白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々の命さん回です!
今回は、【アマテラス・ファミリア】の使者がやってきます。
どうなるのでしょうか!?


第406回 絶†影、不快。

■■■■■■■■■■■■

「ヘラ様。【アマテラス・ファミリア】からの使いがメレンへ到着したようです。」

「そうか、神はいるか?」

「はい、おるようです。」

「ふん、気に入らんな。」

「いかがなさいますか?」

「あちらの言質をとるためにな……こういうのはどうだ?」

「では、……してはいかがでしょうか?」

「それにしよう。」

■■■■■■■■■■■■

 

今日は【アマテラス・ファミリア】の使者が来られます。

しかし…。

「ふん!炉の神ごときが偉そうなところに住んでおるな!」

「全くです!落ちこぼれにはすぎたところですな。」

「ここを【アマテラス・ファミリア】の別荘にするのもありだな!」

「そうですな!」

あまりの無礼ですね。

アルフィア殿が不快そうな顔をしています。

 

あの使者の狐人は…サンジョウノの関係者でしょうか?

「ちっ…、あの馬鹿狐か。【アマテラス・ファミリア】は使者の選択を間違えているだろうが。」

「輝夜?知っているの?」

「ああ…よく知っているとも。ウザかった奴らの一人だ。私の記憶のままなら…サンジョウノの次期当主だ。」

「サンジョウノ次期当主!?まさか、春姫殿の…?」

「ああ、春姫の兄上だ。腹違いのな。」

あの方が…春姫殿の兄上!?

全然似ていません!

 

「思ったけど、何でタケミカヅチ様がいないの?同郷よね?」

「ええ。前日に同席すると言ってきました。しかし、ヘラ様がお断りされました。」

「…ヘラが?何故だ。」

「『邪魔だ』と。」

「取り付く島もありませんねえ。」

「何か理由があるのですか?」

「さあ…。タケミカヅチ様は『同郷の神として見届ける必要がある!』と言い張ったのですが、ヘラ様が『五月蝿い。これ以上抗議するならアマテラスを送還することを検討するぞ?』と言われ、引かざるを得ませんでした。」

タケミカヅチ様は同郷の神なので、何かと助言をいただけると思うのですが…。

け、決して懸想を抱いている方なので肩入れしているわけではありません!

 

「うーん、何かあるの?」

「でしょうね。その後、セバス殿がタケミカヅチが何か耳打ちされて、青ざめていました。『そこまでするのか?奴らがさすがに不憫だぞ…。いや、情けをかけるようではないんだが。…そもそもうまくいくのか?』と言っておられました。」

「…セバスが?だからか、『使者が何か無礼なことを言っても耐えて下さいませ』と私に言ってきたのか。」

「……すごく嫌な予感がします。」

「……リオン、私もよ。」

同感です。

 

しかし、彼らの無礼ぶりは同郷として恥ずかしい限りです。

中央の【アマテラス・ファミリア】について輝夜殿から聞いたのですが、ここまでとは思いませんでした。

「【アマテラス・ファミリア】はああいうクズ共ばかりなのです。」

「…吹き飛ばしたいな。」

ホームが半壊しますので、やめて下さい。

 

そしてヘスティア様と面会しました。

それでも先程の無礼はそのままでした。

…つまみ出したいですね。

「それで…何の用だい?」

「口を慎め!炉の神ごときが。」

「では、神ヘスティア。私はサンジョウノ家の次期当主です。我が家の落ちこぼれの春姫を引き取りに参りました。」

「タダでよこせ!」

今、何と?

春姫殿を…落ちこぼれと?

春姫殿を…タダで?

もう…許しません!

 

と、思っていましたら。

「ー何だと?」

ヘスティア様が…、かつてアルフィア殿を叱責した時と同じぐらいの神威を出しました。

ヘスティア様は結構春姫殿を叱っていますが、あれでもかなり可愛がっていますからね。

その春姫殿をけなすとは…、ヘスティア様が怒るのも当然です。

ちょっと嬉しいのは内緒です。

 

ベル殿?

ベル殿はザルド殿との稽古のためクノッソスへ行っています。

もしおられましたら、ベル殿でも怒るのは間違いありません。

私でも【フツノミタマ】で彼らを押しつぶし、土下座させたいぐらいです。

 

何故、このような無礼者を【アマテラス・ファミリア】は派遣したのでしょうか?

明らかに喧嘩を売っているとしか思えませんが。

私が言うのもなんですが、現世界最強の【ヘスティア・ファミリア】に喧嘩を売るのは愚かとしかと思えません。

…馬鹿なのですか?

 

案の定、彼らはヘスティア様の神威に怯えていますね。

当然です。

「ひ…ひぃっ!」

「な……こ、この神威は…アマテラスより…上だとぉ!?」

……アマテラス様を呼び捨て?

輝夜殿のおっしゃる通り、【アマテラス・ファミリア】は邪神の方々によって巣食っているようですね。

 

ヘスティア様からの怒りはまだ続いていました。

「ーもう一度問おう。」

「ー主らは今、何と申した?」

「-答えよ」

「き、聞いておられません!これほどの神威…神格をお持ちとは!あの宿の主人、『神ヘスティアはヘボ神だから強く押せば大体言う事を聞く』と言ってたのに、騙したな!」

『宿…?』

『…嘘情報を掴まされたということ?』

『神ヘスティアがそのような神なら、ベルがとっくにビッチ神に攫われているだろうに…。』

『そうですね…。何故宿の主人がそのようなことを?』

何故でしょうか?

彼らの泊まる宿にそのような嘘情報を…?

 

使者の方々は狼狽していますね。

いい気味です。

「ま、待ってくれ…ヘスティア…。いえ、ヘスティア様!ど、どうか。お怒りを鎮めて下さい!」

「ー主らは我が眷属のサンジョウノ・春姫を落ちこぼれといい、タダでよこせと申したな?」

「ー許さぬ。我が眷属のサンジョウノ・春姫は、我が眷属で我が思いを一番受け継ぐ子である。」

『ベルは?』

『多分、ヘスティア様は母性のことを言っているのではないでしょうか?』

『ああ!それは確かにベルにはないものね!むしろ、逆に母性をわき立てるよね。』

『『『わかる。』』』

『ゴホン、確かに春姫は私達の中で一番母性が高いですねえ。』

『アレもヘスティア様に次いで大きいからですね…。はぁ…。』

『リオン…、気持ちはわかるわ…。』

確かに…春姫殿はあのウィーネ殿をベル殿に次いで懐かれていましたからね。

リリ殿が調教師になれるのでは?と言っていましたが…。

調教師ではなく、誰にでも慈愛を授けることができる”母”ではないでしょうか?

そういう意味では、春姫殿はヘスティア様の意を最も受け継ぐ方ということになります。

 

ヘスティア様は寛大なお方です。

…かつてベル殿に怪物進呈をした私達を許したぐらいです。

その寛大な心に近いのは、ベル殿と春姫殿と思います。

そして…深層のトラウマに苦しんでおられたベル殿に気づき、落ち着かせたのは春姫殿だけです。

ヘスティア様のおっしゃる通り、春姫殿はベル殿を除きヘスティア様の眷属に一番相応しいと私は思います。

 




はい、【アマテラス・ファミリア】の使者たちはヘスティア様の逆鱗に触れ、怒らせました。
そして、ヘスティアは春姫をいかに大事に思っているかがわかりますね。
ダンメモの春姫衣装ストーリー(4周年オリンピア編)で、ヘスティア様の春姫に対する気持ちが出ています。
納得ですね!

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