白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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続いて命さん回です!
ヘスティア様、ガチぶちギレ中です。


第407回 絶†影、同情。

私がそう考えている間にも、ヘスティア様の怒りは続いていました。

「ー私の愛する子をよくも愚弄してくれたな?それは【アマテラス・ファミリア】からの宣戦布告と聞き入れよう。」

『せ、宣戦布告!?』

『かなり怒っていますねえ…。いつものヘスティア様では考えられないことですね。』

『まあ、あそこまで愚弄されれば喧嘩を売っているのも同じですね。』

宣戦布告とは…。

まあ、そう受け止められても仕方がありませんね。

 

それを聞いた使者の方々は更に青ざめて、焦っておられました。

「せ、宣戦布告!?ちち違います!お、お待ちくださいませ!タダでというのは言い間違いです!こ、こいつからの案です!」

「な!?貴方様が申したことでしょう!」

「黙れ!貴様のせいでヘスティア様の怒りを買ったではないか!…じゅ、十億ヴァリスあります。それで…サンジョウノ・春姫を身請け願います。」

『じゅ、十億ヴァリス!?』

『…春姫を戦争遊戯で見て、生贄の標的にまた選ばれた可能性が高いですねえ。』

『現最強の【ヘスティア・ファミリア】から改宗させるには、それなりの移籍金が必要と考えたからでしょうか?』

『随分と安くふっかけられたものだな。妖術師としての真の価値からしたら安すぎる。最低でも一兆ヴァリスだな。』

『『『一兆ヴァリス!?』』』

それ以前に、私は身請けというのが非常に気に入りません。

春姫殿は、もはや娼婦ではありません!

 

ヘスティアの神威が更に上がりました。

当然ですね、火に油を注ぐようなものなのに…。

「ー身請け、だと?」

「ーますます許せぬ。其の者に罪をなすりつけたことも含めてな。」

「ーまた我が眷属は娼婦ではない。処女であることをこの処女神であるヘスティアが保証しよう。」

「「え?まだ処女?」」

『え?まだだったの!?』

『…アイシャ様いわく、殿方の鎖骨を見ただけで気絶するからそうです。』

『よく娼婦になれたものだな…。』

『あのおぼこ妄想狐が、そんなことできるわけないでしょうに…。』

まあ、そうですね。

今のところは、それが可能な相手はベル殿だけですね。

 

……ベル殿が幼児化し、共に風呂へ入り共に寝ることでかなり耐性がついたと聞いています。

アレはかえって春姫殿のためになったのでしょう。

…ベル殿は一生気づかない、いえ知らない方がいいと思います。

知ったら絶対に憤死します。

 

「ー去れ。主らがいることにより我が館が汚れる。」

「ー失せよ。二度と顔を見せるではない。」

『……これほどの怒りとはな。』

『ヘスティア様の眷属でよかったです…。』

『あの人たち馬鹿なの?輝夜。』

『…あれでまだ序の口です。』

『『『序の口!?』』』

【アマテラス・ファミリア】はどれだけ魔境なのですか!

…ツクヨミ様と仲間のみんなが非常に心配です。

早くも確保しなければいけません!

 

使者の方々はかなり焦っていますね。

それはそうですね、自分たちのせいで現世界最強の【ヘスティア・ファミリア】と敵対することとなり、抗争するきっかけとなったのですから。

「お、お待ちくださいませ!い、今一度機会を!」

「ー我は失せよ。と申した。」

「ーどうしてもなら、主の後ろにいる女神へ縋れ。それによっては聞いてやらんこともない。」

『『『あ』』』

…終わりましたね。

 

何せ、彼らの後ろには…最恐の女神であるあの方がおられますから。

「へ?後ろ?(クルッ)……ひ……そ、そんな…。」

「…お前は大馬鹿神だな(ヘスティアをあそこまで怒らせるとは。天界でも私も見たことないぐらいだぞ?あの神威…あの神格の高さ…、やはり、大神にしたい…)。」

「そ、そちらの女神様は?」

「ヘ…ラ。」

「へ?」

「さて…。ヘスティア、この神は私に一任してくれないだろうか?」

『終わったな、あの神。』

『…まさか、ここまで計算していたのですか?』

『恐らくセバス殿ですね。宿の主人の件も含めて。』

『よくその宿の主人が協力したわね!…恐らく脅したわね!』

『【ガネーシャ・ファミリア】が知ったら、黙っていられないと思います…。』

ええ、そうですね。

 

