白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日、二回目です!
まだの方は戻って見てくださいな。


第3話 剣姫、無自覚。

~【ロキ・ファミリア】~

 

ドン!

ティオナが机に拳を叩きつけている。

「どういうこと!?【ヘスティア・ファミリア】には協力しないって!?」

「ティオナ!落ち着きなさい。…団長、説明していただけますか?」

「フィン!納得いく理由を説明しやがれ!このまま舐められたままで終われるかよ!」

ティオナは机に叩きつけ、ティオネはティオナを宥め、ベートさんは苛ついていた。

 

「フィン、説明してほしい。私も納得できない。」

私もこんな気持ちになったのは初めて。あの子との思い出をよくも…。

「まーまー、みな落ち着きや~。」

ロキはみんなを落ち着かせているけど…やはりヘスティア様とは違う。

うん、女神としての格が違いすぎる。

 

「皆、落ち着いてくれ。確かに【フレイヤ・ファミリア】は僕らを、いやオラリオを侮辱した。」

「そうだよ!【ヘスティア・ファミリア】を別にしても【フレイヤ・ファミリア】との抗争の理由にもなるでしょ!」

「まず、ギルドのロイマンから連絡があった。【ヘスティア・ファミリア】には協力するな、とのことだ。」

「ん~これ、ウラノスの神意ではないやろうな。ロイマンの独断やな。」

「なら、従う理由はない。」

何もしていない、何もできなかったのに!?ふざけないで!?

 

「だが、もしそれに従えば今後の遠征は免除するとのことだ。」

「何で従うのさ!フィンらしくもない!」

「ティオナ、遠征にいくらかかるのか知っているのかい?この前のクノッソスの戦いで多くを消費した。次の遠征までの資金で余裕はない。君にその全てを補えるのかい?」

「ぐっ!?」

「そんなの関係ねえっ!メンツを汚されたんだ。ブッ殺すだけだろ。」

コクコク

 

「まずリヴェリアが戻ってからにしよう。…だが、先程の意見で君らは納得しないだろう?」

「当たり前だよ!」

「あんのクソ野郎どもが…殺す。」

ティオナはわかるけど、ベートさんまでも?…やはり危険だ…。

 

「僕も【ヘスティア・ファミリア】に協力したい。特にベル・クラネルにはね。けど、ギルドがこう睨みをかけている。よっぽど【フレイヤ・ファミリア】を滅ぼしたくはないね。ロイマンは。」

「まー、ロイマンもいろいろあるからな~。」

もう、我慢できない。

 

私は、フィンの前へ進んだ。

「そんなの関係ない。フィン、協力しないなら私が【ヘスティア・ファミリア】へ改宗する。」

「「「なっ!?」」」

「ちょ、アイズたん!それはあかんで!絶対に認めないで!」

「うるさい、ロキ。ヘスティア様を見習って、女神として。」

ヘスティア様のほうがマシ。本当に。

 

「うぐっ!?う、うう~フィン~。」

「アイズ、それは本気で言っているのかい?ここまで一緒にやってきた皆を裏切るのかい?」

うっ…それを言われると…。

「アイズ、君が怒るのは理解できる。だが、感情だけで僕らを切らないでくれ。いいね?」

フィン、怒ってる…言い過ぎたかな?

「…ごめんなさい…。」

でも…ベルが…。

 

「僕の意見を言おう。【ヘスティア・ファミリア】には協力しないが、【フレイヤ・ファミリア】と戦争をする。」

「意味わかんねえぞ!フィン!説明しやがれ!」

「…どうやって邪魔するの?」

そう、【ヘスティア・ファミリア】には協力しないのにどうやって?

 

「単刀直入に言うと、【ヘスティア・ファミリア】へ戦争遊戯を仕掛ける」

「「「なっ!?」」」

私は思わず、剣に手をかけた。

 

「アイズ、話を最後まで聞いてくれ。今回は神フレイヤがベル・クラネルに執着したのが原因だ。なら、それを僕らが掠め取るということだ。」

「な~るほどな。それはおもろいわ。フレイヤもドチビも吠え面かくやろうな。ヒヒヒ」

「…ヘスティア様を殺すの?」

それは駄目。あの女神様は本当の女神様。殺すのは絶対に許さない。

 

「いや、【ロキ・ファミリア】の傘下に置く。アイズ、僕はね。ベル・クラネルだけじゃない、【ヘスティア・ファミリア】の頭脳のリリルカ・アーデ、魔剣鍛冶のヴェルフ・クロッゾ、元【タケミカヅチ・ファミリア】であり攻守面でバランスがいいヤマト・命、元【イシュタル・ファミリア】でレベル・ブーストの疑いがあるサンジョウノ・春姫、そして【ヘスティア・ファミリア】とつながりが強い異端児(ゼノス)、どれもかなり尖っているし優秀だ。それに神ヘスティアは善神中の善神であり、オラリオからの信頼も上位に入るほど厚い。【フレイヤ・ファミリア】と違い、僕は全部欲しい。」

うん、フィンはよくわかっている。ロキとは違う。ロキとは。

「…うち、何かディスられている気がするんやが、気のせいなん?」

気のせいじゃないよ、事実だよ。

 

「ん~、それなら…いいのかな?」

「…団長、あの小人族(パルゥム)を伴侶として欲しいのではないならいいです。」

「ティオネー、もし欲しいならどうするの?」

メキッ

「「「あっ…。」」」」

「ティオネ、誓って言うけどそれはない。彼女はベル・クラネルと生死を共にするとのことを僕の前で誓ったんだ。非常に惜しいけどね…」

え?何だろう…このムカムカする気持ち…。

 

「…あの兎、いやクラネルをうちに取り込むならいい。そん代わりクラネルと相部屋させろ。あいつは俺が徹底的に鍛えてやる。」

クラネル!?トマト野郎、兎野郎からクラネルにランクアップした!?

相部屋?やはり危険だ…、ベートさんは。ベルに近づけちゃいけない!

 

「え~!?はんたーい。ベートの悪い口がアルゴノゥト君に移っちゃうんじゃん。はんた~い!」

「私も反対。なので、フィン。その案受け入れる代わりにベルを私と同じ部屋にして。」

「「「なっ!?」」

そう、ベルを鍛えたのは私。この中でベルのことをよく知っているのは私。

なので問題ないはず。

 

「あかんあかん!アイズたんと同じ部屋!?そんなのうらやま…ちゃう!絶対にあかん!?」

「…いいだろう。ただし、リヴェリアの許可を取ってからだ。」

ガッツポーズ。よし、やった。

「「「フィン!?」」」

「じゃ、部屋の掃除してくる。」

ふふふ、やった。これでベルと一緒にいられる。あれ?何でそう思ったんだろう…。

ま、いいか。

「「「……。」」」




アイズは知らず知らずのうちにベルを見て惹かれています。
ソードオラトリアでレヴィスとの戦いで『黒の嵐』をベルの大鐘楼が消し、『白の風』を出したのがそれではないかと思います。
本編で、二人の仲がどうなっていくのが非常に楽しみです。(もちろん、周囲の女性たちも)

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