白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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アルフィアさん回は今回で一旦終わりです。

メーテリアの怒りを思い知らされた皆さんです。


第367回 静寂、安堵。

やっと…終わった。

メーテリアはまだレベル1のはずだがな。

レベル8の私達を圧倒し恐怖に陥れるとは。

…本当にレベル1なのか?

 

ようやく落ち着いたメーテリアは、先程までの怒りが嘘だったかのように微笑んだ。

「……わかったわ。これでおしまい。さあ!ケーキを食べましょう!」

「ああ、そうだな。」

「俺が切り分けてやろう。下手に崩れるといけないからな。」

「ありがとう!あ、私はいちごが多く大きいところをね!」

ふぅ…いつものメーテリアに戻ったか。

もう味わいたくないな、気をつけるとしよう。

 

##############

 

~巨大なスクリーンのある部屋~

 

「あれです!あの感じがベルくんとそっくりなところです!」

「エイナ殿、それはわかりますが…先程の恐怖がまだ残っているため、そっくりとは言い難いです…。まだ手が震えています…。」

「まー、気持ちは分かるよ。でも、あの子と話したけどすごくいい子だよ?」

「何故、ヘスティア様は平気なのですか…?」

「怖かったよ?けど、それはベルくんを想うがためだからねー。それにヘラで慣れているし…。」

「「「あっ…。」」」

 

「皆様…、立てますか?」

「先にお義母様とお話してからにしたかったでございます…。腰が抜けて立てません…。」

「懸隔が激しすぎるだろ…。アレがベルに引き継がれていなくてよかったと思うぞ。」

「「「同感です!」」」

 

(でも…異端児のレイさんが闇派閥に捕らわれて色々と言われた時のベルの怒りは、先程のメーテリアさんの怒りに似ていた…。…やはり親子。あ…、異端児騒動でベルをボコボコにしたの…知っているよね…。お、怒られる…(ガクガクブルブル))

 

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ようやく一息つける…。

長かった。

「ん~♪おいしーい!このいちごは最高ね!」

 

部屋の隅に逃げていたヘラがこっちへ来た。

…あの怒りをまともに受けられるわけがない。

『……かつてのメーテリアより数十倍は怖かった。元気になった分、ここまでとは思わなかったぞ。』

『……ベヒーモスとリヴァイアサン、黒竜と対峙する時よりも怖かったぞ。道理で【ヘラ・ファミリア】がベヒーモスやリヴァイアサン、黒竜を前にしても平然としたわけがわかったぞ…。あの怒りを受けたことがあるからだな?』

『ああそうだ。メーテリアの怒りは奴らより恐ろしいからな。』

『だから、キレると言っただろう…。遠く離れた私でも怖かったぞ。』

14年前のメーテリアは病弱だったからな。

今のメーテリアは健康そのものだ。

怒りも更に倍増するだろう。

 

##############

 

~巨大なスクリーンのある部屋~

 

「「では、解散して下さい。皆様、お疲れ様でした。」」

「…遠征から帰る時より疲れたよ。」

「儂もじゃ。」

「だが…彼女がいかにベル・クラネルを大事にしているかがよくわかるな。」

「ベルたんは愛されとるなー。ま、これからもっと愛されるわなー。」

 

「ちっ…顔合わせたくねえぜ。」

「俺もだが…、挨拶に出向かわなければならないだろうな(手土産を買っておかないと)。」

 

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「~♪」

メーテリアはケーキに集中している。

…もう3個目か。そろそろ止めるべきか?

 

いや、あの怒りの後だ。好きにさせよう。

下手に藪を突くこともないだろう。

「神ヘスティアにも誓ったからな。ベルのためにも。」

「待て、誓った?お前…ま、まさか、ヘスティアを怒らせたのか?」

「ああ、そうだが?その後すぐに謝罪したから、問題ないぞ?」

「お、お前は大馬鹿か!あのヘスティアを怒らせるとは!謝罪してくる!」

あのヘラが慌てるとは…。

…まずったか?

 

「お前…あの温厚なヘスティア様を怒らせたのか?」

「…大抗争の件でな。」

「俺はすぐさま謝ったから、免れたか…。」

……もう一度謝ったほうがいいか。

あ、そうだな。謝ったほうがいい。

ベルに会わなかった本当の理由をメーテリアに知られたら、また激怒させてしまう。

 

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「すまん!ヘスティア!私の娘、アルフィアがお前を怒らせたようですまない!」

「あーあの時かー。単にメッとしただけだよ?それに、7年前の真意も知りたかったし(ベルくんに剣を取らせたくなかったのは嘘じゃないけど、伯母さんと呼ばれたくなかったのが本命なんだよなー。メーテリアくんに知らせてもいいけど、丸く収まっているからやめよう)。」

「…すまん。」

 

「あの女性はヘスティアを怒らせたのか!?」

「ええ、あの時の神威は圧倒的だったわ。ゼウスより遥かに上だったわよ?」

「記者会見時点で同郷のオーディンより上だったのですが、あの時より更に上があったのですか…。ヘスティア様を天界の大神の頂点にしてもいいのではありませんか?神フレイヤとして推薦しますよ?」

「同感だ。しかし、ヘスティアが嫌がるんだ…。実力も性格も神格も神望も申し分ないのにな。」

「そうね…。でも、それがヘスティアでしょ?」

「そうですね。」

「全く同意する。」

 

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ケーキを食べて満足中のメーテリアさんです。

他の皆さんは疲労困憊ですね。

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