そしてヘラは…。
これらの石柱がここにあると邪魔だな…。
かと言って、ダンジョンに放置するのも良くない。
仕方がない、ここは借りを返してもらおう。
「おい、ガネーシャ。」
「(ひぃっ!)はっ!何でしょうか!」
「この石柱をお前のところに置いといてくれ。」
「え…、でも…。」
「私の記憶が正しければ、私のファミリアはお前のファミリアに多くの貸しがあったな?今ここで、耳を揃えて返してもらおうか?もし、踏み倒すなら…」
「わかりました!喜んで管理させていただきます!」
うむ。
さて…私の義孫に対して色々してくれたな?
私達の後釜をろくにも継げなかった無乳め。
「…さて、ロキ。覚悟はできているだろうな?」
「ひぃっ!」
「あー、ヘラ。ロキんとこはオラリオ連合の1つだよ?」
「何だと?神の鏡ではそんなことを言ってなかったぞ?」
「あの後にそうなったんだよ。」
「ちっ…命拾いしたな。無乳め。私の義孫のためにキビキビと働けよ?」
「た、助かったわ…ドチビ。」
何が助かった、だ。
ヘスティアを散々と馬鹿にしていたやつが、ここで手の平を返すとは信用ならん奴め。
私が見張っておくからな?
「さて…ヘラ。うちのホームへ案内するよ。」
「うむ、頼む。」
「ヘスティア、私は宿を取ったら数日後にそちらへ訪ねるが、いいだろうか?」
「もちろんだよ!歓迎するよ、積もる話も多くあるからね!」
「ああ、後でな。行くぞ、レトゥーサ、ランテ。」
「「はい!」」
……ここへ居付くつもりか。
……あのアルテミスがあの子に恋するとはな。
駄目とは言えないが…複雑だ。
『ヘスティア様、お待ちを。』
『え?メイくん、どうしたんだい?』
『坊ちゃまが丁度戻られます。天の柱を見て焦って駆けつけています。』
『あー…。』
『計画を早めます。神ヘラとアルフィアさんとクソバカ主神と共にクノッソスへ向かって下さい。こちらも愚者とアミッドさんを連れていきます。』
『わかったよ!』
さっきから気になるな?
誰と話しているのだ?
「あー、その前にヘラ、アルフィアくん。クノッソスへ寄っていくよ。」
「……何故だ?」
「(いよいよ、その時が来たな)おい、ヘラ。いいから従え。」
「相変わらず、不遜な奴だ。」
「ゼウスは…ヘラ、君が運ぶのかい?」
「当たり前だ。私の夫だからな。」
「そ、そうかい(引きずらなくてもいいのに…)。」
(痛い痛い痛い!ハゲるんじゃああああ!)
これも愛の形だ。
……ヘスティアが我らをたばかると思わないが、何を考えているのだ?
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オラリオの端まで歩いたところ、悪趣味な門に着いた。
「よし、ここだよ。」
「ここがクノッソス…。私達でも見破れなかった人口迷宮か。」
ウラノスの眷属、ダイダロスが造った人口迷宮か。
ウラノスめ、眷属の管理をきちんとしろ。
どいつもこいつも怠惰なやつめ。
む…。セバスか。
本当に解放されているな。
セバスだけでも手に余るのに、【最強侍従】まで解放され手を組まれたら我々でも勝てるかわからんのだぞ?
「ようこそ、お越し下さいました。お久しぶりです、ヘラ様。」
「セバス、久しぶりだな。」
「ベルはどこだ?」
「アルフィアお嬢様、もうすぐこちらへ参ります。準備は整っています。」
「準備?何のことだ?」
ヘスティアが考えていたことと関係あるのか?