しかし、そのような強引な手段をとるとはメイ殿とセバス殿らしくありません。

……まさか、ベル殿に何かをしたのでしょうか?その宿の主人は。

だとしたら、うなずけます。

あの方々は、ベル殿へ何かをした人たちに対しては容赦ありませんから…。

フリュネ殿のように…。

 

ヘスティア様はヘラ様へ返事しました。

「ー任す。」

「ーそちの好きにするがいい。」

「ーただし、楽にさせるな?そちの腕を見せてみよ。」

『…ヘラに対して命令…だと!?』

『ヘラ様は怒って…おられないようですね。』

『むしろ、喜んでいるわね!何というか…母親からお手伝いを頼まれて頼りにされて喜んでいる女の子とダブるわ!』

『…何度も言いますが、ヘスティア様の眷属でよかったです…。』

『おい、命。お前は半年後に【タケミカヅチ・ファミリア】へ戻るのだろうが。』

『…迷っています。居心地があまりに良すぎるんですよ!ここは!』

『『『わかる。』』』

1年限定の改宗といっても、ここ半年で多くありすぎです!

春姫殿と会えたのも助けられたのも【ヘスティア・ファミリア】ですが、それ以前に雰囲気が非常に居心地が良すぎます。

 

母を知らないこの身ですが、大いなる母性に包まれている感じなのです。

ヘスティア様と話しているだけでも、満たされるのです。

母というのはこのような感じなのかと。

 

……半年後になったらヘスティア様は改宗する私を止めないでしょう。

仮に改宗したとしても【ヘスティア・ファミリア】、いいえヘスティア様とベル殿に対しての恩は絶対に忘れません。

ちょくちょく顔を見せに行きましょう。

……風呂という目的も兼ねて。

 

ヘラ様はアリーゼ殿の言う通り、どこか喜んでいました。

「(嗚呼…いい!…やはり大神にしたい!)わかった。来い…?」

「………。」

「ちっ…気絶しているか。おい、セバス。」

「はい、連れて行きます。」

!?いつの間に…。

気絶した邪神の首襟を掴み、引きずっていきました。

ご愁傷様です…。

 

残されたのは、春姫殿の兄上ですか。

呆気にとられていますね。

仕方がありません。

 

彼はハッとし、ヘスティア様へ向き直しました。

「あ、あの…?」

「ーまだいたのか。我は失せよと言った。」

「ー帰ってアマテラスへ伝えるがいい。」

「ー貴様らの宣戦布告は確かに受けとった。戦準備をしておけ、とな?」

うしっ!

とうとう【アマテラス・ファミリア】との抗争…ヤマタノオロチ討伐ですか。

気合を入れなければいけませんね。

 

「ひぃぃぃ!さ、去らせていただきますぅぅぅ!」

彼は顔面蒼白し、バタバタとし去っていきました。

 

ヘスティア様は神威を収め、ため息をつかれていました。

「ふぅ…アマテラスは何をやっているんだよ…。」

「申し訳ありません。私の同郷の神と無礼者が失礼しました。」

「キミのせいじゃないよ。はぁ…ボクとしたことがついカッとなってしまったよ。…ここにベルくんがいなくてよかったよ。見せたくない。」

「お気持ちはわかります…。私でも切り刻みたくなってきました。」

「先程の人はいいの?」

「ほっておけ。何もできやしない。」

そうですね。

春姫殿は、部屋から出ないよう輝夜殿に言われていますから大丈夫ですね!

 

と思っていた自分がいました。

まさか、あのようなことが起こるとは思いませんでした。

 




【アマテラス・ファミリア】から宣戦布告という形となりました。
やや強引な形ですが。

そしてヘラが使者の神をとうとう裁き始めます。
すべてはヘラ、いやセバスの手のひらにあったというのに不憫な神ですね!

最後の命さんのコメントが気になりますね!

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