白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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アフロさん回です!
アポロンの惨状を見て青ざめています。



第310回 愛浮呂、再会

うわぁ…ひどいわ。

ヘラに、アルテミスが加わったら最悪じゃない。

本当にアポロンは馬鹿ね。

「ぎゃああああああああっ!」

「五月蝿い、喚くな。」

「アルテミス、それではダメだ。声帯を潰さないと。」

「声帯か。どこだ?」

「それは…ここだ。ここをこうするとな…」

「ぎゃあああっ……っ!…………っ!」

「な?簡単だろう。」

「はぁ…、さすがプロだな。貴女は。」

感心するところはそこじゃないわよ!

 

「「「うわぁ…。」」」

「……ヘラを止めてくれないか?同郷だろう?」

「嫌よ!私を巻き込まないでよ!」

「私もごめんよ。」

冗談じゃないわ!

巻き込まれてたまるものですか!

 

「神アフロディーテ、神ヘラを止めていただけると嬉しいのですが…。」

「じゃあ、あっちを止めてよ!あっちの方がひどいじゃない!」

こっちはじわじわやっているけど、あっちは完全に死にかけているじゃない!

 

もう虫の息じゃない。

いっそ死んだ方がマシね。

「が…あ…。」

「おい、もうすぐ死ぬぞ。さっさと癒やせ。」

「は…い。」

【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】

【ソール・ライト】

 

治療士のあの子、精神疲弊寸前じゃない!

「カ、カサンドラ!マジックポーションよ!」

「ゴクゴクゴク…うう…キツいよう。」

「まだ8回目だ。あと92回残っているぞ?」

「ひゃ…100回もやるんですか?」

「…そうしたいが、まあ無理だろうな。そろそろ神ヘスティアが来るから中断するだろう。」

「「「ほっ…。」」」

「ふむ?貴様らはまだ余裕ありそうだな?」

「「「ま、待って下さい!こ、降伏します!」」」

「待たん。降伏も許さん。」

 

【福音】

【サタナス・ヴェーリオン】

 

「「「ぎゃああああああっ!」」」

「さっさと癒やせ。」

「はい…(ヘスティア様!早く来てえええええ!)。」

早く来なさいよ!ヘスティア!

私達の精神の安寧のために!

 

というか、馬鹿象神の子の貴女!

「戦争遊戯でレベル6を倒したじゃない!あの女を止めなさいよ!」

「すみません…彼女はレベル7ですので、レベル6である私は止めることができません。」

「レベル7ですって!?そんなの…そう!ベル・クラネルを呼びなさいよ!」

「彼は3日前に帰郷しました。今日か明日には戻るかと。」

「タイミングがいいのか悪いのか…。いえ、【アポロン・ファミリア】にとって厄日ね。」

「団長!神ヘスティア様がまもなく来られます!」

「そうか!この公開拷問も終わりだな。…疲れた。」

こっちも疲れたわ…。

 

------------------------

 

やっと来たわね!遅いわよ!

と叱りたいけど、ヘファイストスが隣にいるから言えないわ…。

「えーと…、ガネーシャ。この状況を説明してくれないかな?」

「見ての通りだ…。ヘラを止めてくれ…。」

「何で…ヘラにアルテミスが混ざってるんだい?」

「それはその…、どう言ったらいいか…。」

まあ、アルテミスが恋したベル・クラネルのためにヘラと一緒にアポロンを折檻しているとは言いにくいものね。

 

…女神をゾロゾロと引き連れているわね。

あら?見知った顔が多いわね。

「あらあら、アフロディーテ。久しぶりね。」

「デメテルじゃない!相変わらずね…(無駄にでかいおっぱいも)」

「どうしたの?オラリオには絶対に行かない!と言ってたのに?」

「ベル・クラネルについて気になる事があったのよ。美の神としてね。」

ええ、そうよ。

あの子には間違いなく魅了を使っている。

美の神として見過ごせておけないわ!

