白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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はい、久々の輝夜回です。
春姫が追放されたことについて何か裏がありそうですね?


第387回 毒舌女、暴露。

あのアルフィアが私に声をかけて、何事かと思ったら…。

極東へ攻め込む?思わず絶句してしまいました。

 

聞くと、若様の母上が春姫を追い出したサンジョウノ家に激昂しているとのこと。

…それだけで攻め込む?

恐ろしいですね、さすが最恐と言われるだけはありますね。

 

まさか、神ヘラ…いや【ヘラ・ファミリア】が極東へ攻め込むとは思いませんでしたね。

いずれは私自ら行こうと思ったのだが、これ以上ない援軍ですね。

…奴らにとっては天災以上の何者ではありませんねえ。

ざまぁ。

 

だが、丁度いい。

皆様には申し訳ありませんが、この機会を利用させてもらいましょう。

 

その前に…春姫について語らねばならん。

あの娘と特に親しかったこいつら、【タケミカヅチ・ファミリア】にはな。

「……春姫には言うな。いいな?」

「「「は、はい!」」」

「サンジョウノ家は祭具を司ります。それだけではなく…呪具もです。」

「まさか…。」

そうだ。

あの殺生石なのだ。

 

「数ヶ月前に起きた【イシュタル・ファミリア】騒動のきっかけとなった殺生石は…恐らくサンジョウノ家が作ったものでしょう。」

「馬鹿な!じゃあ、あの殺生石は…。」

「…恐らくサンジョウノの一族あたりから造られた可能性が高いです。」

「…胸糞悪いな。」

奴らはそれぐらい日常茶飯事でしょう。

だが、私は春姫の現状について理解できない。

あのサンジョウノ家が。

 

何度も春姫やこいつらに確認したが、どうしても理解できなかった。

「だからこそ、腑に落ちないのです…。確認しますが、サンジョウノ家は15年前から代替わりしていませんね?タケミカヅチ様。」

「あ、ああ。少なくともそうだ。」

「やはり、そうですか…。」

「おい、もったいぶるな。」

「前もって言いますが、私の憶測です。…サンジョウノ家当主は春姫が不始末を犯したため、絶縁し追放したとなっていますが、恐らくわざと濡れ衣を着させてあの極東から引き離したのでしょう。」

「「「!!」」」

ああ、それしか考えられない。

あのサンジョウノがそんな遠回しなことをするか?

始末しようと思えば、睡眠薬を飲ませてその間に殺生石なり何なりとすればいいだけの話だ。

 

命が疑問に思ったかのように言った。

「……何故、そんな面倒なことをするのですか?」

…どうせ、いつかは言わなければならないだけだ。

その時が来たようだな。

 

「命…お前たち下々の者が知らないことだが、ジョウノ家にはある責務がある。」

「ある責務?」

「…!」

タケミカヅチ様はさすがに知っているようですね。

【アマテラス・ファミリア】の主神アマテラスの元側近でしたからね。

 

「タケミカヅチ様、貴方は知っているはずです。その責務だけでなく、極東のどこかに古代のモンスターがいることを。」

「……ああ、知っている。」

「…何だと?まだいたのか?」

「古代のモンスター…ヤマタノオロチ。それを鎮めるのがジョウノ家の役目です。」

ああ、忌々しい役目だ。

今は既に形骸化しているというのにな。

 

アルフィアは首をかしげていた。

「それと春姫とどう関係があるのだ?」

「…まさか、春姫は選ばれたのか?」

「恐らく、その可能性が高いかと。『朝廷』はジョウノ家の本家・分家から選んでヤマタノオロチを鎮めるために生贄の…生娘を毎年8体捧げるのです。」

「「「なっ!?」」」

そうだ、奴らは…ヤマタノオロチに屈したのも同然なのだ。

 

