白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いてアルテミス回です!
【ヘスティア・ファミリア】を間借りすることになりました!
そして、団員たちへ紹介です。


第327回 月女神、愕然。

そして私達は、【ヘスティア・ファミリア】ホームで間借りすることとなった。

【ヘスティア・ファミリア】団員に紹介してもらった。

 

夕方になったが、オリオンは母君の話し相手になっているそうだ。

残念だが、仕方があるまい。

 

はて?

自伝では……オリオンの家族は全員死んだのではなかったのか?

ゼウスの奴は除いて。

アルフィアという子も何故かいるし…。

どうなっているのだ?

 

「ということで、【アルテミス・ファミリア】がここへ泊まることになりましたので、皆さん仲良くしてください。」

「またですか…。」

「彼女たちもでしょうか…。」

「もう打ち止めにして欲しいです…。」

「仲間が増えるのはいいけどさー、ライバルが増えるのはちょっとなー。」

「………多い。」

『こんなに早く来るなんて…。』

『あの優等生のアルテミスが…。』

女性が大半だな……。

全員がオリオンに恋しているかどうかではないよな?

 

…そうだとしたら、多いな。

誰がオリオンの本命なのだ?

 

男性は…少ないな。

まあ、いいだろう。下賤な奴なら討つまでだ。

「また、ベルか…。あいつらがこれを見たら間違いなく血の涙を流すだろうな…。」

「いい加減にしろ。あの罵愚兎が。」

「友よ…自重してくれ。」

「「「端から見ると羨ましいようで、全然羨ましくない…。」」」

…何故か黄昏れているな。

 

「そして、皆さんには近いうちに遠征へ出てもらいます。」

「「「!」」」

「ダンジョンではなく地上です。」

「メイ!まだ、早い!早すぎる!こいつらでは黒竜を倒すことはできん!」

「ザル坊。早とちりはいけませんよ?誰も黒竜とは言ってません。」

「「「は?」」」

あの大男、できるな…。

ザル坊?…はてどこかで聞いたことが…。

 

「対象は大樹海の奥深くにあるエルソスの遺跡に潜む、古代のモンスターのアンタレスです。」

「まだ…古代のモンスターがいたのか?」

「言っておこう。今のアンタレスは私の精霊を喰らい、遺跡の力も取り込んで更に強くなっている。古代の時より何倍ものと思ってくれ。確証はないが…精霊の魔法も使えるかもしれん。」

「!」

あの子達は命を賭けてアンタレスを封じ込めたが、奴はそれを逆手にとって取り込んだのだ。

…仇は取ってやる。だから待っていてくれ。

お前たちを解放するのを。

 

「…メイ。お前、こいつらの経験値や偉業の足しにするつもりだな?」

「ザッツライト。」

「…なるほどな。おい!てめえら、丁度いい獲物がいるじゃねえか。気合入れやがれ!」

「「「おー!」」」

ありがとう…。

理由はどうあれ、アンタレスを討つことについて協力してくれて感謝する。

 

それに…さっきから気になっていることがある。

彼女がアストレアに似すぎている。

ヒューマンなのは確かだ。

だが…身のこなしや癖がまるでそっくりなのだ。

 

確認してみるか。

「…さっきからずっと思ってたが、そこのお前。ユーティスとか言ったか?お前…もしやアストレアか?」

「あら?よくわかったわね?」

「ああ、完全にヒューマンだとわからなかったが…。身のこなしや癖でお前だとわかった。」

「はぁ…やっぱり同郷にはバレちゃうわね。特にオリンポス武闘派二大最強の一柱の貴女には。」

「ふん、私を見くびるな。……何故、神威を完全に抑えられヒューマンとなっているのだ?」

「それはね…。」

そして、アストレア…いやユーティスはヒューマンになった経緯を話してくれた。

 

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私は驚いた。

これは驚かない方がどうかしている。

「何…だと。オ、オリオンの血が神力を封印……。ということは…そこの娘は…フレイヤ?」

「はい、お久しぶりですね。神アルテミス。」

「驚くのも無理はないわ。あの子は本当に下界の可能性を多く秘めているわ。」

「……そこまでなのか。それはそうと。」

「?」

ああ、アストレアに聞かなければならない。

あの0巻のことが本当なのかを。

 

「ゼウスの奴を谷底へ突き落としたのはいい。き、9歳のオリオンと二人きりで過ごしたのは事実なのか?」

「ええ、そうよ。あの時のベルは可愛かったわ!ふふふ。」

「くそっ!何て羨ましいことを…!」

「同感です…。」

は?

