白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

392 / 439
疫病神とは誰のことでしょうか?



第391回 疫病神、待伏。

よーし!

【ヘスティア・ファミリア】へ一泡吹かせる時が来たよ!

レベル3の馬鹿がヘマやって【ガネーシャ・ファミリア】へぶちこまれたのを聞いた時は、呆れたよ。

時間がかかってしまったじゃないか!

 

だけど、ようやく準備が整った。

標的は…新入りのレベル1の三人の女だ。

容易く倒せるだろうね。

 

さて、始めるかー。

「いいね?手筈どおりに行くよ?」

「ああ、わかっているぜ。主神様よ。」

「ひひひっ、レベル1の女三人かぁ。体がもつといいけどな。」

「おいおい、【白兎の脚】がブチキレちまったらどうすんだ~?」

「そん時はとんずらよ。ハハハハッ!」

馬鹿な子たちだなー。

まあ、だからこそボクの眷属になったんだけどね。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

夜になったか…。

あのヘスティアは前から気に入らなかったんだ。

泣きっ面を見るのが楽しみだよ。

 

「情報屋ではここを毎晩通ると聞いているよ?」

「ああ、俺らも確認したぜ?中々の上玉だぜ?ああ!楽しみだ!」

「甚振って、マワして、売るか。俺らも悪だな。」

「何言ってやがる?俺は闇派閥だぜ?」

「ちげえねえ、ハハハハッ!」

はぁ…もうちょっと品のある子はいないのかなぁ…。

 

まあ、かと言って贅沢は言えないけどね。

1年前の戦争で、ほとんど失ったからね。

 

そして、その分補充したからいいけど。

何でも【タナトス・ファミリア】からだけどね。

本当に馬鹿な子たちだよ?

 

お、来たね…。

さあ、宴の始まりだよ。

「おい…来たぜ。」

「おおぉ…、すげえ上玉だぜ。」

「俺は真ん中だ。」

「おいおい、俺もだぜ?」

「ひい…ふぅ…みぃ…。一人当たり5人ぐらいかよ。あんな華奢じゃ壊れちまうぜ?」

「レベル1なら大事にしとけってんだ。」

三人かぁ…。

体もつといいけどね。

お気の毒様。

 

「さて、行くぜ。」

「「「おぅ!」」」

はいはい、いってらっしゃ~い。

 

どんな子かな~?あれ?

「…?どこかで見たことある気がするんだけどなぁ…。うーん…。」

どこだっけ…?

しかも三人とも…。

 

ボクがそう悩んでいる間に、あいつらはその娘たちを取り囲んだ。

あー、詰んだな。

「あら?どちら様でしょうか?」

「そこを通してくれないかしら?」

「すまないが、急いでいるんだ。」

へー、結構可愛いじゃん。

こいつらの餌食になると思うと、勿体ないよね。

 

…あれ?やはりどっかで…。

 

「悪ぃな。ここは通行止めさ。いや、お前らの人生のな!」

「へへへっ、逃げられねえぜ?お嬢ちゃんたち?」

「俺らを恨むんじゃねえぞ?お前らの団長の【白兎の脚】を恨みなよ?」

そうだね、団長ならこの娘たちを守りなよ。

【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】に戦争遊戯で勝ったからといっても、隅々まで守れないだろう?

自分の非力さを恨みなよ?

 

その娘たちは俯いていた。

「「「………。」」」

「どうしちまったんだ?怖くて声も出せねえってか?」

「安心しなよ~。俺らが可愛がってやるからよ~。」

「壊れちまうかもな?」

「「「ギャハハハハ!」」」

「「「ふふふふふっ…。」」」

え?わ、笑った?

 

「「「え?」」」

「ノコノコと来るなんて…。何てお馬鹿さんなのかしら?」

「こんな下劣共には過ぎた頭だろう。時間かかりすぎだ。」

「仕方がありませんよ。主神が主神なんだから。親は子に似るものというでしょう?」

「違いない。」「そうね。」

「何だと?」

なっ!?

こ、こいつらとボクが同レベルだと!?

 

頭きた!

「何やってんだよ!さっさとヤれよ!」

「言われるまでもねえ!覚悟…あぎゃっ!」

「「「え?」」」

え?しゅ…瞬殺?

今の太刀筋は…かなりの腕だよ!

 

「峰打ちよ?レベル2って…この程度なの?」

「拍子抜けですね。」

「そんなものだろう。アンタレスの眷属とは比べ物にならんな。」

アンタレス?

 

「…アンタレスの眷属だって?」

それって、古代のモンスターだろ?

何でこの場で出てくるんだ?

すごく嫌な予感がする。

 

こいつらは激昂して襲いかかった。

冷静になれよ!相手はレベル1なんだぞ!

「こ、このアマァ!てめえら!やっちまえ!」

「おぅ!あぐっ!」

「え?お、おい!魔導士のお前がやられてどうするんだ!」

「馬鹿な!こんな細い路地であの弓の腕だと!?」

なっ!?

…ボクも弓を扱うけど、アレは…並大抵じゃない!

達人…、ううん神…もっと…達神、いやそれ以上だ。

けど、あの娘はヒューマンのはずだ。

スキル…?

 

ボクがそう思っていたら、茶髪のポニーテールの娘がつぶやいた。

「…これじゃ、偉業にならないじゃない。」

「ええ、弱すぎます。」

「ふむ、では縛りプレイでもしてみるか?」

は?し、縛りプレイ?

何で下界の子がそんな言葉を…。

 

三人の二人は赤面して、水色の髪の子を一斉に見つめた。

「え?そ、それはちょっと…。」

「エルピスさん…その趣味が?」

「…?ち、違う!素手でやってはどうだということだ!」

素手だって!?

ふ、ふざけやがって!

 

「素手…?なるほど、丁度いいわね。」

「ヘルメス様相手じゃ、手応えなかったからちょうどいいですね。」

「決まりだな。おい、豚ども。喜べ、私達に触れることをな?ただし、駄賃はいただくがな。」

ヘルメスだって?

…駄賃?何のことだよ?

 

「「「偉業をよこしなさい(せ)!」」」

は?い、偉業?

まさか…これはボクたちがこの娘たちを待っていたのではなく、ボクらが罠にかかるのを待っていた?

 

ははは、まさか…レベル1がそんなことを…。




はい、ラシャプ回です。
そして元女神三柱の餌食となった【ラシャプ・ファミリア】です。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。