「ヘラ様、その荷物が私が持ちましょう。…お久しぶりですな、クソエロ爺。」
「(セ、セバスぅぅ!何故解放されとるんじゃああああ!)」
「黙れ、よくも坊ちゃまに深い心の傷を負わせたな?」
「セバス、抑えろ。…その償いは妻である私が背負おう。」
「わかりました。」
あの子が負った傷は、私が埋めなければならん。
あの子を一人にさせたのは私が正気に返らなかったのが悪いのだ。
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……幾度か見たあのシルエット。間違いないな。
こいつらが手を組んだ時点で終わってたな。
しかも誰にも気づかれず、にだ。
「お久しぶりです。神ヘラ。」
「ふん、久しぶりだな。【最強侍従】。」
「はい。セバス、クソバカ主神はその簀巻きですか?」
「(メ、メイ!?お主までも解放されとるのか!?ベルぅぅぅ!二人も解放せずともよかったではないかぁぁ!)」
「黙れ、ゼウス。殺したくて殺したくてたまりません。メイ、代わってくれませんか?」
「触るのも嫌です。そこへ投げつけてください。」
「承知しました。」
ドドン!
「(ぐえっ!)」
「…私達をここへ集めて何をするのだ?」
こやつらが私達を始末するとは思えん。
ヘスティアもおることだしな。
「ヘラ様、何故アルフィアお嬢様が生きておられるのかを、知りたくありませんか?」
「ゼウス、どうしてザル坊の恩恵が復活して再接続されたのかを、知りたいでしょう?」
「なっ!ザルドまでもだと!?」
「(やはり、気のせいではなかったのか!アルフィアも死んだと聞いてたのじゃが…何故そこにピンピンと生きておるんじゃ!?)」
馬鹿な!
ザルドはベヒーモス討伐でベヒーモスの猛毒を体内で蝕まれ、余命いくばくも無かったのだぞ!
復活だと!?アルフィアだけではなかったのか!
一体、何があったのだ!?
「ヘラ様、アルフィアお嬢様はまだ24歳でございます。」
「は?そんなはずはないだろう、あの時はまだ17だから今は…おい、やめろ。私の首に手刀をいれるのは。」
「ヘラ、その先を言うと首をはねる。セバスの言う通り私はまだ24歳だ。」
「……嘘は言ってない。どういうことだ!?」
「もうすぐ分かります。アルフィアお嬢様、ヘラ様に死なれては困りますので首から手刀を離してくださいませ。」
「こいつが余計なことを言いそうだからだ。」
「アルフィアさん、いいのですか?」
「……わかった。」
…何だと?
一体何が起こるのだ?
あの子が来るのとどう関係があるのだ?
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「えっと…こっちに?」
「ああ、そうだ。ベル・クラネル。」
「あ、はい。ところで、先程の天の柱は何でしょうか?」
「……ベルさん、知らないほうがいいこともあります。」
「そうだな。知らないほうがいい。」
「お前は知らんでもよい。」
「気になるんですけど!?一体何が起こっているのですか!?」
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「あちらから聞こえるその声は…あの子か(とうとう…会える)。」
「はい、メーテリアお嬢様とあのクソザコサポーターの間に生まれた方でございます。」
「お前たちが解放されているのは、そういうことなのだな…。」
「はい。」
姿が見えた…。
…ああ、やはりメーテリアによく似ている。
メーテリア…お前はやはり死ぬべきではなかったのだ。
「え?また?あ!お義母さぁぁぁぁぁん!?」
「な!この穴は!まさか!?」
「(馬鹿な!時空の穴じゃと!?)」
「…うまくいってくれ。頼む…ベル。」
その穴は…クロノスの奴が開いた時空の穴そのものだ!
何故、今ここに開けるのだ!?
「愚者!」
「わかった。全力を尽くそう。」
【未踏の領域よ、禁忌の壁よ。今日この日、我が身は天の法典に背く。ピオスの蛇杖、サルスの杯。治癒の権能をもってしても届かざる汝の声よ、どうか待っていてほしい。王の審判、断罪の雷霆。神の摂理に逆らい焼きつくされるというのなら、自ら冥府へと赴こう。】
な!?
お前は…ウラノスのところの…!
何をやっている!?
一体、何が起こっているのだ!?
アルテミスと一旦別れ、クノッソスへ赴きました。
ウラノスでも愚痴るヘラ様です。
ゼウスは…うん。
久々にメイとセバスに会い、複雑な思いをするヘラ様です。
そして、ゼウスに対して殺意全開のメイとセバスです。
そこにはベルがやってきて…例のスキルが発動しました!
とうとう…この時がやってきました!
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