 

お前もだろうが!

私としてはそっちが羨ましい!

「おい…フレイヤ「今はシノスと言います」…シノス。お前が言うか?」

「え?」

「女神祭でベルにエスコートしてもらって、デートしただと?そっちが羨ましいぞ!」

「そうよ!」

「……あの時のベルさんは、カッコよかったです…。うふ。」

新刊ではそういうイチャイチャが書かれていたぞ!

私もそういうことをしたい!

 

しかも眷属になるなんて!

「くそっ!二柱とも羨ましいぞ!しかも、オリオンの眷属になるなんて!」

「わ、私の場合は不可抗力です。ユーティスさんは故意で飲んだんですよ!」

「いいじゃない!ダンジョンにも潜れるし、貴女とサシ合えるんですもの。」

「それはそうですが…。」

「待て。ダンジョンに潜れるだと?禁忌ではなかったのか?」

どういうことだ?

 

『…アルテミスも巻き込みましょうか?』

『…後衛がほしいと思ってましたが、こんなに早く…。しかも弓は天界最強ですね。誘ってみましょう。』

『そうね。』

 

「ええ、神はね。私達はベルの血によって完全に神力を封印されているの。だから、ヒューマン並に行動できるわよ?…アルテミス、貴女も入ってみない?」

「その話、詳しく。」

そして、私はそのことについて聞いた。

 

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これは願ったり叶ったりだ。

バイトをせずとも冒険者の真似事ができて、金も稼げる。

そしてオリオンの眷属にもなれる!

本当に願ったり叶ったりだ!

 

だが…その前に。

「……私の一存では決められない。レトゥーサたちに相談してみる。」

「その方がいいですね。ユーティスはアリーゼさんたちに黙ってましたからね。」

「…ユーティス、お前は…。」

「し、しょうがないじゃない!シノスが第一号になるのが羨ましかったのよ!」

「まあ…気持ちはわかる。情報を教えてくれて感謝する。さっそく相談してくる。」

そして私はレトゥーサたちが戻ったら招集かけた。

 

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ユーティスから聞いたことをレトゥーサたちに話した。

呆れられた。

私に対してそうだが、オリオンの規格外にだ。

まあ、私もそう思う。

「……ということだ。そ、その…すまない。お前たちを切り捨てるわけではないが…私はオリオンの眷属になりたいのだ。」

「……ベルくんはすごいですね。神を封印できるなんて。」

「アルテミス様、ヘスティア様は今日会ったばかりですがどのような神でしょうか?」

「そうだな…。良くも悪くも誰にでも平等に接する神だ。私が天界で一番親しくしているのが、ヘスティアだ。…少々グータラなのがネックだが。」

「わかりました。私は異存ありません。ただ、私はアルテミス様がヒューマンになろうとアルテミス様が一番です。」

「私もです!」「「「私達もです!」」」

「…ありがとう。お前たちのような眷属を持って私は幸せ者だ。」

ああ幸せ者だ、私は。

遺跡に特攻せず、オラリオへ引き返してよかった。




遠征でザルドさんは黒竜と勘違いしました。
仕方がありませんね、遠征といえば黒竜しかいませんからね。

そしてユーティスをアストレアと見破りました。
同郷で、同じ武闘派ですからね。

眷属となったユーティスとシノスを羨ましく思い、思う存分腕が震えるためレトゥーサたちへお願いしましたね。
全員ファンじゃなかったら、反対されていたかもしれません。

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