白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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時間的には、「第18話 執事、宣誓。」の続きとなります。

サブタイトルで「神々」となってますが、ここではヘスティア視点となります。



第32話 神々、唖然。

昨日は本当にいろいろあったなぁ…。

フレイヤの魅了を解除するためバベルの屋上から神威を解放したり…

ロキから戦争遊戯を仕掛けられたり…、

ベル君の家族であるメイ君とセバス君の封印を解いたり…

ベル君がランクアップして、凶悪な発展アビリティとスキルが出たり…。

 

起きたばかりなのに、昨日のことを考えるだけで疲れた…。

さて、神会へ行って戦争遊戯の段取りしてこないとなー。

できれば時間を稼いで、ベル君のステータスをギリギリまで上げて、準備を万全に、しといておかないといけないからね!

 

「おはよう。あれ?ベル君は?」

「ベル殿ならメイ殿とセバス殿と中庭におられます。」

「へー、何しているの?」

「ええ…、ランクアップ特有のズレを元に戻すためとセバス様がおっしゃっていました。」

「そっかあ。まあ、最強と最恐の指導教官がいるんだ。大丈夫だろう。」

うん、あの子達のファミリアの指導教官がベル君を鍛えてくれるだろう。

ボクはボクで、やることをやっとかないと!

 

「ヴェルフ君は?」

「朝一に【ヘファイストス・ファミリア】へ出かけられました。」

ああ…、ベル君のための武器をヘファイストスと椿くんで作るとか言ってたな。

 

「君たちの予定は?」

「私はタケミカヅチ様のところへ行って、今回の戦争遊戯について力添えできないかを聞いてきます。」

「リリは春姫様とホームで考えることがあります(メイ様より大事な話があるとのことですが…何でしょう。怖いです。)。」

「リリ様と同じでございます。」

「そっか。ボクは神会へ行って今回の戦争遊戯について話し合いだね。」

「ヘスティア様、できれば時間を稼いでくださいね!ベル様のためにも。」

「わかっているよ、サポーターくん。」

言われなくてもわかっているって。

相手はフレイヤとロキだ。多くのファミリアを集めて対抗しないと!

 

「じゃあ、ボクは神会へ行ってくるよ。あとは頼んだよ。」

「「「はい。行ってらっしゃいませ。」」」

アポロンの時と違い、仮病で誤魔化せないし‥困ったなあ。

 

神会に着くと、すでに多くの神がいた。

「ヘスティア、珍しく早起きじゃない。」

失礼な、ボクだって起きる時は起きるさ!

あれ?椿くんとヴェルフ君と武器作るんじゃなかったのかい?

 

「…ヘスティア。貴方の言いたいことはわかるわ。作る前にまずベル・クラネルのスキルの特徴について椿とヴェルフで検証しているところよ。それが把握できない限り作れないわよ。」

ベル君のスキルをそこまで検証してくれるのは嬉しいけど、他のファミリアにはバラさないでくれよ。

まあ、ヘファイストスなら大丈夫と思うけど。

「うん、ありがとう!けど、スキルについては極秘でね。」

「わかっているわよ。」

 

「ロキから戦争遊戯を仕掛けてくるとは驚いたな。」

「大丈夫なのか?【フレイヤ・ファミリア】に続き、【ロキ・ファミリア】までも…。」

ミアハ、タケミカヅチも来ており心配の声をかけてくれた。

 

メイ君やセバス君のことを話そうと思ったけど、メイ君とセバス君が

『どこから漏れるかわかりませんので、戦争遊戯開始まではヘファイストス様とゴブニュ様以外は話さないでください。勝利のためにも。伝えるのは私たちがします。』

と念押しされたんだ。

 

「ありがとう…ミアハ。タケミカヅチ。今は言えないけど、勝ちの目は何とかあると言っておくよ。」

ごめん…。今は言えないんだ。いろいろと力になってくれているのに。

「…そうか。しかし、必要になったら言うがいい。」

「ああ、命のこともあるしな。」

…ありがとう。

 

しばらく談話していると、ヘルメスとロキがやってきた。

「よ~、ドチビ。よく逃げずに来たな~、褒めたるわ!」

「はっ!そっちこそ、その貧相な胸を見せにきたのかい?暇だねえ~。」

周りの神々が「お、始まるか。」「またやるのか?飽きないな」と冷やかしし始めた。

 

「なんやとぉぉ!このドチビがぁぁぁ!」

「やるかぁぁぁ!この絶壁がぁぁぁぁ!」

そして、いつもの取っ組み合いを始めてしまった…。

何やってんだろう…。ボクらは。

 

しばらくして、ヘルメスがようやく止めてくれた。

「これぐらいでいいんじゃないかい?…残るのはフレイヤ様だけど…。まだのようだね。」

「ぜーはー、あのフレイヤがまだ?後から来るんじゃない?」

「ひーふー、あの腐れおっぱい、何様のつもりやねん…。」

フレイヤがまだ?

ふーん!余裕あるから堂々と来る気だろうね!

 

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「おい…、いくら何でも遅すぎあらへんか?」

「おかしいな…。この時間に来るように言ったはずなんだけど、欠席のわけがないし…。」

「フレイヤって、時間にルーズだっけ?」

予定時間より2時間オーバーしてもフレイヤは来なかった…。

 

「あー…、どうしようか……。」

ニョルズが頭を抱えて入ってきた。

「あれ?ニョルズじゃない?」

「ニョルズ?どないしたんねん?」

「ニョルズ?予定時間より遅れたみたいだけど、どうしたんだい?」

ニョルズの様子がおかしいみたいだけど、何かあったのかな?

 

「えーと…、うちの眷属つながりでフレイヤより言伝あったけど…。」

「は?」「え?」「何だって?」

何でニョルズが?

 

「ちょっと待ちや。何でニョルズんとこの眷属が色ボケの言伝頼まれているんや。」

「正確にいうと、オッタルからミアへ、ミアがうちの眷属クロエに、クロエから俺に伝えてきたんだけど…。」

「は?」「何やねん…。その伝言リレーは…。」

伝言リレーをしている場合かよ!

どうして、直接来ないんだよ!

 

「それで、ニョルズ。フレイヤ様からの伝言は?」

「ああ…、『体調悪いから延期してちょうだい。』とのことなんだけど…。」

「「「……。」」」

僕らは唖然としてしまった。

 




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