そしてヘスティアと再開し、談話中です。
すると、そこへ…。
驚いたぞ、本当に。
あのアルテミスがな…。
しかし、それが私の義孫というのが複雑だ。
くそっ!14年前に…いや15年前に正気に返っていたら、あの子を保護していたのに!
今更言っても仕方がないことはわかっているが…。
「ところで、ヘスティア。オリオンは…その…いるのか?」
「あー…今は帰郷しているところだよ。もうすぐ帰ると思うけど。」
帰郷、だと?
何故帰郷しているのだ?
「そうか、ならそれまでこの変態神に教え込んでやらないとな。」
「…まだ続けるのかい?もうボロボロじゃないか…。」
「まだだ。天界へ送還する一歩手前まで、じっくりやらないと駄目だ。」
「「「一歩手前!?」」」
当たり前だろうが。
私の可愛い義孫を苦しませた罪は重い。
この程度で済ませるものか。
「そ、そうかい。…ねえ、ヘラ?アレスはどうしたんだい?」
「まだ生きてるぞ?イケロスも捕らえてある。」
「そ、そうかい(逃げ切れなかったんだね)…。」
…当然だろう。イケロスがいたのは幸いだったな。
手間が省けた。
丁度いい、オラリオの糞神どもへの見せしめになってもらおうか。
「失礼します!ヘラ様、報告です!」
「許す。」
「はっ!ヘラ様の夫、ゼウス様を確保しました!まもなくこちらへ連行します!」
「「「え?」」」
意外と早かったな。
やはり周辺国のどこかに潜んでいたか。
「ほう、言ったことは守っているな?」
「はっ!マリウス様、レベル3の方を中心にゼウス様を包囲し、麻酔矢を十数発打ち込んで眠らせました!」
「「「うわぁ…そこまでするのか…。」」」
「そうか、ご苦労。逃さないようにしとけよ?」
「はっ!ご指示の通り、アダマンタイト製の鎖を二重三重に縛っております!」
「「「………(モンスターかよ!)。」」」
「ご苦労だったな。ああ、そうだ。あの愚神共もついでにここへ連れてこい。」
「はっ!ゼウス様と共にこちらへ連行いたします!」
ああ、あの人に15年ぶり会える。
そして…ようやく送還できるな、イケロス。
「聞いての通りだ、ヘスティア。すまないが、愛する夫を【ヘスティア・ファミリア】ホームに運んでいいか?」
「えー…。ゼウスをベルくんに会わせたくないんだけどなー…。」
む、何故だ。
ああ…、ヘスティアはあの子を一人にさせ、心に深い傷を負わせたあの人を許せないのだな。
…ヘスティアがあの子をどんなに大切にしているかわかるな。
『ヘスティア様、受け入れて下さい。クソバカ主神用の独房は用意してあります。』
『でもさー…。』
『ヘスティア様。坊ちゃまの実の母、メーテリアさんの復活のために必要です。』
『…わかったよ。』
む?ヘスティアが何かを耳に?
…何だ?
「ヘスティア?」
「あっ…、うん。わかったよ。ただ…うちの子たちは女性が多いんだ。ゼウスの手につけたくないんだけどなー。」
「ならその雌豚たちを追放「ベルくんが悲しむよ?」…わかった、夫は私が管理しよう。」
仕方がない…。
あの子を14年間も放置した私はそこまで口出しする資格がない。
ただし、ヘスティアだけだ。
他の神なら送還させてでも追い出してやる。
『躊躇もなく、追放と言ったわね…?』
『ベルさんにまだ会ってもないのに、溺愛確定ですね…。』
…アルフィアは、何をしている?
ああ、この変態神の子を相手にしているのか。
そんなものさっさと殺せばよかろうに。
「おい、貴様。こいつらを牢に入れろ。」
「はぁ…最初からそうすればよかっただろうに…。」
「ほう。貴様ら、私の魔法でもがき苦しむのと【ガネーシャ・ファミリア】の牢屋に入るのとどちらがいい?1秒で選べ。」
「「「牢屋を希望します!」」」
「だそうだ。【象神の杖】?」
「……お前たち、こいつらを連れて行け。」
「「「はっ!」」」
ふん、馬鹿象神の子か。
真面目なことだ。
「アポロンはどうするんだい?」
「私がやる。私の気がまだすんでいない。」
「程々にしときなよ……ヘラ。」
程々?ヘスティアでもそれは断る。
こいつはアレスやイケロスより苦しめないと駄目だからな。
送還はしないでおいてやる。
これでも…善神だからな。
来たか…。
「ゼウス様と愚神たちをお連れしました!」
「…!?…!(へ、ヘラぁぁ!?何故ラキアを従えているんじゃあああ!)」
「ゼウス、簀巻きにされているわね…。」
「愚神たちって…石柱しかないけど?」
「まさか…あの石柱の中に?」
そうだ。私が考案した。
きっと気にいるだろうさ。
「ご苦労だった。…久しぶりね、貴方。」
「…。…?(ひ、久しぶりじゃのう。ところでこれを解いてくれんかのう?)」
「後でじっくりお話しましょう。…おい、麻痺毒をとりあえず10発打ち込め。」
「はっ!」
ダダダダダダダダダダッ!
「…、…!(ちょっ…、アーーーーッ!)」
「「「うわぁ…容赦ない。」」」
「ヘラ、アレスとイケロスはこの石柱の中なのか?」
「ああ、そうだ。おい、開けろ。」
「「「はっ!」」」
「下がれ、溶けるぞ。」
「「「と、溶ける!?」」」
ゴゴゴゴ…ブシャアアア…ジュウウウウウ!
ふむ…。内臓までは溶けてないな。
皮膚がかなり爛れるが大丈夫だろう。
送還されてないからな。
「「「ひいいいいいっ!」」」
「ふむ、仕上がりは上々だな。」
「「「うわぁ…。」」」
「ア、アレスだよね?」
「…コロ…シテ…。」
「こっちは…イケロスか?」
「…ソウ…カン…シテ…。」
きける口があるだけ、まだ大丈夫のようだな。
「うむ。アルテミス、これで気が済んだか?」
「この手でやれないのが口惜しいが、まあ…いいだろう。」
「「「…………。」」」
アルテミスの奴、私の義孫にのめり込んでいるな。
……同郷でも私の義孫はやらん。
はい、ゼウス様登場です。
アダマンタイト製の鎖によってがんじがらめにされています。
そして、アレスとイケロスが登場しました。
酸によってギリギリまで溶かされています。
ベルくんに溺愛確定のヘラ様でした!
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