しばらくザルドさん回が続きます。
ザルドさんは大神ゼウスに更新してもらうためにメイと一緒に会いにいったのを思い出しています。
なお、ゼウスがどんな神物なのかを知ってもらうために、メイが仕込んだ盗聴器で団員たちへ知らせています。
聞いているのは女性陣だけです(ヘラも含む)。
ベルと男性陣は稽古へ行っていますので、その場にはいません。
アリバイ工作はバッチシです!
本来なら盗聴中を別の回でまとめて出そうと思いましたが、二度も同じ内容になるためザルドさん回想中に出しました。
ホーム(女性陣)サイドは下記のような表現で出します。
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~盗聴中~
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ややこしいと思いますが、よろしくお願いします。
メイの奴…、まあいい。
あのスキルを最大限まで生かすにはそれが都合いいだろうな。
試作品を作っておくか。
昨日の爺の相手は久しぶりだったが、疲れた…。
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カツ…カツ…。
随分と奥深いな…。
それにこの匂い…トラップがそこらへん中にありやがる。
まあ、それぐらいしないとあの爺は脱出するからな。
「ここです。ザルド。」
「厳重すぎるぞ…。まあ、仕方がないだろうな。さすがのあの爺も…ん?」
「♪~♬~」
「…メイ、まだまだ余裕そうだぞ。あの爺。」
「ちっ…。しぶといですね。」
呑気に歌を歌ってやがる。
……懐かしいな、この歌。
【ゼウス・ファミリア】で湿っぽい空気になった時によく歌ってたものだ。
そこには顔と手以外を壁ごとに固められていた
「おお、メイ。今日の飯は何かのう…ザ、ザルド!?」
「よう、爺。元気そうだな。」
「…お前に言うことがある。」
「…何だ?」
どうせ、7年前のことについての説教だろう。
…と思った時があった。
「生きとったんか!ワレェ!」
「よし、帰るぞ。メイ。」
「冗談じゃ、冗談。一回言ってみたかったんじゃ。」
「はぁ…相変わらずだな、爺。」
安心したぜ、いつもの爺だな。
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~盗聴中~
「……ザルド様にあの発言はないかと。」
「ガネーシャ様に近いような…。」
「そうでございますでしょうか?面白い御方のようですが?」
「アレを毎日のように聞かされてみろ。うんざりだぞ。」
「「「うわぁ…。」」」
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その後、すぐ真剣な顔になったな。
「ザルド…お前もメーテリアと同じく、過去から連れ戻され復活したのか?」
「ああ。」
「はぁ…ベル、いつの間にそんなに成長しとったんじゃ…。まだ一年もないんじゃが。」
…やはりだ。育児放棄するほど、この爺は冷たくねえ。
聞いたほうがいいだろうな、俺自身の疑問解消のためにも。
「爺…、何故ベルを半年前に育児放棄したんだ?ヘラのこともあるが、爺らしくないぞ?」
「……メイ。お前はもう分かっとるじゃろう?儂が単に育児放棄したというワケではないのを。」
「………。」
「何だと?」
単に育児放棄したと言ってなかったか?
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~盗聴中~
「そうだね…。ボクもそう思うよ。ヘラ、キミもだろ?」
「ああ…あの人はああいう人だが、一度決めたことは投げ出さない人だ。だから妙なのだ。」
「……私は信じがたいわ。」
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「ザルド、お前が一人で寝れるようになったのはいつじゃ?」
「あ?そんなの、物心が付く前だろうが。せいぜい4,5歳あたりだろう?」
「ベルは半年前まで儂のすぐ隣のベッドで寝てたんじゃ。」
「は?」
あいつは当時13か14歳だろう!?
それまでずっとこの爺に甘えていたのか?
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~盗聴中~
「え?14歳までずっと?」
「うわー、すごい甘えん坊なんだー!」
「ティオナ、それを団長の前で言うなよ?」
「………ますます妙だ。あの人が男を隣にして14年間も一緒に寝ていた?」
「そうだね、ヘラ。ボクもそう思うよ(ベルくんだからかもしれないけど)。」
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ますます爺らしくねえ。
「あいつは…ずっと甘えん坊じゃった。メーテリアを失い儂やヘラ以外に独りになったベルは、ずっと家族というものに飢えておった。」
「……何で突き放さなかった?【ゼウス・ファミリア】があった時でも俺らによく檄飛ばしてたんだろうが。」
「できんかった。あの子の…寂しい目を、目を放すと消えてしまいそうな姿を。」
「………。」
それは…。
その悲痛な想いがあのレアスキルを産んだのか。
7年前の俺らの判断は間違ってなかった、とは断言しづらいな。
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~盗聴中~
「くっ…あの時、あの子を引き取るべきだった!」
「アルフィア、そうだとしたらお前は病で遅かれ早かれ死んでいた。いずれにしろ、あの人に預けざるを得なかっただろう。…それを言うなら、私もだ。」
「……ベルくんはずっと家族というものに飢えていた。ボクと会うまでは迷子の小兎のようだったよ、その後数日もね。ゼウスの気持ちはすごくわかる。」
「……もっと早く遠征から帰っていれば。」
「同感だよ、アイズ…。」
「(あの時ホームに残っていたら、義兄さんを…いえベルを見つけ出していたら!)」
「なら!ずっと側にいるべきじゃなかったのですか!」
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この爺にそこまで言わせるぐらい、男であるベルに対して愛情を注いでいたんだな。
「それではダメだと思いながらも…ズルズルとな。ヘラ復活をヘルメスから聞き、これをきっかけに離れることにしたんじゃ。やや強引な手段だと思ったじゃがな。」
「なるほどな…。ようやく合点がいったぜ。メイ、何故それを先に言わなかった?」
「それを言いますと、あの方々は納得しましたか?」
「……いいや、しないだろうな。あいつらはベルに対して過保護すぎる。」
「羨ましいのう。村でもおなご共にちやほやされおったからのう。」
「それに乗っかかって、色々とセクハラや悪戯などしたでしょう。全て、坊ちゃまを盾にして。」
「最低最悪じゃねえか!」
「てへっ☆」
この爺!やっぱり変わらねえ!
結局そこなのか!
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~盗聴中~
「強引といえば強引だけど…、それがかえってよかったかもしれないね。」
「だが、それでも私は許せんがな。」
「村の女性の方々が羨ましそうで私達を見てたのはそうでしたか…。」
「最後がなければよかったんですけど…。」
「そうだね。ボクもそう思うよ。さて、みんなに聞くよ。この時点でゼウスは?」
「「「ギルティ」」」
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はい、ようやくザルドさんとゼウスが会うことができました。
初っ端からゼウスらしさが出ていますね!
ゼウスが一度決めたことを投げださないのは本作品の設定としています。
そう簡単に放棄したのでしょうか?
ベルがずっとゼウスに甘えていて、ゼウスはそれを振り放すことができなかったでは?と考えました。
そして女性陣はゼウスに対して、有罪を下しました。
最後がなければ、まだよかったかもしれません…。
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