白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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メーテリアさんが、団員みんなとの距離を感じて困っています。


第384回 白兎母、研修。

何だかみんなとの距離を感じるわ。

ダメね、自分から行かないと。

 

なので、ヘスティア様に聞いてみた。

「それはいいんだけど、体調は大丈夫なんだね?」

「はい!大丈夫です!エイナちゃんの魔法でも異常なしと出ていましたので!」

「私は心配だ…(メーテリアもそうだが、あいつらが逆鱗に触れないかが気がかりだ)。」

姉さんたら、心配性ね。

 

「もう!姉さんったら!あ、メイさんを呼んでくれる?」

「お呼びでしょうか?」

「あら、早いわね。ええ、実はね…。」

私はメイさんへ、あるお願いをした。

 

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そして私はメイド服を着ている。

「メーテリアさんが一時的にメイド親衛隊へ入ることになりました。」

「皆さん!うちのベルが大変お世話になっています!」

「「「よ、よろしくお願いします…。」」」

何で?みんな震えているの?

寒くないはずだけど?

 

メイさんはそんなみんなを無視するかのように、淡々と言った。

「メーテリアさん曰く、皆さんと仲良くしたいためメイド親衛隊へ入って交流したいそうです。」

「うちのベルがお世話になっているもの。色々と聞きたいわ。」

「まずは、ヘスティアファミリア初期組…、リリさんと春姫さんとエイナさんですね。」

((ビクゥッ!))

「あら、よろしくね!」

「「は、はい…。」」

ベルのサポーター…ううん参謀ね。

そして、狐人ちゃんは妖術師。

 

2人とも、思ったよりめっちゃ可愛いわね!

イメージとは違うわ。

うん!見た目は合格!

あとは話してみないとわからないわね。

 

『ヘ、ヘスティア様…私達は死ぬのでしょうか…?』

『大丈夫だよ。ベルくんの自伝を全巻を何回も読ませてボクと話したから。…多分。』

『『多分!?』』

『少なくともメーテリアくんは君たちには感謝していたよ。嘘じゃないよ?』

『それでも…あの怒りを思い出すだけで手の震えが止まらないのですが…。』

あら?ヘスティア様と何か話しているわね。

まあ、いいわ。

 

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リリちゃんと書類整理しながら話しているわ。

…うーん、何か怯えている感じね。

私、何かしたからしら?

 

いけないいけない。ベルのことでお礼を言っておかないと。

「うちの息子が無鉄砲でごめんなさいね、リリちゃん。」

「い、いいえ。リリはベル様によって助けられていますからそれぐらいは…。」

「そうね。けど、リリちゃんは気負いすぎね。ベルに対して償いたくてもベルはそれを受け入れないでしょう?」

「!!…はい、そうです。それがリリにとってもどかしいです…。」

やはりね。

 

わたしはリリちゃんを励ました。

「でも、リリちゃんは十分にベルへ償っているわ。リリちゃんがいなければ中層または18階層の神災で死んでいたかもしれないし、変態神に好きにされていたかもしれないし、遠征でベルは仲間達を失っていたかもしれないわ。」

「…メーテリア様…。」

よし、距離が少しは縮まったかしら?

 

やはり気になるわね、それ。

「それね。様づけをつけることによって、リリちゃんは自分を傷つけて慰めているでしょう?」

「!」

「ダメよ。そんなことをしたら、ベルは悲しむわ。かといって、長年染み付いた習慣は取れないでしょうね…。」

「…はい(見透かされている…)。」

うーん…。

ちょっと卑怯だけど、突いてみようかしら?

 

「でも、ベルとの間に子供が産まれたら子供の前で様づけするの?」

「こ、ここここ子供!?」

「あら?嫌なの?」

「いえいえいえいえいえ、むしろ望むところです!」

い、意外と乗り気ね…。

まあ、いいわ。

そうでなきゃ困るわ。

 

「じゃあ、様をとりましょうね?まず私からね、メーテリアと呼びにくいならお義母さんでもいいのよ?」

「……お、お義母さん。」

「はい、よくできました。」

「(やはり、この方はベル様…いえベルさんの母ですね。…先日のと懸隔がありすぎませんか!?)」

よーし、リリちゃんの距離は縮まったわ。

…何で怖がられたのかしら?

