白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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短期間で、ベルくんに会えて大興奮のアイナさんです。
そして、エイナの彼氏ではないことに憤慨(?)しています。


第349話 側近(母)、説教。

まさか、こんなに早く会えるなんて。

しかもイーナを助けてくれたとは思わなかったわ。

もうイーナは彼しか見てないわね。

 

エイナがあそこまで言うから彼氏かと思ったわ。

…もったいない!

さっさと捕まえておかないと!

 

ウイナが取り繕って話しかけていた。

今更強がっても…、ねえ?

「ゴホン!だ、だが…キミはレベル6なのは本当かね?」

「はい、何故か成長期とのことです。」

「「え?」」

「え?」

「ゴホン!……キミの実力を試したいがいいだろうか?」

「あ、はい「「「ダメ!」」」え?」

当然でしょう!

何を考えているの!

 

私、ううん私達はウイナを叱った。

「いや…レベル6だろ?なら、問題ないだろ…?」

「貴方、娘たちいえ私達の恩人を傷つけるのですか?」

「父様、見損ないました。」

「父様、身の程を知って下さい。」

「…………。」

もうイーナを敵に回したわね。

…一人増えても二人増えても同じね。

 

そしたら、彼…ベルくんはウイナさんを見て察したように話しかけた。

「あの…ウイナさん?手合わせしましょうか?」

「「ベルくん!?」」「お兄さん!?」

「あ、ウイナさんの気持ちも分かります。この…僕はこういう見た目なので仕方がないかと。それに僕の実力を知ればウイナさんも安心できるかと。」

「「「…………。」」」

……いい子だわ、本当に。

え?この子が…レベル6でオラリオ最強?

 

何が何でも捕まえておかないと!

 

私はベルくんの気遣いに感動しながら、ウイナに向けた。

「ベルくん、ちょっと待っててね?…貴方、こっちへ来なさい。」

「…ハイ。」

 

そして三人でウイナを囲んで、叱った。

『貴方、恥ずかしくないのですか?14歳の子にああ言われて。』

『……思います。』

『父様、ベルくんはああいう子なんです。』

『……よくわかった。』

『父様、お兄さんは私を襲おうとした方…レベル3の数人を一瞬で倒したんです。』

『『!?』』

え?…イーナを囲んだ人たちはレベル3!?

…レベル3数人でも手間取るのに…。

一瞬で?めちゃくちゃ有望株じゃない!

 

その時、リヴェリア様が見舞いに来た。

「失礼する…どうしたのだ?お前たちは。ベル・クラネルも…。」

「あ、リヴェリア様。ご無沙汰しております。」

礼儀もバッチリ…。

逃さないようにしないと!

エイナでもイーナでもどっちでもいいわ!

……これほどの子なら、二人でもいいわ!

 

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そして事のあらましを説明した。

主にベルくんが。

「………なるほど。イーナくんを襲った奴らが気になるな…。ロキへ聞いてみよう。」

「あ、はい。すみません。」

「ベル・クラネル、お前はもう、オラリオ最強なんだ。そう軽々しく頭を下げるな。…と言っても、それがお前の美徳だから仕方がないな。」

「あ、はい。気をつけます。」

『うわぁ…リヴェリア様。保護者の顔をしているわ。初めて見たわ。』

アイズちゃんが目覚めてから困った顔ばかりだから、初めて見るわ。

あの温かい目は明らかに母の目だわ。

まあ…気持ちはわかるわ。

 

そしてリヴェリア様は提案してくれたわ。

「さて…手合わせの場所だが、【ロキ・ファミリア】でやらないか?どうせ、ロキに報告するんだ。」

「お願いします!」

「何故、お前が言うんだ…ウイナ。」

「ここには俺の味方がいないんです…。」

「言っとくが、私はベル・クラネルの側だぞ?」

「…そんな、リヴェリア副団長までも…。」

まあ、当然ね。

……体調もよくなったことだし、私も行くわ!

その前にアミッドちゃんへ許可もらわないと。

 

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アミッドさんに許可もらって、6人で【ロキ・ファミリア】ホームへ向かった。

久々ね…。ローンは終わったのかしら?

団長とガレスさんに、ロキと久しぶりに会った。

 

ロキたちへ事のあらましを説明し、ウイナを見て呆れた様子だった。

「…それで、ここへ来たというのかい?」

「何をやっとるんじゃ、ウイナ…。」

「だから、ウチ言うたやろー。無謀なことはやめーや、と。」

「ハイ…すみません。」

ベルくんはレベル6よ?

でも、まあ、この容姿でレベル6と聞いたら疑うけど…。

 

いけない、いけない。

「団長、ガレスさん、ロキ、久しぶりです。」

「アイナ、久しぶりだね。もう外へ出てもいいのかい?」

「はい。アミッドさんに許可もらいました。」

「思ったより元気そうじゃのう。」

「アイナたんも変わらんなー。病気はどないや?」

「ええ、あと6日もすれば大丈夫だろうと。」

「それはよかったよ。知り合いに逝かれるのは辛いからね。」

ノアールさんのことですね…。

私も後数日もしたら、ノアールさんのところへ行っていたかもしれないわね…。

でも、それもベルくんのおかげで元気になったわ!

 

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そして先程までのことを団長たちへ説明した。

「それで、イーナたんを襲った奴らは【ラシャプ・ファミリア】と言っとったん?」

「はい、確かにそう言ってました。イーナさん、そうだよね?」

「はい!確かに言ってました!」

「ロキ、神ラシャプはどんな神なんだ?」

「コソコソしてかき回すだけかき回して、とんずらするチンチケな神や。…クノッソスの鍵がまだ出回ってたとちゅうことやな。」

「闇派閥なんですか?」

「闇派閥に近いなー。…ベルたん、それをドチビたちへ言うてみい。きっと解決してくれるで。」

「あ、はい。もちろん、そのつもりでした。」

『『『【ラシャプ・ファミリア】、終わったな…。』』』

 

え?団長達が小声で言ってたみたいだけど、どういう意味かしら?




ウイナさんがベルくんと手合わせしようとしたら、家族よりフルボッコにされてしまいました。
しかもベルくんがその手合わせする理由を察して、自ら提案しました。

リヴェリア様もベルくん側に回ってしまい、凹んでいるウイナさんです。

【ロキ・ファミリア】ホームへ行き、ロキと三首領はウイナに呆れています。
昨日の今日ですからね。

【ラシャプ・ファミリア】が終わったということに、アイナさんは首をかしげていますね。
そりゃ、神ヘラと【ヘラ・ファミリア】が【ヘスティア・ファミリア】にいることを知らないですから。

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