思ったより、ヘルメス回での感想が多くビックリしました…。
なんだかんだと言っても憎めない神物だからでしょうか…?
「さて、精算に入りましょうか。」
(ひぃぃぃぃ!)
「ですが、ご安心下さい。罪の軽減がありますので。」
「…それは、ありがとうございます…。」
「まず、イシュタルの件では、神ヘルメスから春姫さんの情報をいただいたことで、春姫さんをギリギリで助け出すことができました。それは第一の罪の相殺となります。」
(よしっ!ポリシーを曲げてまで『殺生石』のことをベル君達へ伝えてよかったぁぁぁ!)
「…納得はできませんが、ヘルメス様の情報がなければ、春姫殿を救い出すことができなかったのは、事実です…。」
「そして、ラキアが攻めてきた件で神アレスがヘスティア様を攫った時、アスフィ姫のおかげで見つけ出すことができ、少々のトラブルがあったにしろ、無事に救い出すことができました。それは第二の罪の相殺となります。」
「ありがとうございます。…いえ、あの時は仕方がなかったと思います。」
(アスフィィィ!でかしたァァァ!)
「あー、そういうことがあったねえ。遅くなったけど、ありがとうね。アスフィくん。君が見つけてくれなかったら、アレスに攫われたままだったよ。」
「いえ…こちらも申し訳ありませんでした…。」
「数ヶ月程前、坊ちゃまがダンジョンでのイレギュラー『ジャガーノート』によって左腕をほぼ破壊され、その治療に必要な治療魔道具の材料を【ヘルメス・ファミリア】がかき集めたことによって、無事に治療できたことです。それは第三の罪と相殺します。」
(うん、ベルくんのあの時の左腕はやばかった。マジで。)
「あれは本当にやばかったです。ほぼ原型を保ってなかったですね。あの【ゴライアスのマフラー】がなければ、ベル様の左腕は失われたままで、義手を取り付けられていたでしょう。」
「神フレイヤの魅了の解除で、神ヘルメスの急遽の提案及び指示の下で、【ヘルメス・ファミリア】が奔走し、ヘスティア様の神儀の成功を支えてくれました。これは、第四の罪と相殺します。」
(よっしゃあああああ!でかした!オレ!よくやった!オレ!)
「うん、それは確かだね。ヘルメスの指示がなければ、アスフィくんも逃げられなかったしボクの神儀も成功できなかっただろうね。…仕方がない。それでチャラにするよ。」
「最後の第五の罪ですか…。さて、どうしましょうか?」
「【泥犬】を細切れにするか、目をくり抜き耳と尻尾を切り落としましょうか?」
(ルルネ…、さらばだ。お前のことは忘れないぞ。)
その頃、【ヘルメス・ファミリア】で留守番をしていた犬人は原因不明の悪寒に襲われ、耳をペタンとし尻尾を手で抱えて震えてた。
「あの…大変申し訳ありませんが、その…ルルネはアレですが我々の仲間に必要なので、何卒ご容赦願えませんでしょうか?」
「ふむ…しかし、タダでというわけには行きませんな。」
「そうですね。何らかの代償が必要ですね。」
(あー、それが狙いかー。受け入れるしかないな…。)
「………ご要望は、何でしょうか?」
(((口出しできない…。怖い…。)))
「そうですね。ああ、そうでした。【ヘルメス・ファミリア】にローリエというエルフの娘さんがいますね?」
「…ローリエですか?ええ、いますけどそれが何か?」
「彼女を【ヘスティア・ファミリア】と【ヘルメス・ファミリア】のパイプ役となっていただきたいのです。そして、彼女に頼みたいことがあり、それを全面支援してほしいのです。」
(何でローリエなんだ?【ヘスティア・ファミリア】との接点はないはずだぜ?)
「…その程度なら問題ないのですが、その、ローリエはエルフですので多少の潔癖症があり、ご迷惑をおかけするかもしれませんが…。」
「いえ、ローリエ嬢でなければいけないのです。」
「ええ、坊ちゃまのためであり非常に必要な方です。」
(????全く分からない…。まあ、その程度で全部チャラにしてくれるなら安いもんさ。)
「…わかりました。それでよろしくお願いいたします。」
「交渉成立ですね。おめでとうございます。これで貴方たちの罪は消えました。」
「ですが、今後は坊ちゃまのためにならないようなことをしますと…、わかっておりますね?」
「ひぃっ!は、はい…わかりました。」
(メイとセバスがいるのに、手を出すわけないじゃないか!)
ようやく猿轡を取ってくれた…。
ああ、自由っていいなあ…。
「では、はい。さて、戦争遊戯について話し合いましょうか。」
「少々お待ち下さい。間食と飲み物をお持ちしますので。」
メイとセバスは準備のため、キッチンの方へ向かっていった。
「ヘスティア…言っていいかい?」
「…何だい…?」
「確かにオレがやってきたことは、悪かった。それは認める。すまなかった。」
「…いや、もういいよ。ベル君のためにやったことだろ?終わったことは仕方ないさ。でも、不埒なことに引きずり込もうとしたことは、アウトだけどね!」
「神ヘスティア…、申し訳ありませんでした。ありがとうございます。」
うん…、本当に怖かった。
「でさ…、何で彼らが解放されているのさ…。」
「たまたまだよ。ヘファイストスのところへ行ったらベル君が、“呼ばれている”と言ってメイ君が解放され、メイ君と一緒にゴブニュのところへ行きセバス君が解放されたわけさ。」
「有能すぎますね。メイ様とセバス様は…。」
「マジで怖かったぞ…。」
「タケミカヅチ様に殴ってもらうより効果的でしたね。」
彼らにお仕置きされるくらいなら、タケミカヅチに何十発殴られたっていいさ!
これで、ヘルメス回は一旦完了です。
ヘルメスに対して思うところのある方は、これで少しはスッキリできたかと思います。
この時点で、ヘルメスはローリエがベルくんに助けられたことを知らない設定になっています。
それを知るのは…しばらく後になります。
次回は本作品で初登場の、苦労人であるあの方の視点です。
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