どうなるのでしょうか!?
私はセバス様に呼ばれて、部屋へ向かっています。
すると、角で殿方とぶつかりそうになりました。
「きゃっ!あ…お、お兄様!?」
「!?春姫……。この…役立たずが!来い!私と一緒に帰るぞ!(目的の1つはこれで達せられるだろう!)」
「きゃっ!い、痛いでございます…。」
「五月蝿い!来い!」
私は、お兄様に手首を掴まされ引っ張られました。
まずいでございます。
このままでは…ベル様とヘスティア様に迷惑をかけてしまいます!
た、戦わなくては!
と思いましたが、その必要はありませんでした。
最強の…、いえ最恐の義母様が立ちふさがってくれました。
「何をしているのかしら?セバスに呼ばれて来てみれば…どなたかしら?」
お義母様はこちらへ向かっていました。
私と同じく、セバス様に呼ばれていたようです。
お兄様に注意を促そうとしましたが、お兄様は何かに怯えており興奮なさっていました。
一体、何があったのでしょうか?
「どけ!私の妹を取り返しに来たのだ!」
「妹?それが妹に対する扱いなの?」
あ、お義母様が顔を曇らせました。
お兄様を落ち着かせようとしましたが、駄目でした。
このままではお義母様の怒りに触れるかもしれません!
「黙れ!神に供える菓子を盗み食いをして死罪のところを情けで追放したというのに、娼婦ごときに落ちて迷惑をかけるとは妹とは思わん!」
「…手を放しなさい。」
あ、不味いです。
眉をひそめました。
お義母様を落ち着かせようとし、声をかけましたが。
それが駄目でした。
「お、お義母様…。」
「お義母様だと?ふん、貴様はあの薄汚い兎の母か!」
あ、不味すぎます!
よりにもよって、お義母様の一番大事にしておられるベル様を侮辱するようなことを…。
「駄目でございます!お兄様!今すぐ…」
その時、【ヘスティア・ファミリア】ホーム全体にあの時と同じプレッシャーがかかりました。
「何ですって?」
嗚呼…、遅かったです。
再びあの時が訪れました。
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「ぐっ!このプレッシャーは…メーテリア!?」
「まさか…あの馬鹿狐は義母上とお会いしたのですか!?」
「……これも計算ずくかい?ヘラ…。」
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私にそのプレッシャーがかからないよう、お義母様は気を遣って下さいました。
そうでなかったら…、私の手首をつかんだままで断末魔を上げる寸前のお兄様のようになっていたでしょう。
「あ…が…」
「手を放しなさい」
お義母様が地獄の底より聞こえてくるような声でお兄様に言ったところ、放してくれました。
うっ…、強く掴まされたため痣ができています…。
お義母様は悲しそうな顔で、その手首をとって優しくさすってくれました。
嗚呼…本当にベル様にそっくりです。
いけません、お礼を言わないと。
「あ、あのお義母様、ありがとうございます!」
「いいのよ。大丈夫?ああ…きれいな手首に痣が…。よくも私の義娘を…許さない(ギロリ)。」
「ひ…」
義娘!?
はわわっ!ベル様の嫁と認められています!…と喜びたいところですが、お義母様がお兄様に向けられている眼差しを見ますと、とてもそのような気分になれません。
お兄様は目を合わすだけで腰が抜けています。
お気持ちはすごくわかります。
階層主と対峙した方がまだマシでしょう…。
そしてお義母様は私にベル様と同じ笑顔を向けてくれました。
「(ニッコリ)春姫ちゃんは、みんなのところへ行ってきて?ちゃんと治療してもらうのよ。…私はこの人とちょーっとオハナシがあるの。」
「は、はい…。失礼します…(ああ、お兄様。おさらばでございます)。」
これから起こるであろうことを思うと、同情を禁じえません。
ご達者でございます、お兄様であったお方…。
私は皆様がおられる部屋へ向かおうとしたところ、私の狐耳に入りました。
「さて…オハナシしましょうか?うふふふ。」
「あ…だ、誰か…。」
申し訳ありません…。
春姫は助けることも、止めることもできません。
不甲斐ない妹で申し訳ありません…。
今のお義母様は、恐らくこの地上では…いえダンジョンを含めて無敵でございましょう。
お兄様は…、本当にここへ来るべきではなかったのです。
部屋へ着かれますと、輝夜お姉様から怒られました。
「春姫!部屋から出るな、と言ったはずだ!」
「はうっ!も、申し訳ありません!セ、セバス様に呼ばれたのでございますが…?」
「なるほど…こうなることを計算していたな?セバス。」
「申し訳ありません。一番デメリットが少ない方法でございます。」
「やれやれ…、本当に何をやっているんだよ。アマテラス。」
ヘスティア様はため息をつかれていました。
一体何が起こったでございましょうか?
話を詳しく聞きますと、驚きました。
【アマテラス・ファミリア】の使者の方…お兄様たちが、ヘスティア様へ無礼な言葉を放ったとのことです。
私の引き渡しで、ヘスティア様は大層お怒りだったそうです。
それを聞いて、私は嬉しく思いました。
私はレベル1なのに、【ヘスティア・ファミリア】で一番下だというのに、ヘスティア様から大事に思われていることを。
春姫は、【ヘスティア・ファミリア】に入団できたことをこの時以上嬉しく思ったことはありませんでした。
使者の神様は、ヘラ様が連れて行かれたことには同情しますが仕方がありません。
いいのでしょうか?【アマテラス・ファミリア】の宣戦布告として…。
私がそのような暗い顔をしていますと、ヘスティア様が優しく話しかけてきました。
「春姫くん、キミが気にすることないぜ?…むしろ、こっちが本命なんだ。キミのことで怒ったのは確かだけど【アマテラス・ファミリア】へ攻め込む理由が欲しかったんだ。…まさか彼らがあのようなことを言うとは思わなかったけどね!」
ア、【アマテラス・ファミリア】へ攻め込む!?
理由を聞きますと、ツクヨミ様たちを助けるのと古代のモンスターであるヤマタノオロチを討伐するためとのことでした。
……お父様はどうなるのでしょうか?
春姫さん、お兄さんに捕まってしまいました。
しかし、メーテリアさんが助けました。
…逆鱗に触れて静かな怒りを出したメーテリアさんに…。
そして、コトのからくりを知った春姫さんは父のことを心配し始めました。
優しい子ですね!
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今日はクリスマス・イブですね!
私ですか?
炭火で焼いたであろう鶏肉をカブりとし…
有名店のケーキの一切れを味わい…
寝ます。
恋人のクリスマス・イブなんか、知ったことではありませんね!
ええ、知ったことではありません!
そんな私を置いといて…
皆様は楽しんで下さいませ!