白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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アルフィアさんは、ベルのために団員全員へメーテリアさんのレベル・魔法を説明しました。


第383回 静寂、説明。

その日の夕方、メーテリアがベルと散歩するために席を外した後に奴らへ注意した。

「…ということだ。いいな?メーテリアを絶対に怒らせるな。木端微塵になりたくなければな。」

「物理無効……ずるくありません!?」

だろうな、魔法が使えない冒険者にとっては天敵だ。

 

「私はそれより、一番目の魔法が怖いでございます(ぶるぶる)。」

「内部から破裂するなんて…アルフィアと違って防御も回避も全くできないじゃない!」

「心臓を破裂させたら、終わりでございますねえ。」

そうだ。正に即死攻撃だ。

私の魔法は単に音をぶつけるだけだ。

なので貴様らでも魔道具とかで防げるだろう。

 

しかし、メーテリアは体内の魔力や音を増幅させて破裂するのだ。

いかなる魔道具でも防げないし、効かない。

私の【静寂の園】ぐらいでなければな。

 

ルゥというエルフが顔面蒼白していた。

「接近戦をしようにしても物理攻撃を無効させられ、超短文詠唱で内部から破裂される?対処するには超遠距離で魔法しかないのですが、レベル8なのであっという間に間合いを詰められますね…。どうしろと?」

「無理ね。」

「弓でも無理だな。」

「組技なら…あ、無理ですね。掴む前にやられますね。」

どうもしない。大人しくやられるだけだ。

だから、メーテリアを敵にするべきではないと言っているのだ。

 

「はいはい!質問です!」

褐色の貧乳娘…ティオナと言ったか。

「何だ。」

「リヴィラのあのごうつく連中を震え上がせるなんて…。どんなふうにゴライアスを殺ったの?。」

「……股間、両足親指、喉、両目、左腕、肺、腎臓、小腸、胃、心臓、そして脳の順に破裂させた。ゴライアスを哀れに思ったのは初めてだったぞ…この私が、だ。」

「「「ひぃぃぃぃっ!」」」

そう怯えるのも道理だ。

リヴィラのならず者共が震え上がるくらいなのだ。

 

「あの怒りの上に、その魔法ですか…。幸いなのは戦闘経験が乏しいことでしょうか?」

「そうだね、でも…敵にしたくない。ベルくんの実のお母さんだもの。」

「うん……、ベルに嫌われるのはもっと嫌…メーテリアさんに嫌われるのも嫌…仲良くするしかない。」

「「「同感です!」」」

よし、これでいい。

メーテリアは私と違い、見た目がああだから舐められやすいからな。

ある程度の畏怖を持ったほうがいいのだ。

 

……不本意だが、味方で犠牲者を増やすわけにはいかない。

ベルが悲しむからな。

特に、ベルにそのことはは絶対に知られてはならん!

 

「いいな?ベルはそのことを知らない。もし…知ればベルはメーテリアに近づかないかもしれん。そうなったら、メーテリアは…」

「「「そ、そうなったら?」」」

「全てを血へ沈める権化となるだろう…。」

「「「ひぃぃぃぃっ!」」」

冗談を抜きにしてもあり得る話だ。

 

「でも、ベルさんはメーテリアさんがどんな人であっても慕うと思いますが…?」

「そうだ、ベルはそんなメーテリアでも母と慕うだろう。だから念のためだ。」

「「「ホッ……。」」」

「いいか?メーテリアを怒らせるんじゃないぞ?ここにいるやつらならいいが、他のボンクラ共が何するかわからん。そこを気をつけろといっているのだ。」

「「「了解しました!」」」

ふぅ…これでよし。

私のガラではないが、これもベルのためだ。

 

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「叔父貴…さっきの件、本当ですか?」

「ああ、そうだ。俺でも怖かったぐらいだぞ?ヴェルフの魔剣やヘディン以外はほぼ即殺じゃないか?」

「「「即殺!?」」」

「魔剣は無限じゃないんだぞ!しかも、あっちのレベルが圧倒的じゃねえか!俺が木端微塵になるのがオチだ!」

「私は嬉しくないです…。それにあの怒りを目の前にしたら詠唱を唱える自信がないです。躊躇している間に死にます、絶対に。」

「友は…恐ろしい母たちを持ったな。」

「「「オイバカヤメロ!」」」

 

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「ただいまー!」

(((ビクゥゥゥッ!)))

「オラリオの日暮れの散歩っていいでしょ?ベルと手を繋いで歩いてみたかったの!」

「僕もだよ、ママ!只今、戻りました。あれ?みんな、どうしたの?」

ふむ、ベルは聞いてないな。よかった。

 

「なんでもないぞ?そろそろ、夕飯の時間ではないのか?ザルド。」

「ああ、そうだ。今日は店を早めに切り上げたからな。俺が料理する。」

「あら!ザルドさんが料理してくれるのね!今日は何かしら?ミネストローネがいいわね。」

「え(あの惨劇を目にしたのにか!?さすが…【ヘラ・ファミリア】だ。)」

「メーテリア…お前、あれを見たのにミネストローネなのか?」

「?ああ、単に敵を倒しただけでしょ?義母さんも姉さんもいつも言ってるじゃない、やられる前にやれと。」

「間違ってはいないだろう?…おい貴様ら、何だその目は。」

「「「何でもありません。」」」

当たり前のことだろうが。

 

「…今日は八宝菜定食とオニオンスープにする。」

「「「わーい!」」」

「えー?」

よし、いいチョイスだ。ザルド。

 

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「ヘラ…。」

「ヘスティア、仕方がないだろう。あの時のメーテリアは本当にか弱かったのだ。まさか、病が治ってここまで回復し、そこまで強くなるとは思わなかったのだ。」

「いや、それはいいんだよ。むしろ、喜ばしいよ。ただ、「やられる前にやれ」というのはちょっと…。」

「間違っていないだろう。そもそも、ヘスティア。お前が優しすぎるんだ。だから、アポロンのような変態に好きなようにされるのだ。」

「むー、それを言われるとなー。…そういえばアポロンはどうしているんだい?」

「まだまだしぶとい。厄介な変態だな、全く…。」

「そ、そうかい(すごいなー、アポロンは。ヘラの折檻に耐え、屈しないとは…。)。」

 

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メーテリアさんはベルと夕方の散歩をしてご機嫌です。
微笑ましいですね。…その影で怯えている皆さんを知らずに。

そしてアポロンはまだ耐えています。
すごいですね!

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