白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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そして…サブタイトルの通り、メーテリアさんに会う第二号はエイナさんです!


第338話 受付嬢、驚愕

私はセバスさんと一緒にメーテリアさんの部屋へ向かっている。

リリさんたちに大変羨ましがれました。

 

コンコン

「誰だ?」

「セバスでございます。」

ガチャ

 

「失礼いたします。エイナ嬢をお連れいたしました。」

「失礼します。」

「ん?どうしたんだい?アドバイザーくんまでも…。」

朝食の場にいないと思ったら、こちらにいらしてたんですね。

 

あの方が…ベルくんの実母メーテリアさん。

髪の毛だけでなく、こう雰囲気がベルくんと本当にそっくり。

「はい、エイナ嬢の魔法でメーテリアお嬢様の状態を確認したいためです。」

「そうか、2日も経っているからな。エイナ、頼むぞ。」

「はい。メーテリアさんですね?息子さんのベルくんの元アドバイザー、エイナ・チュールと申します。」

「あら!アドバイサーのエイナさんね(すごい美人だわ…)!あれ?ギルドじゃなかったの?」

自伝を読んでくれたのですね。

…私は大丈夫ね。

 

あ、異端児の時に平手打ちした時以外は。

大丈夫よね…?

 

いけない、気を取り直して…。

「はい、ギルドで色々とありまして辞めました。「ええっ!」今はこちら【ヘスティア・ファミリア】に所属しています。」

「ど、どういうことなの!?」

「メーテリア。まず自伝を全部読め。」

「まあまあ、アルフィアくん。メーテリアくん、一緒に全部読もう。ボクが知る限り教えていくから。それからだよ。」

「わ、分かりました。」

「では、エイナ嬢。よろしくお願いします。」

「はい、わかりました。」

 

【開け 秘密の扉】

【鑑定】

 

「………‥。」

死の病は…まだあるね。

2日で初期になるぐらいかかるなんて、最初はどのくらいひどかったの!?

生命力…精神力はかなり充実しているね。うん、順調だね。

ほかは…え?

 

「ええと?エイナさん?」

「メーテリア、待て。…どうだ?エイナ。」

「はい。メーテリアさんにはまだ死の病が残っています。今、死の病(初期)となっていますので数日ぐらいは必要かと。生命力は大丈夫です。あと、その…。」

言ってもいいのかな?

ここに男性はいないし…。

 

うん、やはり言おう。

同じ女性としては非常に気になるからね。

「正直に言ってくれ。」

「…肥満気味と出ています。」

「ええっ!」「何だと?」

「は?」「へ?」

だよね。

そういう反応になるよね。

 

「ふむ、ずっとここにいましたからね。毎食残さず食べている上に甘味も結構お代わりしていますからね。ヘラ様とアルフィアお嬢様がいない間に。」

「お前、いつの間に…。」「(サッ)」

メーテリアさんは、甘味が大好きなんですね。

気持ちはわかります。

ベルくんは甘味が嫌いなのに、そこは違うんですね。

 

でも、寝込んでいるのにそれはしょうがないかと思っていたら。

「ザルド殿にお願いして、食事を野菜中心にしてもらいましょう。甘味も甘さ控えめに変更して量を減らします。」

「ええっ!そんな!野菜はちょっと…。」

「お前、ぶくぶくと太ってベルにどんな格好して会う気だ?」

「うっ……。だ、だって!気怠いだるさや嘔吐がなくなって、食べるもの全て美味しいんだもの!以前は食うもの全て苦いものばっかりだし寝ているのが苦痛だけど、今はすごく快適なの!」

ああ…なるほど。

 

それにあの表情のメーテリアさんは、ベルくんが困った顔の時に本当にそっくり。

アルフィアさんが、ベルくんがメーテリアさんに似すぎているというのもわかります。

「あー…気持ちはわかるよ。グータラしたくなるのは。」

「ヘスティア、この子をあまり甘やかさないでくれ。グータラ癖をつけさせるのは非常によくない。」

「この部屋の中だけでいいから運動しろ。」

「えー…。」

「そうか。ベルにそのこと「わかった!わかったからベルには言わないで!母としての威厳が!」なら、やれ。」

「むー、わかったわよ。」

本当にアルフィアさんと双子なんですね。

アルフィアさんがお姉さんぶるのも初めて見ます。

 

「…ベルくんは甘味が嫌いなのに、キミは好きなんだね?」

「え?あの子甘味が嫌いなの?ダメだわ、好き嫌いは。」

「「お前が言うな。」」

「あうっ。」

同感です。

逆にベルくんは甘味以外は問題ないみたいだけどね。

 

