白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ヘラ回です。
そしてヘスティアと再開し、談話中です。
すると、そこへ…。


第311回 義祖母、待望。

驚いたぞ、本当に。

あのアルテミスがな…。

しかし、それが私の義孫というのが複雑だ。

 

くそっ!14年前に…いや15年前に正気に返っていたら、あの子を保護していたのに!

今更言っても仕方がないことはわかっているが…。

 

「ところで、ヘスティア。オリオンは…その…いるのか?」

「あー…今は帰郷しているところだよ。もうすぐ帰ると思うけど。」

帰郷、だと?

何故帰郷しているのだ?

 

「そうか、ならそれまでこの変態神に教え込んでやらないとな。」

「…まだ続けるのかい?もうボロボロじゃないか…。」

「まだだ。天界へ送還する一歩手前まで、じっくりやらないと駄目だ。」

「「「一歩手前!?」」」

当たり前だろうが。

私の可愛い義孫を苦しませた罪は重い。

この程度で済ませるものか。

 

「そ、そうかい。…ねえ、ヘラ?アレスはどうしたんだい?」

「まだ生きてるぞ?イケロスも捕らえてある。」

「そ、そうかい(逃げ切れなかったんだね)…。」

…当然だろう。イケロスがいたのは幸いだったな。

手間が省けた。

丁度いい、オラリオの糞神どもへの見せしめになってもらおうか。

 

「失礼します!ヘラ様、報告です!」

「許す。」

「はっ!ヘラ様の夫、ゼウス様を確保しました!まもなくこちらへ連行します!」

「「「え?」」」

意外と早かったな。

やはり周辺国のどこかに潜んでいたか。

 

「ほう、言ったことは守っているな?」

「はっ!マリウス様、レベル3の方を中心にゼウス様を包囲し、麻酔矢を十数発打ち込んで眠らせました!」

「「「うわぁ…そこまでするのか…。」」」

「そうか、ご苦労。逃さないようにしとけよ?」

「はっ!ご指示の通り、アダマンタイト製の鎖を二重三重に縛っております!」

「「「………(モンスターかよ!)。」」」

「ご苦労だったな。ああ、そうだ。あの愚神共もついでにここへ連れてこい。」

「はっ!ゼウス様と共にこちらへ連行いたします!」

ああ、あの人に15年ぶり会える。

そして…ようやく送還できるな、イケロス。

 

「聞いての通りだ、ヘスティア。すまないが、愛する夫を【ヘスティア・ファミリア】ホームに運んでいいか?」

「えー…。ゼウスをベルくんに会わせたくないんだけどなー…。」

む、何故だ。

ああ…、ヘスティアはあの子を一人にさせ、心に深い傷を負わせたあの人を許せないのだな。

…ヘスティアがあの子をどんなに大切にしているかわかるな。

 

『ヘスティア様、受け入れて下さい。クソバカ主神用の独房は用意してあります。』

『でもさー…。』

『ヘスティア様。坊ちゃまの実の母、メーテリアさんの復活のために必要です。』

『…わかったよ。』

む?ヘスティアが何かを耳に?

…何だ?

 

「ヘスティア?」

「あっ…、うん。わかったよ。ただ…うちの子たちは女性が多いんだ。ゼウスの手につけたくないんだけどなー。」

「ならその雌豚たちを追放「ベルくんが悲しむよ?」…わかった、夫は私が管理しよう。」

仕方がない…。

あの子を14年間も放置した私はそこまで口出しする資格がない。

ただし、ヘスティアだけだ。

他の神なら送還させてでも追い出してやる。

 

『躊躇もなく、追放と言ったわね…?』

『ベルさんにまだ会ってもないのに、溺愛確定ですね…。』

 

…アルフィアは、何をしている?

ああ、この変態神の子を相手にしているのか。

そんなものさっさと殺せばよかろうに。

「おい、貴様。こいつらを牢に入れろ。」

「はぁ…最初からそうすればよかっただろうに…。」

「ほう。貴様ら、私の魔法でもがき苦しむのと【ガネーシャ・ファミリア】の牢屋に入るのとどちらがいい?1秒で選べ。」

「「「牢屋を希望します!」」」

「だそうだ。【象神の杖】?」

「……お前たち、こいつらを連れて行け。」

「「「はっ!」」」

ふん、馬鹿象神の子か。

真面目なことだ。

 

「アポロンはどうするんだい?」

「私がやる。私の気がまだすんでいない。」

「程々にしときなよ……ヘラ。」

程々?ヘスティアでもそれは断る。

こいつはアレスやイケロスより苦しめないと駄目だからな。

送還はしないでおいてやる。

これでも…善神だからな。

 

来たか…。

「ゼウス様と愚神たちをお連れしました!」

「…!?…!(へ、ヘラぁぁ!?何故ラキアを従えているんじゃあああ!)」

「ゼウス、簀巻きにされているわね…。」

「愚神たちって…石柱しかないけど?」

「まさか…あの石柱の中に?」

そうだ。私が考案した。

きっと気にいるだろうさ。

 

「ご苦労だった。…久しぶりね、貴方。」

「…。…?(ひ、久しぶりじゃのう。ところでこれを解いてくれんかのう?)」

「後でじっくりお話しましょう。…おい、麻痺毒をとりあえず10発打ち込め。」

「はっ!」

 

ダダダダダダダダダダッ!

 

「…、…!(ちょっ…、アーーーーッ!)」

 

「「「うわぁ…容赦ない。」」」

「ヘラ、アレスとイケロスはこの石柱の中なのか?」

「ああ、そうだ。おい、開けろ。」

「「「はっ!」」」

「下がれ、溶けるぞ。」

「「「と、溶ける!?」」」

 

ゴゴゴゴ…ブシャアアア…ジュウウウウウ!

 

ふむ…。内臓までは溶けてないな。

皮膚がかなり爛れるが大丈夫だろう。

送還されてないからな。

「「「ひいいいいいっ!」」」

「ふむ、仕上がりは上々だな。」

「「「うわぁ…。」」」

 

「ア、アレスだよね?」

「…コロ…シテ…。」

「こっちは…イケロスか?」

「…ソウ…カン…シテ…。」

きける口があるだけ、まだ大丈夫のようだな。

 

「うむ。アルテミス、これで気が済んだか?」

「この手でやれないのが口惜しいが、まあ…いいだろう。」

「「「…………。」」」

アルテミスの奴、私の義孫にのめり込んでいるな。

……同郷でも私の義孫はやらん。




はい、ゼウス様登場です。
アダマンタイト製の鎖によってがんじがらめにされています。

そして、アレスとイケロスが登場しました。
酸によってギリギリまで溶かされています。

ベルくんに溺愛確定のヘラ様でした!

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