白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ヘラが疑念を持っています。
何の疑念でしょうか?


第396回 義祖母、疑念。

ますます、おかしい…。

こう、立て続けに起こるのか?

私達の時でも…あったが、オラリオ内だけだった。

 

おっと、いかん。

神会へ集中せねば。

「他にはないか?」

「ハイ!」

「……またヘルメスか、何だ?」

「本格的に活発化しそうだよ?…闇派閥が。」

何だと?

 

闇派閥とはどこのファミリアだ?

大抗争や、ディオニュソスの馬鹿で全滅したんじゃないのか?

「「「はぁ!?」」」

「闇派閥だと?【タナトス・ファミリア】で終わりじゃなかったのか?」

「【ラシャプ・ファミリア】も悲惨な目におうたからなぁ…。どこや?」

知るか。そんなチンチケな奴のことなんか。

どこのファミリアだ?今更いきがっているのは。

 

「忘れたのかい?闇派閥の中で一番の武闘派で【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】に真っ向からぶつかった彼らを。」

「ああ、奴らか…。壊滅したじゃなかったのか?」

「奴らって?」

「【オシリス・ファミリア】や…陰湿な【タナトス・ファミリア】や【ラシャプ・ファミリア】のような小悪党とちゃう。ホンマもんの武闘派や。」

20年前以上前に、私達【ヘラ・ファミリア】とあの人のファミリア【ゼウス・ファミリア】と抗争を引き起こした奴らだ。

奴らの第一級冒険者は壊滅し、オシリスは追放されたはずだ…。

 

…そういえば、あいつらが言ってたな。

【オシリス・ファミリア】団長と副団長を含めて第一級冒険者たちは行方知らずと。

死体を見つけてないから、と。

あいつらが「奴らがそうそう簡単にくたばるわけがない」と言ってたからな。

 

そいつらがあいつらの言う通りに、生き延びていたとしたら?

そいつらが活性化してオラリオへ攻めてくる?

…アルフィアまたは、セバスとメイの存在は戦争遊戯で隠されていたから知らないはずだ。

 

そうか、ベルか!

あの子の存在が…【ヘラ・ファミリア】と【ゼウス・ファミリア】の交じりし最後の生き残りが、奴らの目に止まったか。

私達への復讐をあの子へ?

 

許さぬ。

絶対に許さん!

今度こそ、皆殺しにしてやる!

あの子に手出しなんぞさせてたまるか!

 

「…!…!ヘラ、ヘラ!」

「はっ!……どうしたのだ、ヘスティア。」

「禍々しい神威を放って…どうしたのさ?」

「気にするな。ちょっと考え事をしてただけだ。」

『『『え?ちょっと?』』』

いかんな、つい考え事をしてしまった。

 

15年前にオラリオを出た私は状況を知らない。

だから、ヘルメスへ聞いた。

「私達がオラリオを去ってから、【オシリス・ファミリア】残党はオラリオにいたのではなかったのか?」

「残党たちは【アパテー・ファミリア】へ改宗したよ。でも、7年前の大抗争で【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】の【勇者】によって全滅したよ。」

「…なら【オシリス・ファミリア】は、何故活性化しているのだ?」

「…まだ確証は出ないけど、【オシリス・ファミリア】団長のメルティ・ザーラを見かけたという目撃証言があったんだ。しかも1つじゃない、複数もだ。」

ちっ…奴か。

【女帝】も【傑物】もちゃんと止めを刺しておけってんだ。

 

「何で、ゼウスとアンタがいない時にオラリオへ来なかったんやろ?」

「オシリスの性格上、真っ向から殺り会える相手がいないからだろうな。」

「あん?ウチらでは役不足だと言いたいんか!セト!」

「ロキ、仕方がないよ。彼らは…【オシリス・ファミリア】は正々堂々と最強と最恐に真っ向からぶつかった唯一無二の闇派閥なのだから。」

「ロキとフレイヤのところでも不服だったみたいね。」

「ぐぬぬ…。否定はせえへんわ。あんところは、レベル7や6がゴロゴロおったからなあ。」

「ふん、失望したのだろうよ。オラリオと貴様らに。」

「うぐ…。」

オシリスめ、あの脳筋が。

恐らく、エレボスと同じ役目を果たそうとしているのだろうよ。

 

…奴だけではないな、第一級冒険者も生き延びていると見てもいい。

再び大抗争を引き起こそうというのか?

ベルを標的にするだけでなく…。

 

ヘスティアが騒いでいる神々を収めている。

「まあまあ、それはそうとして。ヘルメス、詳しいことを教えてくれるかい?」

「了解したよ。壊滅したはずの【オシリス・ファミリア】が暗殺系ファミリアの【セクメト・ファミリア】と共に動いていると報告があったよ。」

「…厄介な糞女神と手を結んだか…。」

あの女神か。

 

ヘルメスは更に話し続けた。

「ただ、すぐにオラリオへ攻めてこないだろうね。オシリスはともかくセクメトの性格上は。」

「あんの糞女神、クノッソスの件でウチは忘れてへんで!」

知るか、貴様の事情なんか。

だが、奴はオシリスと違い慎重で執拗で狡猾だ。

オラリオがよほど弱っていなければ、来れはしないだろう。

 

…大部分の勢力がオラリオを出ていなければな。

オラリオ内にも奴らの間諜が何人かいるに違いない。

 

…これで、5つ。

もう私達の時と違いすぎる。

偶然にしてはおかしい。

 

いや…これはチャンスかもしれん。

「(アンタレス…デタイン砂漠の異常…極東…オリンピア…闇派閥連合か…)報告は他にないか?」

「「「………。」」」

「ないようだな。この件はオラリオ連合預かりとする。解散。」

「「「は?」」」

「何だ?他にあるのか?」

「いや、あの…命名式は?」

「全てが終わってからだ。こんな気がかかるようでは、私の愛する義孫の二つ名をつける神聖な儀式に集中できん。…文句あるのか?」

「「「いいえ!ありません!」」」

「では、さっさと帰れ。」

「「「ハイ!」」」

こちらもさっさと帰って、考えをまとめなければならん。

神会へ参加しておいてよかった。

 

このような貴重な情報を得ることができたのだからな。

 




現在、発行中の「アストレア・レコード」で闇派閥の詳細がわかりましたね!
【オシリス・ファミリア】の団長・副団長、第一級冒険者の行方が気になりますね。
もし…生きていたとしたら、原作でベルくんの前に立ちふさがるかもしれませんね!

アンタレス、ベヒーモス、ヤマタノオロチ、天の炎、闇派閥連合…。
さぁ!どうなるのでしょうか!
戦いの前兆がやってまいりましたね!

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