白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

380 / 439
続いてベートさん回です!




第379回 凶狼、追詰

そしてセレニアはベルに話しかけやがった。

「お礼は今すぐしたいけど、まずこっちが先を済ませたいから待っててね?」

「え?」

「待て…こっちが先だ!今から俺はベルと飲みに行くんだ!」

「え?」

ベルを引っ張って行こうと思ったら…。

 

こいつらに阻まれた!

「いいえ、こっちが先ですよ?」

「そうだよ。ベート。」

「な…、な…。」

!?

というか、お前らは仲違いしてたんじゃねえのか!?

 

■■■■■■■■■■■■■■

 

「おい、バグ兎。こっちへ来い。」

「あ、ライラさんとティオネさん。どうしましたか?」

「どうしたもこうもないぜ。ここはあたしたちに任せて帰っとけ。かなり面倒くさいことになるぜ?」

「その方がいいわよ…(チラッ)。」

「(チラッ)……そ、そうですね。一言声をかけてきます。」

「やめたほうがいいぜ?……あいつらに取って喰われるぜ?」

「ひぃっ!…か、帰ります!」

「ああ、帰っとけ(そうしないと、あいつらがうるさいんだよなー)」

「ティオナをよろしくね?」

「あ、はい。わかりました。」

 

「おい、ティオネ。あのバグ兎、わかってねえぞ?」

「でしょうね…。はぁ、あの馬鹿妹にもっと押すように言ったほうがいいのかしら?」

「やめとけ。あの化け物共に何されるかわからねえぞ?」

「そうね…。あの馬鹿狼はどうなるのかしら?」

「さあな、少なくとも死んだ奴が2人蘇ったんだ。願ったり叶ったりじゃねえの?」

「……そうね。」

■■■■■■■■■■■■■■

 

キャンキャン五月蝿いこいつらをのしのけて、ベルを探した。

「てめえら、うるせえ!………おい、ベルはどこへ行った?」

「あたしが帰らせた。」

「あんた、覚悟した方がいいわよ。後ろを見なさい?」

 

何だと?

後ろを見ると同時に、なんかの鎖でがんじがらめにされた!

こんな鎖…ち、力が入らねえ!?

「なっ!こ、これは…ミスリルの鎖…。てめえら!何のつもりだ!?」

「何のつもり?円満解決するためよ。ベート。」

「は?」

「ベートさん、私達は争うことをやめました。」

「はぁ?」

「何も一人じゃなくてもいいんだー!なら二人、三人でもいいよね?」

「はぁぁぁぁ!?」

な、何を言ってやがる!

 

俺が青ざめているところに、フィンたちが通りかかった。

「糞っ!これを解きやがれ!フィン!爺!ババア!助けろ!」

「諦めろ。」

「ベート。観念しなよ。彼女たちは…本気だよ。」

何…だと?

 

「それよりフィン、『暴喰麺』へ行くぞい。『背脂マシマシチャーシュー山盛りニンニクたっぷり暴喰ラーメン』を食べたいぞい。1日に1回は食べないと気がすまないのう。」

「そうだね。僕は『激辛味噌暴喰ラーメン』が食べたいかな。癖になるんだ。」

「私も行こう。新作の『柚子塩暴喰ラーメン』ができたと聞いたのでな。」

「あ、待てよ!あたしも行くぜ。」

「団長!お供します!」

「てめえらぁぁぁぁ!」

俺より暴喰麺を選ぶのかァァァ!

 

俺が喚いている間にこいつらは俺を担いで、歓楽街の…【イシュタル・ファミリア】の焼け跡へ運んだ。

ま、まさか…。

「本当に歓楽街は炎上したんだ…。レナちゃん、場所は?」

「こっちだよー!声が外へ届かないところだよ。私オススメ☆」

「只今戻りました!【ミアハ・ファミリア】へ寄ってきて3ダースの精力剤を買ってきました!」

「ありがとう、リーネちゃん!食糧よし、水よし…。二人共覚悟はいいわね?」

「「はい!」」

やべえ!

鎖は…ダメだ!何重にも縛られてやがる!

早く逃げねえと…喰われる!

 

こいつは、ニッコリと笑い服を脱ぎながらこっちへ来た…。

こんなに女…いや雌が恐ろしいと思ったのは初めてだ。

「て、てめえら!何をするつもりだ!」

「何って…ナニに決まっているじゃない。」

「わ、私は初めてなので…。」

「大丈夫!元【イシュタル・ファミリア】のテクニシャンのレナちゃんが手ほどきしますー!」

「ひ……よ、よせ…。来るなぁぁぁ!」

そして…俺は。

 

--------------------------------------

 

ここは、【ヘスティア・ファミリア】のベルの部屋だ。

…ベッドがでかいな。

「あの…、大丈夫ですか?」

「(ゲッソリ)…大丈夫に見えるか?」

「いえ…すみません。」

「てめえが謝るな。…俺のツケだ。」

隙を見て、何とか全速力で逃げた。

あの女ども…底なしかよ!

 

コンコン

ガチャ

 

「あ、メイ。どうしたの?」

「いえ、【凶狼】。お迎えですよ?」

「(ビクッ!)……いないと言え。」

……もう、嗅ぎつけられたか。

 

(((ヒョコ)))

「残念だけどー、それはダメ☆」

「そうですよ。疲れたら私が癒やしますからね。」

「レナちゃん、まだまだ元気ダゾ☆」

「助けろ…ベル。」

…屈辱だが、助けてもらうしかねえ。

 

ベルはそんな俺に同情して、セレニアたちを諌めようとしたが…。

「えっと…あの、皆さん…。」

シュバババッ!

 

なっ!てめえらは!

「ベル、そっちを見たらダメ…。」

「ベル!その盛った狼に近づいてはいけません!」

「ベート、観念しなよ?」

「諦めた方がいいですよ。貴方はもう詰んでいます。」

「(囲まれた!?)……ごめんなさい、ベートさん。」

な、な、てめえらぁぁぁ!

 

「てめえら、元は同じファミリアだろうが!おい!また縛るんじゃねえ!」

「「「失礼しましたー!」」」

「放せええええええ!」

そしては俺は再びこいつらに抱えられ、運ばれた。

また…始まるのか。

 

糞がぁぁぁぁぁぁぁ!

 

■■■■■■■■■■■■■■

 

「坊ちゃま、人の好意は素直に受け入れないとああなりますよ?」

「……ものすごく理解したよ、メイ。」

 

■■■■■■■■■■■■■■




はい、ベートさんはある意味ハーレムを手に入れましたね。
…方向としてはベルくんと同じですが。

そして【ロキ・ファミリア】は『暴喰麺』の常連となりましたね。
『暴喰麺』>ベートと。

ベートさんはよかったですね!
いい意味でも悪い意味でも。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。