白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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また、続いてベルくん回です。
発動ということは、誰を…?


第377回 白兎、発動Ⅶ

ホームの前で…誰かが揉めている声が聞こえる。

迷惑だなぁ、と思って行ってみたら、ベートさんとどこかの神様だった。

い、急いで止めないと!

「……何でここにいやがる。ヴィーザル!」

「…久しいな、ベート。元気そうで何よりだ(あのチョーカーは…まだセレニアのことが忘れられないようだな。私もセレニアからプレゼントもらったものを持っているから、ベートのことを言えないな)。」

「あの……、ホームの前で喧嘩しないでくれますか?」

…お知り合い?

ううん、知り合いというよりそれ以上の関係のように感じる。

何故ならヴィーザルという神様が、荒だっているベートさんを優しい目で見つめていたからだ。

 

神ヴィーザルという方が僕を見て話しかけてくれた。

「…お前が【白兎の脚】か。」

「あ、はい。ベル・クラネルと言います。あの…ベートさんと知り合いでしょうか?」

「知らねえよ!こんな神は!」

「嘘はいかんぞ。…ベートの元主神だ。」

「ええっ!」

えっ…ずっと【ロキ・ファミリア】じゃなかったんですか?

 

ベートさんは舌打ちして、心配するかのように言った。

「ちっ…。あいつらはどうしている?」

「元気だぞ?あれから誰も死んでいない。お前を心配していたぞ。」

「うるせえ!心配する暇あるならさっさと強くなりやがれ!」

「ああ。強くなっているぞ?レベル3だがな。」

「まだレベル3かよ!だっせえぞ!」

「……そこの【白兎の脚】と一緒にされては困るのだが。」

「……こいつはバグっているから別だ!」

「ベートさん、ひどい!」

みんな、バグってると言っているけど…。

ちょっと早いだけだよね?

 

あれ?…その気配は愚者さん?

(む?神ヴィーザルか?懐かしいな。)

「あれ?え?今ぁぁぁぁ!?」

「なっ!この穴は…時空の穴!?」

「…‥は?」

 

(これは…私に魔法を唱えろということだな?わかります。)

【未踏の領域よ、禁忌の壁よ。今日この日、我が身は天の法典に背く。ピオスの蛇杖、サルスの杯。治癒の権能をもってしても届かざる汝の声よ、どうか待っていてほしい。王の審判、断罪の雷霆。神の摂理に逆らい焼きつくされるというのなら、自ら冥府へと赴こう。】

 

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「またなのぉぉぉぉ!?」

『セレニアを棺桶から出し、代わりのものを入れよ。』

「え?セレニアって…誰?」

 

ドーーーン

 

「ふぅ…もう慣れてしまったね。あれかな?」

ギィィィィゴトン。

「わ…美人。…この女の人を持ち帰らないと僕、帰れない…。仕方がないよね…ごめんなさい。」

女の人を棺桶から出し、代わりのものを探した。

 

「えっと代わりの物……、あっ!木製の防具と剣…。うん、同じぐらいの重さ。これを入れてっと…。」

ヒョイ、トコ。ヒョイ、トコ。

ギィィィィバタン

 

『ミッション!コンプリート!』

「よしっ!」

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「……何でだ?」

「…何が起こっているのだ?」

 

「おやおや、神ヴィーザルではありませんか?」

「ひっ!さ、【最強侍従】…何で…。」

 

ドドーン!

 

よし帰れた!

後は愚者さんの魔法だけだ!

「おい!クラネル!誰…を。」

「ば、馬鹿な!セレニアは…埋葬したはずだ!」

【開け戒門、冥界の河を越えて。聞き入れよ、冥王よ。狂おしきこの冀求を。止まらぬ涙、散る慟哭。代償は既に支払った。光の道よ。定められた過去を生贄に、愚かな願望を照らしてほしい。嗚呼、私は振り返らない】

【ディア・オルフェウス】

 

 

「ちょ、ちょっと待て!そいつはまずい!」

「え?」

「ぐっ…。何だ?今の光は。…は?恩恵が増えた?これは……セレ…ニア?」

「成功したようですね。」

「………マジかよ。」

え?まずかったの?

………悪い人じゃなかったらいいけど…。

 

あ、目が覚めた。

「う、ううん…。あれ?ここは…?あ、ヴィーザル様に…ベート!」

「セレニア…なのか?」

「え?私を忘れたの?ひどい!あんなに熱い夜を何度も過ごしたというのに!」

「ええっ!」

「お、おい!馬鹿!」

ベートさんの…恋人?

じゃあ、リーネさんは…?

あ、レナさんも。

 

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「何が…起こっているのだ?」

「見られた以上は仕方がありませんね。神ヴィーザル、選択してください。」

「…な、何をだ。」

「オラリオ連合へ入るか、神ヘラによって送還されるのかを。」

「入る!入るから、それはやめてくれ!入るから、これについて説明してくれ…。」

「では、こちらへどうぞ。」

「ああ…(オラリオへ来るんじゃなかった。だが…何故セレニアがこの時代へ来て生き返ったのだ?)」

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

セレニアさんという人がベートさんに抱きついている。

わわわっ!こ、これが…大人の恋愛…。

 

リーネさんはいいのかなぁ…?

「あれ?ベート、何か変わった?………他の女の匂いがする。」

「て、てめえは獣人じゃねえだろ!」

………女の人って、五感も敏感なの?

セレニアさんの目がめっちゃ怖い!

こ、この場を離れよう…。

 

そう思ったら、聞き覚えのある声がやってきた。

「ベートさん、先に行かないでください!貴女は帰ってください!……その人は誰ですか?」

「嫌だー!ベートと二人きりにさせるもんかー!……誰?その雌は。」

「!?」

「……ねえ、ベート?あの女の人二人はだ~れ?」

「………(ダラダラダラ)。」

うわぁ…リーネさんとレナさんだ。

これ……やばくない?

あ、ベートさんがものすごい脂汗を流している。

 

すごく嫌な予感がする。

今すぐこの場を離れよう!

「じ、じゃあ僕はこれで…」

「ダ、ダンジョンへ行くぞ!クラネル!」

「え?うわぁ!」

「あ、ベート!」

「ベートさん!説明してください!」

「ベーーーート!」

ひぃぃぃぃっ!

狼に連れ去られるぅぅぅぅ!




はい、裏ベートさん回です。
ベートさんの恋人であるセレニアさん復活です。
そして、レナ・リーネ・セレニアの三角関係勃発でしょうか!?

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