白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いてメイ回です!
リリからの報告を聞こうとしています。



第318回 侍従長、傍聴。

そうそう、坊ちゃまの帰郷について報告を聞きましょうか。

「ところで、リリさん。坊ちゃまの里帰りはいかがでしたでしょうか?」

「はい!報告します。ベル様が第一級冒険者になられていたことに、村の皆様は大変驚かれていました。それに納得されてない方々が多くおられてベル様と戦われました。まあ、当然ですが数秒で叩きのめされて、畏怖されていました。」

「そうでしたか。」

「その後、ベル様とゼウス様が半年前まで住んでいた家へ行きました。ベル様が読んでいた本を全て回収しました。その他にもいくつか持ち帰りました。…メイ様、ザルド様、こちらを。」

「ん?俺らにか?これは…。」

「【ゼウス・ファミリア】の団旗と、エンブレムの看板ですか。」

やはりありましたか。

坊ちゃまの記憶を見る限り、堂々と飾られてましたからね。

 

「あの爺が持っていったのか…。よくベルに見つからなかったな。」

「いえ…堂々と部屋に飾られていました。ベル様はそれが【ゼウス・ファミリア】とは知らなかったようです。ただ、かっこいいマークとしか思ってなかったようです。」

「まぁ、見た目はそうだな。…あの爺め、ベルには伝えなかったな。」

「いいえ、ザル坊。賢明な判断です。もし、坊ちゃまへそれを言うと好奇心旺盛な坊ちゃまです。とことん調べようとするでしょう。そうしますと、黒竜だけでなく【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】特に【アストレア・ファミリア】、そしてオラリオそのものを憎んでいたかもしれません。」

坊ちゃまの想いは強力ですが、同時に危険です。

今は純真無垢な方向ですが、もし恨みや憎しみが絡めばそちらへ行っていたかもしれません。

そうなると、神時代で最強最凶最悪の反英雄が産まれた可能性がありました。

黒竜より危険な存在になっていたでしょう。

ないと思いますが、あくまでも可能性の問題です。

 

「……そうだな(俺の恩恵が切れたことでヘルメスの野郎から、大抗争について聞いているはずだ。…それを分かっててあえてベルへ言わなかったな。爺にしては賢明な判断だ。)。」

「「「…………。」」」

皆さん、大変複雑な表情をしていますね。

まあ、仕方がありません。

ここ7年を見れば分かるでしょう。

特にシノスさんとユーティスさんは。

 

おや?リリさんからまだ報告があるようですね。

「ゴホン、他には…村の方たちからリリたちをナンパしていましたが、興味ありませんでしたのでスルーしました。あまりにしつこかったので、レフィ様の魔法を一回見せたら一目散に逃げ出しました。…報告は以上です。道中は何も問題ありませんでした、オラリオで天の柱が昇ったこと以外は。」

「ご苦労様でした。リリさん。元主神ゼウスはここの一番地下の独房に入れています。私が設計したものです。用もなく近寄らないで下さいね?言葉巧みですから簡単に丸め込まれ…孕みますよ?」

「「「ひっ!」」」

「さすがのあの爺もそこまでは………する。否定できないのがつらいな。」

「坊ちゃまに捧げたいなら、一切近寄らないことをおすすめします。どうしてもなら、私とセバスが同行するついでなら問題ありません。」

「「「一切近寄りません!」」」

そのくらいでいいでしょう。

 

おや?

「先程、メーテリアさんが目覚められました。セバスとの話もありますからしばらく部屋に入らないでくださいね。ザル坊、体に良い食事と簡単な茶菓子でも作っておいてください。」

「わかった。」

「皆さんへの連絡は以上です。いつものように過ごしてください。神ヘラについて何かあればセバスと私、またはヘスティア様へ連絡してください。」

「「「はい!わかりました!」」」

とりあえず、忠告はしておきました。

後は、神ヘラの動向次第ですね。

 

とりあえず解散しましたが、シノスさんとユーティスさんが晴れない顔をしていますね。

「私はまだ不安だけど…。みんな、あのヘラの本性を知らないから…。」

「同感です、あの神ヘラが大人しくしているでしょうか?」

まあ、気持ちはわかります。

 

「ところで、ゼウスは殺していいかしら?」

「串刺しにしてもいいですよね?」

クソバカ主神に対して殺意満々ですね。

まあ、坊ちゃまにしたことを考えるとそう思うのも無理もありません。

 

ですが、その気持は抑えてもらいたいです。

「シノスさん、ユーティスさん、その殺意は抑えてください。」

「…メイさんが設計したというのはどういうものですか?」

ふむ、やはり気になるようですね。

 

あのクソバカ主神の行動手段は全て把握しています。

「クソバカ主神の逃亡手段はわかっていますので、それを全て防止しています。」

「ヘラの折檻に耐えたゼウスのことだから、それぐらいは抜け出せるんじゃない?」

「ええ。ですが、さすがのクソバカ主神はそこまでして去勢はしたくないでしょう。」

アソコを中心に拘束していますからね。

 

クソバカ主神に対してはそこまでしないと、スルリと逃げてしまうからです。

ここ数百年での経験です。

「きょ、去勢ですか…?」

「はい、逃げ出そうとするとアソコが…ブチッと。」

「そうなら安心ね!」

「ええ、逃げられません。逃げ出せたとしてもトラップが何重も仕掛けられています。行けるのは私とセバスだけです。同行したいならいいですよ?」

「んー…機会があったらお願いしてもいいですか?」

参考にするつもりですか?

それはいいですが。

 

「興味津々ですね。坊ちゃまにはしないで下さいね?せっかくの子種が途絶えますから。」

「ベルの子種っ…!」

「べ、ベルさんの子種…。」

「しますと、他の皆様が激怒なさいますよ?」

「「そんな恐れ多いことはしません!」」

でしょうね。

 

クソバカ主神はもはや封印同然ですからね。

あとは、神ヘラとメーテリアさんだけですか。

 

あちらはどうでしょうか?




ベルくんはずっと【ゼウス・ファミリア】のエンブレムと団旗をずっと見て育ってきたということですね。

もしベルくんが、自分の家族をほとんど殺したのが黒竜で、生き残ったザルドと伯母であるアルフィアを殺したのが【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】特に【アストレア・ファミリア】、そしてオラリオを憎んでいたでしょう。アイズ以上の復讐鬼となったかもしれません。

…以上、本作品はそうさせていただきます。


そしてゼウスはメイ製作の独房に閉じ込めています。

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