メイから、破壊された鍛錬場の跡について案を聞いています。
破壊された鍛錬場の跡をどうするかについて、メイがわけわからないことを言った。
「劇場やと?」
「ええ、今オラリオはこれから発展していかなければいけません。神ロキ、もしダンジョンに魔石が枯渇したらどうなります?」
「それはあり得ないじゃないかな?」
「……ダンジョンが制覇したら、の話やけど今のオラリオ連合ならあり得るかもなぁ…。」
「ロキ?」
どういう意味だ?
ロキはハッとして、別の話題に移ろうとした。
ダンジョンを制覇すると、魔石がなくなるのか?
そうなると…オラリオは間違いなく衰退する。
「メイたん、それは置いといて。劇場という案はええで!おもろくなってきたわー!」
「はい、神ロキの手腕に期待しています。」
「待て、話が読めない。説明してくれ。」
「わかりました。」
いかん、つい魔石がなくなることに考えがシフトしてしまった。
劇場を建てるのとどういう関係があるのだ?
「こちらには、美男美女が多いです。それを利用しない手はないでしょう。」
「まあ、自慢じゃないけどね。」
「しかも、天界のトリックスターと言われる神ロキもおられます。禁酒にセクハラ禁止で悶々としている毎日でしょう。」
「ああ、五月蝿いんじゃ。酒飲みたいだの、おっ○いもみたいだの…。」
「しょうがないやんかー!ガレスが目の前で飲むからやろ!」
なら、自粛しろ。
ヘスティア様を見習え。
そうするとメイがロキをフォローするかのように言った。
「なので、それを脚本作成や服飾デザイン等で解消してもらいましょう。」
「さすが、メイたん!ウチの生かし方、わかっとるやんけ!」
「メンバーは自分のファミリア内でやってくださいね。他のファミリアに依頼する場合は派遣料がつきますよ?またはギルドを通す手もありますよ?」
「んー、そやなあ。考えてみるわ。」
……本気でやるのか?
改宗も検討するか。
フィンは困ったかのようにメイへ言った。
「ロキにはメリットあるけど、僕らには?」
「当然あります。【勇者】、貴方の目的は?」
「当然、一族再興……。そういうことか。」
「リヴェリアさん、貴方の目的は?」
「お前も知っているだろう。まだ見ぬ世界を、だ。ここにいる限りは……。なるほどな。」
「ガレスさんは熱き戦いですが、それは先程のスモウでわかりましたでしょう?」
「ふむぅ…悪くないのう。あの若造に力比べで負けるとは思わんかったわ。他の者ともやってみたいのう。」
「ええ、いずれも満員御礼になると思いますよ。当然、入場料などの儲けが入りますでしょうね。」
「フヒヒヒ、メイたん。お主も悪よのう…。」
「神ロキほどではございません。」
……オラリオには世界中の名士などが集まるが、ほとんどギルドが中心にして対応する。
私は【ロキ・ファミリア】副団長としての建前もあるから軽々しくはできん。
だが、【ロキ・ファミリア】内のホームでやるなら話は別だ。
ギルドも簡単に口は出せまい。
……今のギルド長なら問題ないだろう。
フィンは考え込むように言った。
「なるほどね。劇場を通して名前が売れれば、それを追ってくる同胞や後進もいるかもしれないか…。」
「私もだな。ここにいるだけでは未知の情報が入らないが、劇場なら多くの人が来る。そこを通して交流して情報収集か。悪くない。」
「儂はただ、戦うだけでいいがのう。先程のスモウは燃えたわい。」
「では、こちらに押印を。既に予算案や提案書、劇場設計図はできております。」
「「「は?」」」
……早くないか?
アイナをオラリオへ来るのも計算の内なのか…?
「メイたん…、まさかこうなるのは計算の内やったんか?」
「いいえ、ただ場所が問題でした。今回の件は渡りに船でした。」
「…この書類、数日預かっていいかな?目を通してみんなと意見交わしたいんだ。時間はそんなに取らせないよ?」
「いいでしょう。3日以内にお願いします。既に【ゴブニュ・ファミリア】へ打診済みです。」
「早すぎるで…。」
「ふむ…人出が足りんな。せめて、アリシアがいれば非常に助かるのだが。」
「いるでしょう。そこに貴方のもっとも信頼する方々が。」
「何だと?……確かにいたな、ちょうどいい。」
そうだな、ああ元気なら問題ないだろう。
昔のアイナ以上に活発になっているならな。
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「エイナ、いいわね?絶対にベルくんを放しちゃダメよ!」
「何回も言わなくてもわかっています!……あ、ベ、ベルくん!怪我はない?」
「あ、はい。ほんのかすり傷と火傷ですが、ライラさんよりいただいたポーションですぐに治りました。」
「レベル6と4連戦やって、その程度なのか…。すごいな…。」
「あの、すみませんでした。こんな展開になってしまって…。」
「いや、俺が言い出したことだからな。…エイナを頼むぜ?(色々と苦労すると思うが、うん…マジで)」
「あ、はい!エイナさんは僕が守ります!任せてください!」
『聞いた?エイナ。こう言い張る子は絶対にいないわ!負けちゃダメよ!……既成事実でも許可するわ。』
『……アイナ母様!…それは、まだできないんです。』
『は?何でよ?こーんな立派なイイモノを持っているくせに!』
『きゃっ!ア、アイナ母様!違うんです!…こっちへ来てください。父様も。』
『え?何かしら?』
『何だ?あー…ベル、イーナを見てやってくれ(さっきからずっとベルしか見てないからな)。』
「あ、はい。」
『うん…聞かれている様子はないね。……いいですか?』
『『は、はい。』』
『ベルくんは、まだ未精通なんです。』
『え?まだだと!?…14歳は遅い方だが、それでもまだなのか!?しかもレベル6で!?』
『…うわぁ、レア中のレア中のレアじゃない。レベル6…そしてあの容姿。極めつけにまだ未精通?リヴェリア様の言った通り、世界一の純粋無垢な子だわ。…放しちゃダメよ!絶対によ!(めちゃくちゃ理想の義息子じゃない!)』
『わかっています。』
『それで他のライバルって…どうなの?』
『甲乙つけがたいほどの美人ばかりです…。その…コレより大きい方も。』
『……羨ましく思ったらいいのか、哀れむべきなのか…』
『貴方?』『父様?』
『すみませんでした!』
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ダンメモでもコミカライズでも、ロキを中心にアイドル活動をやっていますね。
今回のガレスの相撲もあり、鍛錬場を【ロキ・ファミリア】所轄の劇場にしてしまいます。
フィンの野望も、リヴェリアの望みも、ガレスの熱も全部解決します。
…そうなると、ますます【ロキ・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】に頭が上がらなくなりますね。
そして、アイナはベルくんが義息子でなければならないと、エイナを後押ししています。
未精通と聞き、アイナとウイナは絶句していますね。
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