そしてその選ぶ方法も胸糞悪い。

「選出方法は神アマテラスによるくじ引きですが、そもそもそのくじが不正だらけです。」

「……。」

「恐らく、他のジョウノ家によって春姫が選ばれるよう細工したのでしょう。」

「そんな…春姫ちゃんが。」

「なら、何故サンジョウノ家は春姫を差し出さなかったのだ?いや、それ以前に何故極東から引き離したのだ?」

「……恐らく、春姫の命を助けるためかと。」

ああ、そう考えれば辻褄が合う。

春姫に罪を着させれば生贄どころではないからな。

…問題は何故あのサンジョウノがそこまでするのかが疑問だ。

 

「何故そこまでするのだ?サンジョウノ家で守ればよかろうに。」

「過去にそういうことをするジョウノ家はいました。その家は…謀反といういわれのない罪で全員殺されました。」

「「「!!」」」

「当初は二十八家はいたそうです。今は八家のみになっています。」

主神アマテラスは善神だが、取り巻きどもは反吐が出るぐらいの邪神共だ。

そいつらが…主神アマテラスの言葉を歪曲して眷属に命じて始末したのだ。

 

神ヘラが虫けらを見るような目で神タケミカヅチを睨んでいた。

「おい、タケミカヅチ。お前は知っていたのか?古代のモンスターや生贄のことを。」

「…知っていた。」

「ほう、それをわかってて、か?アマテラスもツクヨミも貴様も同罪だな。」

「………。」

…まずいですね。

ここは神タケミカヅチをフォローした方がよさそうですね。

 

「ヘラ様、お待ちを。発言をお願います。」

「許可する。」

「ありがとうございます。聞いた話ですが、神タケミカヅチと神ツクヨミは、生贄を出すというやり方に反発して主神アマテラスの側近から外され、『朝廷』から追放されたとのことです。」

「何?…嘘は言ってないな。タケミカヅチ、本当か?」

神ヘラは神タケミカヅチへ確認した。

 

神タケミカヅチは意を決したかのように言った。

「……そうだ。ツクヨミと俺は生贄を出すやり方は反対だった。当時のオラリオにいた最強の【ゼウス・ファミリア】と最恐の【ヘラ・ファミリア】にミッション依頼した方がいいと言ったのだ。」

「ほう、賢明だな。だが、来ていないぞ?」

「…アマテラスがそれを嫌がった。理由は単にゼウスとヘラが嫌いなだけだ。いやヘラ、お前をアマテラスが怖がっていた。」

「ふん、あの小娘め。…側近と言えば、お前たちの他にいたな?スサノオはどうした?あの脳筋が性格上、それを認めないはずだ。」

「そうだ、あいつも反対していたはずだ。同じく側近を外され、追放されたはずだが…どこにいるのかは知らん。」

………とうとう、この時が来たか。

 




殺生石は狐人の赤ん坊の骨を元に狐人が作製するとのことから、サンジョウノ家が作ったのではないかと思います。

そもそも、神饌を食べたぐらいで追放されるのでしょうか?
それ以前に記憶がないということから、嵌められたという可能性が高いですね。
となると、今まで大事に育てられたというのにいきなり追放というのは何かあったと思います。

…とのことから、わざと濡れ衣を着させて追放することで春姫の命を助けたのではないかという、私の妄想を入れてみました。

古代の日本で有名な怪物といえば多くいますが、神に関わるモンスターですぐにピンとくるのはやはりヤマタノオロチですね。
ヤマタノオロチの生贄(頭が8つあるので8人分)で春姫が陰謀により選ばれたということから、春姫の父親は春姫を助けるために、苦渋の決断でいわれのない罪で追放したのではないかと。
遊女に売られたのは、運が悪かったかと。

タケミカヅチと言えば、天照大神の懐刀と言われているのに何故そこにいるのか?
元々【アマテラス・ファミリア】はスサノオやツクヨミ、タケミカヅチたちの善神で固めていたが、人間の欲望により引き込まれた邪神たちに乗っ取られ追い出されたのではないかと思います。

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