 

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次は春姫ちゃんね。

先程まで一緒に掃除していたけど、かなり怖がられたわ…。

どうしてなの?

 

そして今、休憩している。

この隙に距離を縮めないと…。

「あの…お義母様。お茶です…(ぶるぶる)。」

「えーと?どうしてそんなに震えているの?」

「そ、それは…。」

あ!ひょっとしたら…。

 

「あー…もしかして姉さんとザルドさんを叱った時を見た?」

「!?は、はい…。」

「あれはどう考えても姉さんとザルドさんが悪いでしょう。」

ベルを独りにさせたという罪は重いわ。

オラリオの何億人と比較にならないに決まっているでしょう!

 

「…あの、お義母様は私を責めないのでしょうか?」

「え?どうして?」

「だ、だって…私のせいでベル様は【イシュタル・ファミリア】に…」

「何を言っているの?ベルが望んだことじゃない。春姫ちゃんは一切悪くないでしょう?悪いのは神イシュタルでしょう?神フレイヤも神イシュタルを突き落とさなくても、お義母さんに引き渡したらいいのにねー?」

「(イシュタル様はある意味、運がよかったかもしれません…)それはそうですが、私は娼婦です…。」

うーん…これはリリちゃんより重傷ね。

 

ここは心を鬼にして言わないとダメね。

「ダメよ?そう思いこんでいたら。それは春姫ちゃんを助けたベルを侮辱することになるのよ?」

「!」

「それに子供が産まれたら、その子に対しても侮辱することにもなるわよ。私はそれを絶対に認めないわ。」

「お、お、お子様…!?」

「え?は、春姫ちゃん?」

パニックになっている?

いえ…違うわね。

先程までしおれていた尻尾が振り切れないほどに振っているんだもの…。

 

「はわわわ…お子様…。七人は欲しいでございます…。」

「あー…、なるほどね。ヘスティア様から聞いていた通り、妄想癖が凄いわね…。まあ、いいわ。春姫ちゃん春姫ちゃん、戻ってきて?」

「はうっ!?す、すみません!」

「自信を持って?春姫ちゃんが娼婦であろうが、ベルが助けたんですもの。汚れてないわ。」

「…お義母様…。」

リリちゃんと違い、意外と肉食かもしれないわねこの子。

 

それに様づけ…。

ああ、春姫ちゃんは極東の貴族出身とセバスが言っていたわね。

「リリちゃんと違って育ちが育ちだから仕方がないわね。それに…七人も産みたいのね?」

「はうっ!き、聞かれていましたか…。」

「七人も生むなら、娼婦ということは忘れなさい。いいわね?」

「…はい。」

七人は多いわね。

まあ、孫が多いに越したことはないわ。

 

ベルは大丈夫かしら?

あ、大丈夫ね。あの性欲お化けの子なんですもの。

「七人かぁ…まあ、ベルなら大丈夫でしょう(あの人の子なんだし)。ええと、春姫ちゃんは絶縁されたよね?」

「…ええ、父様に追い出されました。」

「…そう。会ったら私がメッとしてあげるわ。」

「えっ」

「任せてちょうだい!義母さんと姉さんと一緒に怒ってあげるわ!」

「(父様……、強く生きてください。)」

「七人の孫の名前、考えなくちゃね!協力してね!」

「はい!(嗚呼…やはりこの方はベル様のお母様です。……この間のお義母様との懸間が激しすぎます…。)」

よーし!極東へ行ってガツンと叱ってやらないとね!

私の義娘なんだし!




はい、一時的にメイド親衛隊へ入ってみなさんと交流しようとしています。
ヘラたちを怯えさせ、モンスターを笑顔で嫐り殺すのを知りビクビクしている皆さんです。

リリと春姫と交流し、溝を何とか埋めています。
怒らせなければ、ベルくんそのものですからね。
ええ、怒らせなければ。

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