白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ヘスティア様への挨拶が終わった後に…。


第371回 九魔姫、考慮

アイナとウイナとヘスティア様の顔合わせは済んだな。

まあ、元々危惧してなかったがな。

…問題はここからだ。

 

ヘスティア様はアイナとウイナに優しく言った。

「いつでもうちへ来てもいいからね?ロキのところにいたとしても、同じオラリオ連合だし。親子を引き離す気はないよ。」

「ありがとうございます。ヘスティア様がロキより慈愛のある女神様でよかったです。」

「同感です。」

「…褒め言葉として受け止めておくよ。」

おい、お前たち…。

それはヘスティア様にとっては馬鹿にしているのも当然だぞ。

 

あのロキの破天荒を見慣れていたら、そう思うのも仕方がないが。

それに今回が初対面だからやむを得まい。

後でお詫びしておかなくては…。

 

アイナとウイナはほっとしたかのようだった。

だが…、お前たちは忘れていないか?

「ふぅ…とりあえず一安心ね。」

「ああ。」

「では、行きましょうか?」

「「え?」」

お前たち…すっかり忘れていたな。

そこの【最恐執事】がお前達を逃すわけがないだろう。

そう…あの女神のファミリアに会わせるために。

 

丁度いい、彼の血縁者と顔合わせた方がいいだろう。

…ベル・クラネルの実母とはまだだったな。

あれから…15年以上も経つのか。

 

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コンコン

 

私達はセバスに先導され、ある部屋の前にいる。

「誰だ?」

「はい、エイナ嬢とイーナ嬢のご両親をお連れしました。」

「ま、待って…まさかこの扉の向こうには…。」

「心の準備がまだ…。」

「諦めろ、お前たち。」

アイナとウイナは察したかのように、怯え始めた。

覚悟はしたのじゃなかったのか…?

まあ、仕方があるまい。

あいつらの恐ろしさを骨の髄まで覚えられているのだから。

 

ガチャ

 

そこにはアルフィアが…メーテリアを運動させていた。

…何故、運動させているのだ?

「何だ、年増ハイエルフか。何用だ。」

「ぜぇ…はぁ…。」

「アルフィア、少しは休ませろ。病み上がりにはキツいぞ、それは。」

…先日に皆を怯えさせていた女性とは思えないな。

 

…当たり前のように受け入れている自分が恐ろしくなったな。

いや、諦めよう。

未知を既知に変えなければ…。

…果たして、これは未知なのか?

 

考え込んでいる私をよそに、セバスが用件を述べてくれた。

「エイナ嬢とイーナ嬢のご両親をお連れしました。」

「ほう、お前たちがエイナの両親か?……どこかで会ったことあるな?」

「せ、【静寂】!?な、何で!?」

ああ、そうだったな。

アルフィアが7年前よりベル・クラネルによって連れてこられたことを、まだ知らなかったな。

改めて思えば、ありえないな。

 

「か、か、神ヘラも……。」

「ふむ?……思い出したぞ、貴様ら。無乳のところだな?」

「「ひぃっ!」」

……まあ、思い出させて当然だな。

当時、私達は【ヘラ・ファミリア】へよく殴り込みをしていたからな。

あの時は若気の至りだったな。

 

そして私たちは、【ヘラ・ファミリア】と対面した。

「貴様らが、エイナとイーナの親とはな…。」

「「は、はい…(ガクガクブルブル)」」

「貴様らにしては良い教育をしているな?褒めてやろう。」

「そ、それはどうも…(ガクガクブルブル)。」

……堂々としろ。

覚悟を決めたのだろう…。

 

そんな雰囲気の中、彼女が言った。

「もう!義母さんも姉さんも、そんなに怖がらせてどうするのよ?ベルのアドバイザーのご両親よ?」

「「え?(誰?)」」

……エイナの言った通りだな、彼と本当によく似ている。

こう穏やかな性格なのに、怒るとああなるのか…。

懸隔が激しすぎるだろう…。

 

彼女はともかく、彼は本当に【ヘラ・ファミリア】の系譜を受け継いでいるのか?

両親のいいところだけをとったかのようだ。

そんな奇跡的なことはあるのだろうか?

 

…いや、いい。

そんな彼だからこそ、アイズは惹かれたのだろうな。

…本当にあの娘で大丈夫なのだろうか?

エイナやレフィーヤ、アリシアなど増えているが。

心配になってきた…。

 

おっといかんいかん。

こっちに集中せねば。

 

彼女は自己紹介した。

「紹介が遅くなりました。ベルの実の母のメーテリアです。エイナちゃんにはお世話になっています。リヴェリアさんもお久しぶりです。」

「ああ、久しぶりだ。」

ベル・クラネルを産んだ直後に亡くなったと聞いたから、17歳のままか。

…ほぼ姉ではないか?彼の年齢で計算が合わない時に、どう言い訳する気だ?

 

それに…死んだ時の年齢で連れてくるとはな。

本当にとんでもないスキルだ。

 

「あ、はい。エイナとイーナの母のアイナ・チュールと言います。…母?」

「わ、若すぎないか?」

「…それは私が老けていると言いたいのか?あ?」

「ちちちちち、違います!」

「一旦落ち着け、お前たち…。説明する。」

まあ、アルフィアの言うこともわかる。

恩恵で老化が遅延していると言っても、彼女…メーテリアは若すぎる。

 

複雑なのはアルフィアだろうな。

双子なのに死んだ年齢が違うため、ズレが生じて本当に姉になったからな。

 

さて…どういう話になるのだろうか?




とうとう、アイナとウイナは【ヘラ・ファミリア】と対面しました。

さて、どんな話になるのでしょうか?
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