白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

356 / 439
リヴェリア様回です!
メイから、破壊された鍛錬場の跡について案を聞いています。


第355話 九魔姫、疑問。

破壊された鍛錬場の跡をどうするかについて、メイがわけわからないことを言った。

「劇場やと?」

「ええ、今オラリオはこれから発展していかなければいけません。神ロキ、もしダンジョンに魔石が枯渇したらどうなります?」

「それはあり得ないじゃないかな?」

「……ダンジョンが制覇したら、の話やけど今のオラリオ連合ならあり得るかもなぁ…。」

「ロキ?」

どういう意味だ?

 

ロキはハッとして、別の話題に移ろうとした。

ダンジョンを制覇すると、魔石がなくなるのか?

そうなると…オラリオは間違いなく衰退する。

「メイたん、それは置いといて。劇場という案はええで!おもろくなってきたわー!」

「はい、神ロキの手腕に期待しています。」

「待て、話が読めない。説明してくれ。」

「わかりました。」

いかん、つい魔石がなくなることに考えがシフトしてしまった。

劇場を建てるのとどういう関係があるのだ?

 

「こちらには、美男美女が多いです。それを利用しない手はないでしょう。」

「まあ、自慢じゃないけどね。」

「しかも、天界のトリックスターと言われる神ロキもおられます。禁酒にセクハラ禁止で悶々としている毎日でしょう。」

「ああ、五月蝿いんじゃ。酒飲みたいだの、おっ○いもみたいだの…。」

「しょうがないやんかー!ガレスが目の前で飲むからやろ!」

なら、自粛しろ。

ヘスティア様を見習え。

 

そうするとメイがロキをフォローするかのように言った。

「なので、それを脚本作成や服飾デザイン等で解消してもらいましょう。」

「さすが、メイたん!ウチの生かし方、わかっとるやんけ!」

「メンバーは自分のファミリア内でやってくださいね。他のファミリアに依頼する場合は派遣料がつきますよ?またはギルドを通す手もありますよ?」

「んー、そやなあ。考えてみるわ。」

……本気でやるのか?

改宗も検討するか。

 

フィンは困ったかのようにメイへ言った。

「ロキにはメリットあるけど、僕らには?」

「当然あります。【勇者】、貴方の目的は?」

「当然、一族再興……。そういうことか。」

「リヴェリアさん、貴方の目的は?」

「お前も知っているだろう。まだ見ぬ世界を、だ。ここにいる限りは……。なるほどな。」

「ガレスさんは熱き戦いですが、それは先程のスモウでわかりましたでしょう?」

「ふむぅ…悪くないのう。あの若造に力比べで負けるとは思わんかったわ。他の者ともやってみたいのう。」

「ええ、いずれも満員御礼になると思いますよ。当然、入場料などの儲けが入りますでしょうね。」

「フヒヒヒ、メイたん。お主も悪よのう…。」

「神ロキほどではございません。」

……オラリオには世界中の名士などが集まるが、ほとんどギルドが中心にして対応する。

私は【ロキ・ファミリア】副団長としての建前もあるから軽々しくはできん。

だが、【ロキ・ファミリア】内のホームでやるなら話は別だ。

ギルドも簡単に口は出せまい。

……今のギルド長なら問題ないだろう。

 

フィンは考え込むように言った。

「なるほどね。劇場を通して名前が売れれば、それを追ってくる同胞や後進もいるかもしれないか…。」

「私もだな。ここにいるだけでは未知の情報が入らないが、劇場なら多くの人が来る。そこを通して交流して情報収集か。悪くない。」

「儂はただ、戦うだけでいいがのう。先程のスモウは燃えたわい。」

「では、こちらに押印を。既に予算案や提案書、劇場設計図はできております。」

「「「は?」」」

……早くないか?

 

アイナをオラリオへ来るのも計算の内なのか…?

「メイたん…、まさかこうなるのは計算の内やったんか?」

「いいえ、ただ場所が問題でした。今回の件は渡りに船でした。」

「…この書類、数日預かっていいかな?目を通してみんなと意見交わしたいんだ。時間はそんなに取らせないよ?」

「いいでしょう。3日以内にお願いします。既に【ゴブニュ・ファミリア】へ打診済みです。」

「早すぎるで…。」

「ふむ…人出が足りんな。せめて、アリシアがいれば非常に助かるのだが。」

「いるでしょう。そこに貴方のもっとも信頼する方々が。」

「何だと?……確かにいたな、ちょうどいい。」

そうだな、ああ元気なら問題ないだろう。

昔のアイナ以上に活発になっているならな。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

「エイナ、いいわね?絶対にベルくんを放しちゃダメよ!」

「何回も言わなくてもわかっています!……あ、ベ、ベルくん!怪我はない?」

「あ、はい。ほんのかすり傷と火傷ですが、ライラさんよりいただいたポーションですぐに治りました。」

「レベル6と4連戦やって、その程度なのか…。すごいな…。」

「あの、すみませんでした。こんな展開になってしまって…。」

「いや、俺が言い出したことだからな。…エイナを頼むぜ?(色々と苦労すると思うが、うん…マジで)」

「あ、はい!エイナさんは僕が守ります!任せてください!」

 

『聞いた?エイナ。こう言い張る子は絶対にいないわ!負けちゃダメよ!……既成事実でも許可するわ。』

『……アイナ母様!…それは、まだできないんです。』

『は?何でよ?こーんな立派なイイモノを持っているくせに!』

『きゃっ!ア、アイナ母様!違うんです!…こっちへ来てください。父様も。』

『え?何かしら?』

『何だ?あー…ベル、イーナを見てやってくれ(さっきからずっとベルしか見てないからな)。』

「あ、はい。」

 

『うん…聞かれている様子はないね。……いいですか?』

『『は、はい。』』

『ベルくんは、まだ未精通なんです。』

『え?まだだと!?…14歳は遅い方だが、それでもまだなのか!?しかもレベル6で!?』

『…うわぁ、レア中のレア中のレアじゃない。レベル6…そしてあの容姿。極めつけにまだ未精通?リヴェリア様の言った通り、世界一の純粋無垢な子だわ。…放しちゃダメよ!絶対によ!(めちゃくちゃ理想の義息子じゃない!)』

『わかっています。』

『それで他のライバルって…どうなの?』

『甲乙つけがたいほどの美人ばかりです…。その…コレより大きい方も。』

『……羨ましく思ったらいいのか、哀れむべきなのか…』

『貴方?』『父様?』

『すみませんでした!』

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 




ダンメモでもコミカライズでも、ロキを中心にアイドル活動をやっていますね。
今回のガレスの相撲もあり、鍛錬場を【ロキ・ファミリア】所轄の劇場にしてしまいます。
フィンの野望も、リヴェリアの望みも、ガレスの熱も全部解決します。
…そうなると、ますます【ロキ・ファミリア】は【ヘスティア・ファミリア】に頭が上がらなくなりますね。

そして、アイナはベルくんが義息子でなければならないと、エイナを後押ししています。
未精通と聞き、アイナとウイナは絶句していますね。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。