白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のミア回です!
とうとう、会うことになりますね!


第374回 女将、突撃。

アタシは不審に思っている。

「妙だねえ…。」

「どうしたの?母ちゃん?」

「この時間帯だと混雑してもおかしくないのに、少なくないかい?」

「ニャ?…本当だニャ。ミャーは楽できていいけどニャ。」

「あ?何か言ったか?愚図二号。」

「ニャンでもニャイニャ…。」

サボるよりはマシだけど、客が少ないと儲けも減るんだよ!

一体、何なんだい?

 

…ん?この匂い…。

「…何かいい匂いがしない?」

「…向かいからだね。こちらへ挨拶に来ないとはいい度胸じゃないか?」

「ウニャー!ミャーが確認してくるニャ!」

「あ、私も。」

「じゃあ、私も「駄目だ。」何でですか!兄様!」

「三人で一斉に行くんじゃねえ。一人でいいだろ。店の名前は何だ…「暴喰麺」?(…まさか)」

「ちっ!死んだあいつの二つ名を使うんじゃないよ!あたしが行く!」

(生きているけどな…。あいつらから「言うな」と言われているからな。)

気に入らないね!

あいつの二つ名を売り物にするとはいい度胸だよ!

 

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かなり賑わっているね。

冒険者がこう、行儀正しく並んでいるのは…。

 

ああ、そうか。

そこで積まれているのが馬鹿やった奴らか。

…神もいるね。

「随分と繁盛しているねえ。…この匂い、かなり色々と仕込んでいるね。」

「いらっしゃいませ!こちらのアンケートに記入して下さいね。」

「アンケートだって?……麺の硬さ、スープの種類、スープの濃さ、トッピングの有無…。ふん、面白いじゃないか。客に合わせて作るってわけか。…(カキカキ)……ほらよ。」

「ありがとうございます!しばらくお待ち下さいませー。」

ふん、アンケートに書くのはいい案だよ。

…そういえば、それについて言ってたねあいつが。

『暴喰麺』を開いた奴は、あいつの話を実現したのかねえ。

 

席は少ないけど…、食べたらすぐ金を払って去るか。

確かにこの方法なら早いね。

ウチもカウンターにいる客は大体早いからね。

「カウンター式か。回転も早いようだし…考えているねえ。」

「おまたせしました。こちらの席になります。」

「店員が何でヤギみたいな角をつけているんだい?まるでベヒーモスじゃないか…。まあ、いい。店長の顔を…………。」

……何でベヒーモスの被り物をしてんだい。

インパクトはあるんだけどね。

 

そいつはアタシが注文した内容のものを出した。

「……麺普通に、豚骨暴喰ラーメンにチャーシュー、ニンニクたっぷりだ。」

「………この声…その覇気。はぁぁぁ…、何やってんだい!あんたは!」

「うるさい。伸びるからさっさと食え。」

「……後で話は聞かせてもらうよ。どれ…スープも麺もかなり凝っているね。問題は味さね。(ジュル…)!!!(ジュルジュルジュルジュル)」

くそっ!美味い!

料理ではまだ敵わないねえ…。

 

なかなか美味かったよ。

繁盛するのも納得だし、『暴喰麺』の名前もあの性悪メイドと思うと理解できる。

 

けど…アンタはオッタルによって死んだはずだよ!

説明してもらうよ。

「ふぅ……、ごちそうさん。逃げるんじゃないよ?」

「詳しくは、そっちにいる【女神の戦車】と【戦車の片割れ】へ聞け。」

「あの馬鹿兄妹が!」

あいつら!よくもアタシに黙っていたね!

 

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ズシン! ズシン!

「母ちゃんが怒っているニャ…。」

「に、逃げるよ!」

「それ以前に何があったの!?」

「…………。」

あの馬鹿兄妹め!全部吐いてもらうよ!

