白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

405 / 439
シルさんことフレイヤ様回です!
稽古からの帰り道です。


第404回 街娘、再会。

レベル2に上がったけど、なるほどレベル1と違うわね。

結構違和感を感じるわ。

まあ子どもたちにとって戸惑うのも仕方がないわ。

 

けど、元女神である私達にとっては些細なことね。

神としての力にいつも振り回されているのだから、このぐらいのズレは問題ないわ。

 

ということで、今日もいつも通りの模擬戦をやったわ。

【象神の詩】アーディ・ヴァルマも巻き込んでね。

 

エイナと春姫、リーゼではもう相手にならないから、仕方がないわ。

けど、ガネーシャはこの子を大分甘やかしているみたいね。

関節を極めただけで「痛い痛い痛い!ギブ!ギブだって!」と泣き言いうんですもの。

 

でもダメよ。

大抗争のように、また死んでは目も当てられないわ。

なので、レベル2となった私達で徹底的にしごいたわ。

 

アストレアの子たちは遠巻きに同情の目をアーディへ向けていたわ。

けどね…、私達がレベル3,4になったら貴女たちの番なのよ?

 

そして私達は帰路についている。

…何故かしら?胸騒ぎがするんだけど。

気の所為ね。

「ふぅ…、レベル2となると違うわね。」

「ええ、本当ですね。」

「確かに技の冴えが違うな。だが、ズレを戻さないと鈍るな。」

そうね。まあ、ズレは私達女神にとっては簡単なことね。

 

「……あれだけお互いボコボコにしたというのにですか?」

「三人とも片腕、片足が折れた上に土埃だらけだものね…。その後、【ミアハ・ファミリア】によって治してもらったけどね!」

「うう…アビリティがCに入ったけど、もうボロボロだよ…。私の方がまだ上なのに…。まあ、おかげでステータスが今までより爆上がりだけどね。レベル4ランクアップも近いね!」

ええ、けど。

アンタレス討伐までに早く上がってもらわないと。

レベル5間近がベストね。

 

「何言っているの?さっさと上がってもらわないとダメよ?」

「え」

「そうだぞ。ガネーシャは甘いな。」

「本当ですね。ガネーシャ様のいたところは確かカヤリパヤットでしたね?なんで教えなかったでしょう?」

カヤリパヤットはコマンドサンボやパンクラチオンと同じ総合格闘技よね?

ガネーシャも結構やりこんでいるはず。

 

私もコマンドサンボをオッタルたちへ教えようとしたけど、「フレイヤ様は我らが守りますので、それは不要でございます」と言うんですもの。

「まあ、私達も教えなかったから神のことは言えないけどね。」

「私は教えたぞ?…けど、あの子達が嫌がるんだ。「痛い」って。」

「エルピス…貴女の教え方がスパルタすぎるのよ?」

「む…。」

「まあまあ。…ガネーシャ様が見物に来られましたら稽古をつけますか?」

「あ、いいわね。」

「ふむ、ヘルメスと違いあちらは鍛えているから大丈夫だろう。」

そうね。楽しみだわ。

 

「うわぁ…ガネーシャ様までも。」

「カヤリパヤットでございますか。どのようなものなのでしょう?」

「輝夜…、まず神ガネーシャを心配してもいいのでは?」

「あの神がそんなにくたばるわけが…あるな。」

「ガネーシャ様…強く生きて。」

 

■■■■■■■■■■■■

「へっくしょん!」

「む?ガネーシャ、風邪か?」

「いや…、そんなはずがないのだが…すごく嫌な予感がする!」

「そうか。ああ、今度アーディの様子を見に行くか?」

「そうだな!……何故だろう?俺の神のカンだと行かないほうがいいと言っているんだが!」

「よし、行くか。」

「何故だ!?」

■■■■■■■■■■■■

 

あら、メイが迎えているわ。

「皆様、お帰りなさいませ。ああ、シノスさん。お客様ですよ?」

「私に、ですか?」

「はい。あちらの食堂でお待ちしていますよ。その前に…」

「…え?」

あの娘が?ここに?

 

------------------------------

 

そして私は久々にアリィに会いに行った。

けど…アリィは…。

「…………。」

「(ズルズルズル)。ふぅ…もう少し刺激が足りないな。」

ラーメンを食っていたわ。

 

「これでも激辛なんだぞ?」

「シャルザードには、ほんの少量でこれより辛い香辛料があるぞ?」

「ほう、それは試してみたいな。」

何やっているの?アリィは。

【暴喰】…いえザルドのラーメンを食っているのはわかるわ。

問題は横にある丼の数よ。

3杯はあるじゃない。

 

「ああ、ぜひ試してみてくれ!帰国したら、家臣たちへ命じて【ヘスティア・ファミリア】へ直接送るよう指示しよう!」

「おい…職権乱用じゃないか?」

「いやいや、香辛料だけで現世界最強の【ヘスティア・ファミリア】と縁結べるなら、原価でも問題ない!むしろ、それによってシャルザード王国の背後にいると勝手に誤解してくれるさ!…ただでさえ、ラキアの圧力が強いんだ…。」

「ったく、したたかな女王様だぜ?そんな悪どいことは一体誰に教えてもらったんだ?」

「ああ…フレイヤさ。」

「あー、納得した。」

!?

私は教えた覚えは………あるわね。

訂正しないといけないわ。

 

「ねぇ、アリィ。私のせいにしないでくれる?」

「いや、あんたが私を変えた…んじゃないか?え?…フレイヤ?え?」

「久しぶりね、アリィ。」

「フ…レイヤ?」

まあ、戸惑うのも無理ないわね。

…もう少し感動の再会を期待していたけど。

丼が背景になったら、意味ないじゃない。




はい、アリィとフレイヤ様が再会しました。

シノスさんはますます脳筋になりつつありますね。
今回の稽古の犠牲者はアーディさんです。
大抗争のようなヘマをさせないため、元女神たちの稽古でボロボロです。
仕方がありませんね!

そしてヘルメスに続き、ガネーシャも…。

アリィはザルドさん作の【暴喰ラーメン】にハマってて、フレイヤ様も呆れています。

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。