メーテリアから衝撃の事実を聞かされて唖然としています。
何…だと。
子種だけを欲しがるために、あんな雑魚に体を許したのか!?
ベルのような可愛い子が産まれたからよかったようなもの…。
納得できん!
「もう一度聞く…。何故、あの雑魚に体を許したのだ!」
「…私も姉さんも病で余命いくばくもなかった。姉さんはレベル7で多少は生き延びれる。けど、私は姉さんほどは強くない。病のせいで姉さんより早く死ぬ。それはわかっていたはずよね?」
「!ああ…。」
「私はそのままで死ぬことが怖かった。だから…残したかった。自分の生きた証を…ベルを。」
「メーテリア…。」
「お母さん…。」
…そこまで思い詰めていたのか。
当時、ベヒーモスやリヴァイアサン討伐で疲弊していたから、そこまでの余裕はなかった。
もっと話をしておくべきだったな。
「…ごめんね、ベル。私は良い母じゃないの…。貴方を一人にさせただけでなく…私のエゴによって…。」
「お母さん!違う!僕は、お母さんから産まれてよかったと思っている!」
「!」
「だって…産まれなかったら…、神様やみんなに、アルフィアお義母さんやお祖母ちゃん、セバスとメイに会うことができなかった…。だから…自分を責めないで下さい。」
ベル…。
本当にいい子に育ってくれた…。
まあ、当然メーテリアはそれを聞いたら…。
「ベル!」
「わぷっ!」
ほらな。抱きつくだろう。
「…ありがとう、ベル。本当にいい子に育ってくれて。……でも、それはそれ。これはこれ。」
「え」
いい形で終わったのに…、まだ蒸し返すのか。
容赦はせんぞ。
「ということで、姉さんは伯母さんと呼びなさい。さあ、早く。」
「メーテリア!」
「何よ!当たり前のことじゃない!」
「ま、待って!僕は…二人のお母さんを持って嬉しいんだ。」
「「!!」」
…二人の、お母さんだと?
「僕は…半年前お祖父ちゃんを…ゼウス様を失った時に…ううん。それよりもっと前からずっと寂しかったんだ。」
「「ベル…」」
すまない…ベル。
7年前にお前を…いや狒々爺が引き取る前にお前を引き取るべきだった。
『………悔やまれるな、正気を取り戻さなかったことを。』
『あの時は仕方がありません。』
「だから…僕と血がつながっている、本当の家族が二人いて嬉しいんだ。だから…その…お母さんとアルフィア義母さんと呼んだら…ダメかな?」
「姉さん……。私の子、いい子すぎるわ。どうしてあのお爺ちゃんに育てられて、ここまでなれるの?尊すぎるわ…。」
「それは私も同感だ。あまりにもいい子すぎる…。」
本当にいい子すぎる。
そこらへんの糞神よりもよっぽど神らしいぞ。
『セバス…本当にベルはメーテリアとあの雑魚の息子なのだな?』
『疑うのもごもっともです。ですが、事実です。』
『私は神だが、あの子の方が神に見えてしょうがないのだが…。天界も含めて全ての神は、あの子の爪の垢を煎じて飲ませたほうがいいのではないか?うむ、そうするべきだ。』
『お気持ちはすごく分かります。』
「わかったわ。ベルがそういうならいいわ。た・だ・し!」
「た、ただし…?」
「私をお母さんと呼んで、姉さんをアルフィアお義母さんと呼ぶのはややこしくないかしら?」
「おい、メーテリア。お前は何を…。」
「ということで、私のことはママと呼んで?」
「ええっ!は、恥ずかしいよぉ…。」
「(うぐっ!わが息子ながら、か、可愛すぎる…)お、お母さんからのお願いだけど、ダメ?」
「ううっ……マ、ママ…。」
「!!きゃあああああ!可愛い!ああ!本当に可愛すぎる!」
「むぐぅぅぅっ!?」
「……まあ、それぐらいならいいだろう。」
「(僕の尊厳は!?)」
諦めろ。こうなったメーテリアは止められん。
甘んじて受け入れろ。
その方がメーテリアも私も嬉しい。
WINWINというやつだな。
『言われるメーテリアとしては嬉しいだろうな。』
『まだ初日ですが、この程度では先が思いやられますな。』
『そうだな。セバス…ベルのステータスについて聞かせろ。』
『神ヘスティアと同席した上なら。』
『それは同然だ。それと…何故あのビッチがヒューマンとなっているのだ?また、アストレアと似すぎている雌豚がいたぞ?』
『その前に、アルフィアお嬢様を更新なさってくださいませ。そしたら分かります。』
『更新?まあ、いいが?』
そういえばそうだな。
メーテリアのことで更新のことをすっかりと忘れていた。
後で更新してもらうか。
コンコン
む、誰だ…家族の団らんを邪魔するやつは。
ガチャ
何だ、メイか。
「失礼します。坊ちゃま、夕食の時間でございます。」
「あ、もうそんな時間?」
「ええー!?一緒に食べてくれないのー!?」
「うっ…!」
「メーテリア、あまりベルにワガママ言うな。」
「だってー!」
…本来なら逆だろう。
「メーテリアさん、お久しぶりでございます。私を覚えていらっしゃいますでしょうか?」
「え?あー!お爺ちゃんところのメイド…確か【最強侍従】だったわね!」
「はい、今後はメイとお呼びくださいませ。坊ちゃまは【ヘスティア・ファミリア】団長でございますので、皆様と一緒に食事をする必要があります。」
「団長!?…わかったわ、メイさん。ベル、もうちょっと待っててね?お母さん、全快してみんなと食事したいわ。」
「うん、わかったよ!…マ、ママ。」
「……絶対に治すわ!ええ、絶対に何が何でも!」
『こんなに気合の入ったメーテリアを見るのは初めてだな…。』
『母は強しというが、これは極端だろう…。』
『いいではありませんか。私としては微笑ましいですな。』
そうだな。
今までのメーテリアは病の苦痛に耐えながらずっと無理矢理笑顔してたからな。
こんなにはしゃぐメーテリアは初めて…いや子供の時以来だな。
このような時が…いやこんな夢のようなことが現実に見られるとは思わなかった。
ベルに…私の甥に…いや、私達の息子に感謝しなければならん。
ベルくんが、二人の母を持つと言ってくれましたね!
メーテリアもアルフィアも純粋無垢なベルくんを見て、感激していますね。
ヘラも…。
そしてメーテリアがママと言ってほしいと。
ベルくんがモジモジしながらママと言われたら、抱きつかないほうがおかしいですね。
そして気合い入れて完治することを宣言しました。
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