 

あの馬鹿猫共はそこに突っ立っていた。

「アレン!アーニャ!どういうことか、聞かせてもらうよ!」

「うひぃ!?」

「ちっ…。」

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そしてアタシは、【暴喰】だけでなく【静寂】、その妹も生きていることを知った。

あの坊やのスキルによって…。

だから、【アストレア・ファミリア】のあの女共も7年前から連れてきて蘇生されたのか…。

 

そういえば昨日、【象神の杖】がフード被った奴を連れてきたね。

チラッと見えたが、あれは【象神の詩】だった。

他人の空似と思ったけど、このことを知った今、本人だったんだねえ。

 

アタシは呆れた。

やりすぎだ!と言いたいけど、済んだことは仕方がない。

特に【静寂】と妹はね。

「あの坊やの仕業か。はぁ…、とんでもないことをしてくれたね。…まあ、いいや。」

「ニャ!?母ちゃん、食べてきたニャ?」

「ああ、そうだよ。」

「ど、どうなの?」

「…店が閉まってから食いに行きな。ただ、悪くないね。」

「「「!?(あの母ちゃんが「悪くない」!?)」」」

ふん、腕がなまってないか時々見に行ってやるよ。

 

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今日の予約団体は…ちっ、あのひょうろく玉のファミリアか。

うるさくなりそうだねえ。

「ミア母ちゃん、来たでー!」

「ふん、来てやったぞ。」

「やれやれ…。」

「やあ、ミアにアレン。今日もよろしく。」

さっさと食って飲んで、金をたっぷり落として帰りな!

 

相も変わらず、食って飲みやがった。

「はー!飲んだ飲んだ!…何か、ええ匂いするな?」

「……店に入る前から非常に気になってたのだが、向かいに新しい店が出来たのか?非常に心当たりのある店名なのだが(チラッ)。」

「ふん、行ってみりゃわかるよ。」

ああ、行けばわかるさ。

どうせ、こいつらは知っているんだからね。

 

喧嘩仲間のガレスが向かいの看板を見ようとしている。

「何じゃ?新しい酒場かの?どれど…………れ。」

「ガレス、どうしたんだい?」

「看板を見てみい…。」

「看板?…………ああ。」

「暴喰麺…明らかにメイたんの仕業やな。みんな、あっこへシメに行くでー!」

「ベートさんがもう行きましたが…。」

「「「は?」」」

だろうね、入る前からあの狼人はソワソワしてたからね。

あまり飲んでないのが証拠だよ。

 

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「(ジュルジュルジュルジュル)。替玉でバリカタを1つくれ。」

「ほらよ。」

「(チャプ……ジュルジュルジュルジュル)。」

 

「あんた、何を抜け駆けしてんのよ!」

「おい、単独行動してんじゃねえぞ。」

「(ジュルジュルジュルジュル)。てめえらもちゃっかり注文してんじゃねえか。」

「あんたねえ「『ピリ辛暴喰醤油ラーメン』2人前、おまちどう様!」…後で覚えてなさい!」

「(ジュルジュルジュルジュル)、はー!うめーな!こいつが作ったのを毎日食ってるのか…あいつらは。贅沢な奴らだぜ。」

 

「やあ、店を開いたんだね。…何でベヒーモスの被り物なんだい?「『暴喰チャンポンのピリ辛風です!』」

「メイへ言え。」

「ふむ…これはアルヴの聖水をつかったものか。塩とダシだけで素材の味を見事に引き出している。エルフにとって非常に好みだな。…トッピングで煮玉子があるならくれないか?」

「はいよ。」

「儂はこの、背脂マシマシのこってりが好みじゃわい。これは行きつけになるのう。」

「ウチもやー!ここでラーメン食えるとは思わんかったで!ミア母ちゃんのところへ飲みに行った後にここでシメる…。最高やでー!」

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店を閉めた後、片付けを置いといて馬鹿娘共とアレンを引き連れて向かいへ行った。

「へえ、こういう料理なんだ。(ジュルジュルジュルジュル)はー!美味い!疲れがとれるよ!」

「(ジュルジュルジュルジュル)。くぅぅっ!魚のダシがこれでもか、ときいているニャ!」

「(ジュルジュルジュルジュル)。ライたちへ食わせてあげたいな…。」

「(ジュルジュルジュルジュル)。…替え玉でバリカタを1つくれ。「ほらよ」」

「昼のと別のを選んだけど、悪くないねえ…。腕が前より上がってないかい?」

「まあな。ミア、店はいいのか?」

「さっき閉めたところだよ。……ここはいつ閉めるんだい?」

「あと30分ほどだな。」

「そうかい。また来るよ。」

「おう。」

ああ、来るさ。

積もる話もたくさんあるからねえ。

 

ウチにも来て、自慢の料理を食わせて唸らせてやりたいからね!




ミアとザルドが会うことになりました。
時から遡って連れてきて、蘇生させたことに呆れていますね。
もう、どーにもなーれという感じですね。

【ロキ・ファミリア】も【豊穣の女主人】もやみつきになっていますね!

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