「では、まずメーテリアお嬢様にはこの特効薬を飲んでいただきます。」

「わかったわ。ヘスティア様、この特効薬を飲んだら寝てしまうので起きたらお願いしていいですか?」

「もちろんさ!」

「では、ゴクゴクゴク…。では、お休みー…。スー…。」

すぐに寝ましたね…。

あの特効薬は一回しか飲んでないけど、凄い睡魔が来るよね。

 

寝顔も…ベルくんにそっくり。

「寝付きがいいね…。」

「いいや、死の病がひどかったときは3日以上寝られなかった時が多かった。」

「強い睡眠薬を飲ませてようやくだが、副作用がひどくてな。」

「だから、こんなに穏やかで寝ているメーテリアは本当に久しぶりなんだ。」

「(死の病…。もしその特効薬がなければ私も母さんも妹も…。)」

あの時、セバスさんが気づいてくれなかったらゾッとするよ。

 

アルフィアさんが私に向けて頭下げている!?

「エイナ、感謝する。おかげでメーテリアが動き回れる目処がたった。」

「いえ、そんな!」

「だが…肥満気味はさすがに予想外だった。喜べばいいのか嘆けばいいのか…。」

「セバス、お前何故止めなかった?」

「申し訳ありません。メーテリアお嬢様が心からの笑顔を浮かべながらお話しますと、つい出してしまいました。まさか、肥満気味になるとは思いませんでした。」

「一旦は中止だ。いいな?」

「心得ました。」

………アルフィアさんのあの表情、初めて見る。

ヘラ様も。

お二方がメーテリアさんをどんなに大事に思っているかがよくわかるね…。

 

でも肥満になるということはよく食べることよね。

アイナ母様も食が細いけど、父様に聞くと以前よく食べてたらしい。

「肥満気味かー。逆に言えばそれだけ元気になったということかな?」

「それはそうだが、死の病が治り肥満が原因で別の病気になったら目も当てられん。」

「全くだ。…だが、よかった。」

そろそろアイナ母様を呼んだ方がいいかな…?

 

そしてセバスさんに話しかけられた。

「ああ、エイナ嬢。この部屋への入室許可を出します。今のところ、メーテリアお嬢様のエイナ嬢に対する感情はかなり高いです。」

「え?(本当!やった!)」

「そりゃ、まだ一巻だからね…。」

「まだ、一巻!?」

「実はね…。」

ヘスティア様より、メーテリアさんの自伝読解状況を教えてもらった。

 

それは仕方がないと思う。

「なるほど…。メーテリアさんの気持ちはすごく分かります。あの時…いえ今もですが、ベルくんは本当に無茶をしますから…。」

「うちの義孫が本当にすまん。」

「あ、いえ!それでも五体満足で帰ってきてくれたからよかったです。」

「…合格。」

「え?」

「いや、こちらのことだ。」

以前、アルフィアさんもそう言ったみたいだけど、何だろう?

 

あれ?ヘスティア様がメーテリアさんを見て、ため息ついている?

何だろう?

「全部読み終えるまでは、みんなには会わせない方がいいね…。」

「あの…何故でしょうか?」

「エイナ、その方がいいんだ。そうしないと死者が出る。」

「死者!?」

「まだ中層へ潜る前で止まっている。私に、あの参謀に会わせろと言ってきたんだ。」

「ああ…その時点のリリさんの印象はあまりよくないですよね。」

「そうだ。恥をさらすようだが、メーテリアの怒りは私とヘラに死の恐怖を味わせるぐらいのものだ。思い出すだけで恐ろしい…。」

「ええっ!(神ヘラとアルフィアさんに!?)」

「だからだ。あの自伝でベルへ危害を加えた奴ら全てに及ぼすぞ?レベルや性別だけでなく神に関係なくな。」

「ひっ!」

「今のところ、お前は確実に安全地帯にいる。その他の奴らはまだ駄目だ。自伝を全部読破するまではな。」

「わ、わかりました。」

なら、メーテリアさんは自伝を全部読み終えるしかないね。

リリさんたちを連れてこなくてよかったよ!

 

『どれどれ、ベルくんの自伝はっと。あれ……?ねえ、ヘラ。』

『何だ。』

『自伝で0巻がないけど?』

『…アルフィアが抜き取った。』

『へ?ああ…なるほど。けど、いつかは絶対にバレるよ?』

『そうだ。どうする気だ?あいつは…。』




はい、エイナさんは【ヘラ・ファミリア】から高評価ですね。

そしてメーテリアは甘味の食べ過ぎで肥満気味となっています。
病が治り、美味しいものをパクパクと食べられ、快適に寝れるの繰り返しですからね。

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