 

「ププッ」

「誰よ!笑ったのは!?…あんたね?メイドの分際で生意気ね!」

「失礼しました、神アフロディーテ。美の神としては慎ましいと思いまして(チラッ)。」

「むっかーっ!胸は関係ないでしょ!第一、美の神としてベル・クラネルに魅了があることが気になるのよ!」

「「!!」」

「他の神には誤魔化せても、このアフロディーテは誤魔化せないわよ!彼は魅了を持っている…。だから確認しておきたいのよ!」

『驚いたわ…。フレイヤでも見抜けなかったのに…。』

『悔しい!アフロディーテ如きに見抜けるなんて!』

「何をコソコソと話してるのよ!」

この二人…どっかで見たことあるわね?

アストレアに似ているけど…完全にヒューマンだから違うわね。

もう一人は…?

 

「あーもー!やーめーるんだ!アルフィアくんもだ!」

やっと止めてくれたわね。

遅いわよ!天界でもグータラしてたけど、下界もね。

キビキビ動きなさいよ!

 

「む…もう来たのか。おい貴様ら、神ヘスティアに感謝しろよ?」

「い、癒やしますか?」

「そうだな、ここに放置したらベルの目が汚れる。癒やしておけ。」

「は、はい。」

【一度は拒みし天の光。浅ましき我が身を救う慈悲の腕。届かぬ我が言の葉の代わりに、哀れな輩を救え。陽光よ、願わくば破滅を退けよ】

【ソール・ライト】

……あの子、ベル・クラネルの何かしら?

それに、【太陽の寵童】死んでない?

あ、かろうじて息しているわね。

 

「む、ヘスティアか。」

「ふむ、今日はここまでにするか。」

「………!………!」

アポロン…ひどい有様ね。

私に付きまとわなかったら、そういう目に合わずに済んだのにね。

ご愁傷様ね。

 

「…やあヘラ、久しぶりだね。相変わらずで安心したよ。」

(((相変わらず!?)))

まあ……同郷の、オリンポスの私達から見たら日常茶飯事だものね。

他の神々からだと異常だものね。

 

「うむヘスティア、久しぶりだな。下界へようやく降りてきたのだな。」

「うん。数年前だけどね。」

「そうか、会えてよかったぞ。」

…そうだったわね。

ヘラは、ヘスティアへ妙に懐いていたわね。

私もアテナの折檻でヘラによく泣きついたけど、邪笑で済まされたわ…。

ひどかったわ…。

 

そしてヘスティアと神友のアルテミスと…。

「アルテミス、元気そう…いや元気すぎてよかったよ。」

「言い方に含みあるようだが、アポロンが全部悪いぞ。ヘスティア。」

「まあ、そうだけど…。何もヘラと一緒にやることないじゃないか。キミ、そういうキャラじゃないだろ?」

「オリオンのためだ。」

「オリオン?」

「ああ。」

「誰のことだい…?(すごく嫌な予感がする…)」

「ん?ヘスティアの子だが?」

「…は?…ベルくん…のことだよね?」

「ああ、神の鏡越しで…惚れた。」

「……………嘘だろ…あの大の恋愛アンチのアルテミスが…。」

まあ、神友の貴女でも絶句するわよね。

そりゃ、天界三大処女神の一角が崩れたんですもの。

 

「大丈夫か?ヘスティア。ああ、そうだ。久しぶりだな、アフロディーテ。」

「ふぇ?え?ひ、久しぶりね、アルテミス(本神よね)?」

「お前に言わなければならないことがあったんだ。…私に恋を教えてくれてありがとう。」

「……ゑ?」

「アフロディーテぇぇぇぇぇ!余計なことをぉぉぉぉぉ!」

「う、うるさいわね!わ、私だって混乱しているのよ!天界であれだけ言っても無反応だったのに!」

あのアルテミスが…私にお礼?

嘘でしょ…。

これだけでも偉業に値するわよ!

 

「嘘でしょ…あのアルテミスが…。」

「え…貞淑を司るアルテミスが?」

「不純異性交遊撲滅委員長が?」

「………信じられないわ。」

「………天界も下界も揺るがしますね…、これは。」

あの子は一体何なのよ!

ヘスティアだけでなく…アルテミスまでも。

魅了だけでは説明できないわね。




ヘスティア様によって【アポロン・ファミリア】への折檻が中断しました。
ヘスティア様に感謝するべきですね!

ベルくんの神たらしによって恐れののいているアフロさんです。

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