まだの方は戻って見てくださいな。
~【ロキ・ファミリア】~
ドン!
ティオナが机に拳を叩きつけている。
「どういうこと!?【ヘスティア・ファミリア】には協力しないって!?」
「ティオナ!落ち着きなさい。…団長、説明していただけますか?」
「フィン!納得いく理由を説明しやがれ!このまま舐められたままで終われるかよ!」
ティオナは机に叩きつけ、ティオネはティオナを宥め、ベートさんは苛ついていた。
「フィン、説明してほしい。私も納得できない。」
私もこんな気持ちになったのは初めて。あの子との思い出をよくも…。
「まーまー、みな落ち着きや~。」
ロキはみんなを落ち着かせているけど…やはりヘスティア様とは違う。
うん、女神としての格が違いすぎる。
「皆、落ち着いてくれ。確かに【フレイヤ・ファミリア】は僕らを、いやオラリオを侮辱した。」
「そうだよ!【ヘスティア・ファミリア】を別にしても【フレイヤ・ファミリア】との抗争の理由にもなるでしょ!」
「まず、ギルドのロイマンから連絡があった。【ヘスティア・ファミリア】には協力するな、とのことだ。」
「ん~これ、ウラノスの神意ではないやろうな。ロイマンの独断やな。」
「なら、従う理由はない。」
何もしていない、何もできなかったのに!?ふざけないで!?
「だが、もしそれに従えば今後の遠征は免除するとのことだ。」
「何で従うのさ!フィンらしくもない!」
「ティオナ、遠征にいくらかかるのか知っているのかい?この前のクノッソスの戦いで多くを消費した。次の遠征までの資金で余裕はない。君にその全てを補えるのかい?」
「ぐっ!?」
「そんなの関係ねえっ!メンツを汚されたんだ。ブッ殺すだけだろ。」
コクコク
「まずリヴェリアが戻ってからにしよう。…だが、先程の意見で君らは納得しないだろう?」
「当たり前だよ!」
「あんのクソ野郎どもが…殺す。」
ティオナはわかるけど、ベートさんまでも?…やはり危険だ…。
「僕も【ヘスティア・ファミリア】に協力したい。特にベル・クラネルにはね。けど、ギルドがこう睨みをかけている。よっぽど【フレイヤ・ファミリア】を滅ぼしたくはないね。ロイマンは。」
「まー、ロイマンもいろいろあるからな~。」
もう、我慢できない。
私は、フィンの前へ進んだ。
「そんなの関係ない。フィン、協力しないなら私が【ヘスティア・ファミリア】へ改宗する。」
「「「なっ!?」」」
「ちょ、アイズたん!それはあかんで!絶対に認めないで!」
「うるさい、ロキ。ヘスティア様を見習って、女神として。」
ヘスティア様のほうがマシ。本当に。
「うぐっ!?う、うう~フィン~。」
「アイズ、それは本気で言っているのかい?ここまで一緒にやってきた皆を裏切るのかい?」
うっ…それを言われると…。
「アイズ、君が怒るのは理解できる。だが、感情だけで僕らを切らないでくれ。いいね?」
フィン、怒ってる…言い過ぎたかな?
「…ごめんなさい…。」
でも…ベルが…。
「僕の意見を言おう。【ヘスティア・ファミリア】には協力しないが、【フレイヤ・ファミリア】と戦争をする。」
「意味わかんねえぞ!フィン!説明しやがれ!」
「…どうやって邪魔するの?」
そう、【ヘスティア・ファミリア】には協力しないのにどうやって?
「単刀直入に言うと、【ヘスティア・ファミリア】へ戦争遊戯を仕掛ける」
「「「なっ!?」」」
私は思わず、剣に手をかけた。
「アイズ、話を最後まで聞いてくれ。今回は神フレイヤがベル・クラネルに執着したのが原因だ。なら、それを僕らが掠め取るということだ。」
「な~るほどな。それはおもろいわ。フレイヤもドチビも吠え面かくやろうな。ヒヒヒ」
「…ヘスティア様を殺すの?」
それは駄目。あの女神様は本当の女神様。殺すのは絶対に許さない。
「いや、【ロキ・ファミリア】の傘下に置く。アイズ、僕はね。ベル・クラネルだけじゃない、【ヘスティア・ファミリア】の頭脳のリリルカ・アーデ、魔剣鍛冶のヴェルフ・クロッゾ、元【タケミカヅチ・ファミリア】であり攻守面でバランスがいいヤマト・命、元【イシュタル・ファミリア】でレベル・ブーストの疑いがあるサンジョウノ・春姫、そして【ヘスティア・ファミリア】とつながりが強い
うん、フィンはよくわかっている。ロキとは違う。ロキとは。
「…うち、何かディスられている気がするんやが、気のせいなん?」
気のせいじゃないよ、事実だよ。
「ん~、それなら…いいのかな?」
「…団長、あの
「ティオネー、もし欲しいならどうするの?」
メキッ
「「「あっ…。」」」」
「ティオネ、誓って言うけどそれはない。彼女はベル・クラネルと生死を共にするとのことを僕の前で誓ったんだ。非常に惜しいけどね…」
え?何だろう…このムカムカする気持ち…。
「…あの兎、いやクラネルをうちに取り込むならいい。そん代わりクラネルと相部屋させろ。あいつは俺が徹底的に鍛えてやる。」
クラネル!?トマト野郎、兎野郎からクラネルにランクアップした!?
相部屋?やはり危険だ…、ベートさんは。ベルに近づけちゃいけない!
「え~!?はんたーい。ベートの悪い口がアルゴノゥト君に移っちゃうんじゃん。はんた~い!」
「私も反対。なので、フィン。その案受け入れる代わりにベルを私と同じ部屋にして。」
「「「なっ!?」」
そう、ベルを鍛えたのは私。この中でベルのことをよく知っているのは私。
なので問題ないはず。
「あかんあかん!アイズたんと同じ部屋!?そんなのうらやま…ちゃう!絶対にあかん!?」
「…いいだろう。ただし、リヴェリアの許可を取ってからだ。」
ガッツポーズ。よし、やった。
「「「フィン!?」」」
「じゃ、部屋の掃除してくる。」
ふふふ、やった。これでベルと一緒にいられる。あれ?何でそう思ったんだろう…。
ま、いいか。
「「「……。」」」
アイズは知らず知らずのうちにベルを見て惹かれています。
ソードオラトリアでレヴィスとの戦いで『黒の嵐』をベルの大鐘楼が消し、『白の風』を出したのがそれではないかと思います。
本編で、二人の仲がどうなっていくのが非常に楽しみです。(もちろん、周囲の女性たちも)
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