白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

393 / 439
ラシャプ回です。
元女神たちに蹂躙される闇派閥です。




第392回 疫病神、包囲。

「な、なめんじゃねええ!」

ボキッ!

は?い、今のはまさか…。

「ぎゃあああああ!腕が、腕がぁぁぁ!」

間違いない…あれは。

 

「うるさいわね。ええと、ここかしら?」

「ぐげっ!……。」

「あ、首の骨が折れてしまったわ。ホッ…、まだ生きているわ。」

ひ、ひどい…。

 

「何やっているんだ…。声帯はここだ。」

「やめ……!……!」

「な?」

「なるほど。勉強になります。はい、一本いただきますね?」

ゴギッ!

「ぎゃああ…!…!…!」

コ、コマンドサンボ…。

 

「て、てめえら!落ち着け!遠巻きにして一斉にかかれ!」

「無駄よ。」

「ええ、無駄ですね。」

「言う暇あるなら、さっさとやれ。」

は、速い!

レベル1じゃないよ!

…いや、レベル1だけど経験が段違いだ。

 

「ひっ…こ、こいつら!ただのレベル1じゃねえ!」

気づくのが遅いよ!

早く対応しろよ!

 

「ふぅ…さすがレベル2だ。一筋縄ではいかんな。」

「それでも隙が大きいわね。」

「そうですね。遠慮はいりませんね。」

何なんだよ!こいつらは!

 

それにあれは…。

この娘たちもどこかで見たことがある…。

「やはりだ…どこかで見たことがある。それにあれ、パンクラチオンじゃない?鈍色の娘も…コマンドサンボ…。なんで使えるんだ?教えてもらったにしても…達神級だよ?特にあの水色の髪の女は…。」

もっと前だ…下界へ降りてすぐ?

いや…。

 

ボクが考え込んでいるうちに、もう残り少なくなった。

「………!………!(もう許してくれ!二度としない!)」

「ユーティスさん?妙に強くありません?」

「ふふん、私のスキルでこいつらを悪と見定めたからよ。」

「残り少ないな。ふぅ…さすがに疲れてきたな。」

ヤバイね。

よし、逃げよう。

 

「ち、ちくしょう!このアバズレ共が!」

「あのインチキ・ルーキーのせいだ!」

うん、そうだね。

たったの半年すぎでレベル5になるなんてありえないよ!

 

と思っていたらこの娘たちからとんでもない殺気を出してきた…。

「「「は?」」」

「「「ひいっ!」」」

こ、怖い!

絶対にただのレベル1じゃない!

 

「何て言ったのかしら?この悪党たちは?」

「ベルさんのことをインチキ・ルーキーと言っていましたよ?」

「慈悲はかけてやろうと思ったが、やめだ。死よりつらい苦痛を与えてやろう。」

ひっ…。

 

「「「ぎゃああああああ!」」」

うわぁ…さっきの動きよりもっと洗練され、倒した奴までも追い打ちとして骨という骨を全部折っているよ。

しかも、わざと痛いようにしている。

あっ……更にアソコまでも踏み潰して…踏みにじっている。

 

ちっ、逃げよう。

「駄目だな…。ちっ、【ヘスティア・ファミリア】へ一矢報いてやろうと思ったのにね。【フレイヤ・ファミリア】が解散したことからホッとしたからオラリオへ来たけど、散々だよ。さて、ここは逃げ…ぎゃあああああ!膝が、膝が砕けたぁぁぁぁ!」

なっ!あの…水色の娘が投げた小石がボクの膝を的確に…砕いた。

なんて正確な投擲術なんだ!

 

って、分析している場合じゃない!

ああ…囲まれた。

「こいつがラシャプか?神威を感じるから間違いないと思うが?」

「ねえ、答えて?この神があなたの主神?」

「…!…!(はい!そうです!)」

「声ぐらい出して下さいね?」

「ぎゃああああああ!………。」

「あら?声帯が切れたみたいだわ。」

ひどすぎる…。

つぶしたのはそっちなのに…。

 

「潰し方が甘いからだ。こいつで最後か…。」

「これでランクアップできるの?不安だわ…。」

「レベル3が3人に、レベル2が12人ですか。」

「…こいつをギリギリまで痛つめるのはどうだろうか?」

ひぃっ!本気で言っている!

 

よし!恥など捨てて…。

「ま、待って!ボクはただの通りすがりの仮装した子供だよ。お姉ちゃんたち!」

「嘘はだめですよ?」

「なっ…なぜ分かるんだよ!」

「私は嘘看破のスキルを持っているんですよ?神ならわかりますよね?これが真実であることを。」

!?

畜生!何て厄介なスキルを持っているんだ!

 

「……嘘じゃない…。くそっ!だ、だがボクは神だぞ!お前らがボクを送還したら、お前らは神殺しだからな!」

これを言えば大抵の子はビビるからな。

その隙に逃げよう!

 

と思ったけど、逃げられなかった。

むしろ、笑われた。

「私達が…神殺し?ふふふっ!」

「笑えますね!」

「ああ、本当に笑える。」

「なっ…何がおかしいんだよ!お前らは大罪人になるんだぞ!」

こ、こいつら怖くないのかよ!

神殺しの大罪が!

 

茶髪の娘がニッコリ笑いながら言った。

「神が神を殺したら神殺しなの?」

「はぁ?…え?……神?」

「ええ、そうですよ?」

「下界で神を殺しても単に天界へ帰るだけだろう?」

…え?

神?そんなバカな…

 

あ、ありえない!

神威をどんなに隠したって、違和感は必ずあるはずだよ!

どう見たって…ヒューマンのはずだろ!

「………お、お前らはヒューマンのはずだぞ!」

「というか、ラシャプってどこの神なの?」

「さあ…。」

失礼な奴らだな!

どーせ、そんなに有名じゃないよ!

 

「どうでもいいが、こいつはどうするんだ?」

「プロに任せましょう。」

プロ?




はい、ラシャプ捕獲されました。

とうとう、フレイヤ外伝の後始末がやっとここで終わりそうです。


感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。