならいいかもしれんが、全部やれるとは思わない。だからだ。」

…そうか。役割というものがあるんだ。

 

「アストレア様、確認しますが【アストレア・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】へ加勢するのですね?」

「ええ…、リューに正義を取り戻させてくれた、深い恩があるわ。それに、ヘスティアにもね。」

「そうですか…。わかりました。【ガネーシャ・ファミリア】はギリギリまで様子見ることになります。すまない、リオン。」

「いえ…貴方たちの役割を忘れていた私が悪いです。すみません。」

シャクティさんは本当に助けたいんだ。

けど、オラリオの治安を守らなければならない。

そのために戦争遊戯で犠牲を払うわけにはいかないんだ。

悔しいんだろうな…、つらいんだろうな…。

 

「ガネーシャもヘスティアに何かできないか悩んでいるんだ。アレでもな。」

「アレで?」「アレですか…。」「アレが?」

何故、シャクティさん程の人がアレな神にいるんだろう…。

 

------------------

「【ヘスティア・ファミリア】で集まっている戦力はわかりますでしょうか?」

「……【白兎の脚】はこないだランクアップして、レベル5になった…。」

「「「ええっ!」」」

早い!早すぎるよ!もう第一級冒険者!?

センパイの彼氏…しゅごい…。

「そ、そうですか(もう追いつかれましたか、でもさすがベルですね。ふふふ)。」

(顔がにやけているわね。)

(彼氏がランクアップしたら嬉しいでしょうね。)

(リオンのこの顔、初めて見るな…。)

 

「後は、【ヘファイストス・ファミリア】の【単眼の巨師】の椿、だけだな…。」

「え?それだけですか…。少なすぎる!」

「リオン、お前はアストレア様に更新してもらってレベル5になったのか?」

「え?ええ、よくわかりましたね。」

「あれだけのことをしたら、ランクアップできないのがおかしいだろうが。」

センパイとシャクティさんは顔を見合わせて笑っていた。

長年の戦友っぽいなぁ…。

 

「【白兎の脚】がどこかにこもって何か訓練しているようだ。【ヘスティア・ファミリア】以外はわからないようだ。」

「どこかって…、ベ…彼は訓練しているのですか?」

「ああ…知っているのは【ヘスティア・ファミリア】だけだ。今の時間は…まだ訓練している頃だな。夜になるとホームへ戻るようだからその時に行ったらいいだろう。」

「わかりました。そうします。」

「ただ…2日前の夜に訓練帰りの【白兎の脚】を見たが、第一級冒険者となった【白兎の脚】がボロボロになって、【ミアハ・ファミリア】の【悲観者】が肩を貸していた。「むっ…。」訓練相手はお前と思ったのだが、違うな。【単眼の巨師】は、ヘファイストス様と【不冷】と共に鍛冶場でこもって武器を作っているから違うだろうな。」

「【悲観者】が?…いえ、私ではありません。シャクティたちではありませんよね?」

「ああ、私たちではない。だから誰が稽古をつけているのかがかなり噂になっているんだ。戦争遊戯の相手となった【ロキ・ファミリア】はあり得ないだろう。」

え?レベル5になったセンパイの彼氏が?ボロボロに?

 

それに【悲観者】って誰ですか?

まさか…浮気?あわわわ・・・。

うわ、センパイの背後に嫉妬オーラが!?

 

「(セシルといったか、何を慌てているんだ?)ところで、…リオン。【フレイヤ・ファミリア】に動きがあった。ミアが動いた。」

ミア?センパイの職場の上司の人?

「なっ!ミ、ミア母さんが!どうして!」

「ミアは元フレイヤ・ファミリア団長だ。完全脱退を条件に、正式に参加するという表明があった。」

「そう…フレイヤは本気なのね。」

「いや…癇癪起こす神フレイヤに、匙投げたオッタルたちがミアに泣きついたそうだ…。それも昨日にだ。」

「「「……………。」」」

ええー…締まらないじゃないですか…。

 

「…フレイヤ……。何をやっているのよ…。」

「そ、そうですか。それならシル…いえ神フレイヤが回復する日も近そうですね。」

「ああ、そうだな。ただ、昨日からあのミアの怒鳴り声が【フレイヤ・ファミリア】のホームからずっと聞こえているんだ。近所迷惑だとクレームが入っているんだ…。」

「「「…うわぁ……。」」」

ミアという人、強いのかな…って元団長!?

というか最強派閥、本気じゃないですか!

【ヘスティア・ファミリア】は大丈夫かなぁ…。




今日18時の更新で、いよいよ…○○と!

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