白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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メイ回です!
ヘラとアルフィアは、メーテリアの部屋でこもり目を覚ますのを待っています。
その間に、メイはリリを通して全員招集しました。



第317回 侍従長、警告。

坊ちゃまのお母様が復活なさったのは本当によかったです。

後は…【女帝】とマキシムですね。

今のところ、条件は揃っているようですが段取りを踏まなければなりませんね。

タイミングを見計らなければいけません。

 

予想どおり神ヘラは【ヘスティア・ファミリア】へ居着くようですね。

アルフィアさん、メーテリアさん、坊ちゃま、そしてヘスティア様がおられますから。

 

彼女たち…いえ団員全員へ注意と警告をしておきましょう。

神ヘラとメーテリアさんについてはセバスとアルフィアさんに任せしょう。

付き合いが長いのはセバスですから、扱いには慣れているでしょう。

 

リリさんを通して全員招集させました。

「メイ様、全員招集しましたが何かありましたでしょうか?」

「はい、皆様。ご承知の通り神ヘラがオラリオへやってきました。元主神ゼウスもおられます。」

「ゼウスはどこにいるのかしら?みじん斬りにしたいんだけど?」

「待って下さい、ユーティスさん。私も神ゼウスをメッタ刺しにしたいんです。」

「「「この人たち、怖い…。」」」

ユーティスさんもシノスさんも困ったものです。

送還されてはもったいないので、後で厳重に注意しておきましょう。

 

「本当にやりやがった…。こんなに早く。」

「ラキアを支配して、オラリオの周辺国を占領するなんてな。あいつら…生きているかな。一応俺の故国だからな。」

そうでしたね。ヴェルフさんの故国でもありましたね。

まあ、大丈夫でしょう。

 

まずメーテリアさんですね。

「また、坊ちゃまのスキルによって実の母、メーテリアさんが14年前より連れて来られ復活しました。」

「「「ええっ!」」」

驚くのも無理もありません。

今までで最長記録ですからね。

 

…よく考えれば、メーテリアさんは17歳で亡くなりその歳で復活したということですね。

坊ちゃまと2つしか離れてないのですが、いいのでしょうか?

…本人は喜びますが、坊ちゃまとしては複雑でしょうね。

 

「ほぼ確定ですが、神ヘラはこちらに居着くようです。アルフィアさんもメーテリアさんもおられますから。」

「マジかよ。勘弁してくれ……。あの時のように怯える毎日は二度とはゴメンだぜ。」

「ザルド殿、神ヘラはどのような神なのですか?フレイヤ様に以前聞きますと「一切合切話したくないわ」と、オッタルに聞くと「………聞くな。」とのことでしたので(チラッ)。」「(コクッ)」

「……一言で語り尽くせないぐらいだ。レベル9だろうが関係なく暴虐を振るう女神だった…。深層でモンスターを数百匹相手にした方がまだマシだ。」

「「「そんなに!?」」」

「まあ…そうね。」

「あの時代を生きた人、そして神々しかわかりませんからね…。」

ザル坊の気持ちもわからなくもないですね。

仕方がありません。

 

特にユーティスさんとシノスさんはご存知ですからね。

ここで皆さんの不安をほぐしてあげたほうがいいですね。

「皆様の不安もごもっともです。ですが、今の神ヘラなら大丈夫でしょう。」

「「「は?」」」

「おい、メイ。どういう意味だ?」

「今の神ヘラは坊ちゃまに対して溺愛しています。多少の罪悪感はあるようですが。」

「え?もう?早くないかしら?」

「私達…大丈夫でしょうか?」

「大丈夫です。セバスが坊ちゃまのスキル等を含めてこれまでのことを説明してくれます。皆様へ危害が及ばないことはこのメイが保証しましょう。」

「「「ほっ…。」」」

「ただし、抜け駆けや坊ちゃまへ襲うようなことあれば…。」

「「「あ、あれば?」」」

「かつてオラリオにいた時よりも、さらに最凶最悪になるのは間違いないでしょう。」

「「「ひぃっ!」」」

ええ、坊ちゃまへのあの様子を見たら間違いありませんね。

ずっと目を光らせるでしょう。

 

ただ、セバスが言ってましたね。

ヘスティア様がおられるなら神ヘラが暴走することはない、とのことでした。

どういう意味かわかりませんが。

 

ただ、これだけは言えますね。

「ヘスティア様、メーテリア様、坊ちゃまがおられる限り、神ヘラはかつての最強最悪女神になることはないでしょう。」

「「「ほっ…。」」」

ええ、ですがあの神ヘラのことです。

予想以上の行動に出る可能性が高いですから、油断はできませんね。

 

「あの…質問です。メーテリア様はどのような御方でしょうか?」

「そうですね。私も指で数えられるくらい数回しか会ってませんが、アルフィアさんが唯一愛した存在であり、才禍の怪物とも称されたアルフィアさんの様な才能は全くないと聞き及んでいます。」

「ああ…アルフィア本人もそう言ってたな。」

「そ、そうなのでございますか?」

ええ、随分と偏っていますからね。

他にもありそうな気がするのは気のせいでしょうか?

 

クソバカ主神、ザル坊の記憶を見る限りは恐らくこうですね。

「優しい性格をしており、誰からも愛される人物だったらしく、神ヘラでさえ彼女の病気をどうにかする方法を探していたぐらいです。」

「ベル様にそっくりですね!」

「ヘラ様がオラリオであちこち駆け回って薬の原料などを集めていたのは、そういうことだったのですね…。」

ええ、私も驚きました。

あの神ヘラがそこまで必死になって救おうとしていたのが、メーテリアさんなのですから。

 

また、クソバカ主神もこう言ってましたね。

「又聞きですが、彼女を怒らせてはいけないようです。神ヘラもアルフィアさんも、【女帝】も死を覚悟するぐらいとのことです。」

「ええっ!あのアルフィアが!?」

「嘘でしょ…。天界でも怖いもの知らずのヘラが?」

「さっきの説明とは真逆ではないですか…。」

私も初めて聞いた時は絶句しました。

【女帝】以上の化け物が【ヘラ・ファミリア】にいるということに。

 

怒らせないように、彼女たちにも言っておきましょう。

「メーテリアさんは大の甘味好きです。彼女の甘味には一切手を出してはなりません。逆鱗に触れます。」

「「「わかりました!」」」

「…そうか。一応、甘味となるものを常備しておこう。俺らの身の安全のためにな。」

「「「ザルドさん、ありがとうございます!」」」

ザル坊が作っておいてくれるなら、大丈夫でしょう。

万が一、私も手助けした方がいいですね。

 

そして、これも念押ししておきましょう。

「後は…坊ちゃま関連ですね。」

「「「え?」」」

「メーテリアさんが目覚めてすぐ、坊ちゃまを自分の息子と直感で感づいたそうです。抱きつかれていた神ヘラとアルフィアさんを押しのけて、です。」

「「「うわぁ……。」」」

「今は、坊ちゃまと泣き合って疲れて寝ています。しばらく様子見でお願いしますね?」

「「「はい!わかりました!」」」

ええ、あの様子では神ヘラ以上に溺愛することは間違いないでしょう。

 

坊ちゃまのこれまでのことやスキルなどを知ったらどうなるのでしょうか?




メイによって、ヘラとメーテリアの詳細と注意事項を全員へ通達しました。
まずは一安心ですね!まずは。

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