よーし!
【ヘスティア・ファミリア】へ一泡吹かせる時が来たよ!
レベル3の馬鹿がヘマやって【ガネーシャ・ファミリア】へぶちこまれたのを聞いた時は、呆れたよ。
時間がかかってしまったじゃないか!
だけど、ようやく準備が整った。
標的は…新入りのレベル1の三人の女だ。
容易く倒せるだろうね。
さて、始めるかー。
「いいね?手筈どおりに行くよ?」
「ああ、わかっているぜ。主神様よ。」
「ひひひっ、レベル1の女三人かぁ。体がもつといいけどな。」
「おいおい、【白兎の脚】がブチキレちまったらどうすんだ~?」
「そん時はとんずらよ。ハハハハッ!」
馬鹿な子たちだなー。
まあ、だからこそボクの眷属になったんだけどね。
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夜になったか…。
あのヘスティアは前から気に入らなかったんだ。
泣きっ面を見るのが楽しみだよ。
「情報屋ではここを毎晩通ると聞いているよ?」
「ああ、俺らも確認したぜ?中々の上玉だぜ?ああ!楽しみだ!」
「甚振って、マワして、売るか。俺らも悪だな。」
「何言ってやがる?俺は闇派閥だぜ?」
「ちげえねえ、ハハハハッ!」
はぁ…もうちょっと品のある子はいないのかなぁ…。
まあ、かと言って贅沢は言えないけどね。
1年前の戦争で、ほとんど失ったからね。
そして、その分補充したからいいけど。
何でも【タナトス・ファミリア】からだけどね。
本当に馬鹿な子たちだよ?
お、来たね…。
さあ、宴の始まりだよ。
「おい…来たぜ。」
「おおぉ…、すげえ上玉だぜ。」
「俺は真ん中だ。」
「おいおい、俺もだぜ?」
「ひい…ふぅ…みぃ…。一人当たり5人ぐらいかよ。あんな華奢じゃ壊れちまうぜ?」
「レベル1なら大事にしとけってんだ。」
三人かぁ…。
体もつといいけどね。
お気の毒様。
「さて、行くぜ。」
「「「おぅ!」」」
はいはい、いってらっしゃ~い。
どんな子かな~?あれ?
「…?どこかで見たことある気がするんだけどなぁ…。うーん…。」
どこだっけ…?
しかも三人とも…。
ボクがそう悩んでいる間に、あいつらはその娘たちを取り囲んだ。
あー、詰んだな。
「あら?どちら様でしょうか?」
「そこを通してくれないかしら?」
「すまないが、急いでいるんだ。」
へー、結構可愛いじゃん。
こいつらの餌食になると思うと、勿体ないよね。
…あれ?やはりどっかで…。
「悪ぃな。ここは通行止めさ。いや、お前らの人生のな!」
「へへへっ、逃げられねえぜ?お嬢ちゃんたち?」
「俺らを恨むんじゃねえぞ?お前らの団長の【白兎の脚】を恨みなよ?」
そうだね、団長ならこの娘たちを守りなよ。
【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】に戦争遊戯で勝ったからといっても、隅々まで守れないだろう?
自分の非力さを恨みなよ?
その娘たちは俯いていた。
「「「………。」」」
「どうしちまったんだ?怖くて声も出せねえってか?」
「安心しなよ~。俺らが可愛がってやるからよ~。」
「壊れちまうかもな?」
「「「ギャハハハハ!」」」
「「「ふふふふふっ…。」」」
え?わ、笑った?
「「「え?」」」
「ノコノコと来るなんて…。何てお馬鹿さんなのかしら?」
「こんな下劣共には過ぎた頭だろう。時間かかりすぎだ。」
「仕方がありませんよ。主神が主神なんだから。親は子に似るものというでしょう?」
「違いない。」「そうね。」
「何だと?」
なっ!?
こ、こいつらとボクが同レベルだと!?
頭きた!
「何やってんだよ!さっさとヤれよ!」
「言われるまでもねえ!覚悟…あぎゃっ!」
「「「え?」」」
え?しゅ…瞬殺?
今の太刀筋は…かなりの腕だよ!
「峰打ちよ?レベル2って…この程度なの?」
「拍子抜けですね。」
「そんなものだろう。アンタレスの眷属とは比べ物にならんな。」
アンタレス?
「…アンタレスの眷属だって?」
それって、古代のモンスターだろ?
何でこの場で出てくるんだ?
すごく嫌な予感がする。
こいつらは激昂して襲いかかった。
冷静になれよ!相手はレベル1なんだぞ!
「こ、このアマァ!てめえら!やっちまえ!」
「おぅ!あぐっ!」
「え?お、おい!魔導士のお前がやられてどうするんだ!」
「馬鹿な!こんな細い路地であの弓の腕だと!?」
なっ!?
…ボクも弓を扱うけど、アレは…並大抵じゃない!
達人…、ううん神…もっと…達神、いやそれ以上だ。
けど、あの娘はヒューマンのはずだ。
スキル…?
ボクがそう思っていたら、茶髪のポニーテールの娘がつぶやいた。
「…これじゃ、偉業にならないじゃない。」
「ええ、弱すぎます。」
「ふむ、では縛りプレイでもしてみるか?」
は?し、縛りプレイ?
何で下界の子がそんな言葉を…。
三人の二人は赤面して、水色の髪の子を一斉に見つめた。
「え?そ、それはちょっと…。」
「エルピスさん…その趣味が?」
「…?ち、違う!素手でやってはどうだということだ!」
素手だって!?
ふ、ふざけやがって!
「素手…?なるほど、丁度いいわね。」
「ヘルメス様相手じゃ、手応えなかったからちょうどいいですね。」
「決まりだな。おい、豚ども。喜べ、私達に触れることをな?ただし、駄賃はいただくがな。」
ヘルメスだって?
…駄賃?何のことだよ?
「「「偉業をよこしなさい(せ)!」」」
は?い、偉業?
まさか…これはボクたちがこの娘たちを待っていたのではなく、ボクらが罠にかかるのを待っていた?
ははは、まさか…レベル1がそんなことを…。
はい、ラシャプ回です。
そして元女神三柱の餌食となった【ラシャプ・ファミリア】です。
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