18巻表紙のヘスティア様で何かあったのでしょうか?
すごく怖い顔をしていますが…。
来たか…。
まさかねー、ここまで乗り込んでくるとはね。
クソ度胸があるというか…バレないというたかを括っているか…。
または絶対的な自信を持っているか、だね。
「では、こちらになります。レア様、イリア様。」
「「はい!失礼します。」」
「やあ、よく来たね。オリンピアの諸君。ボクがヘスティアさ。」
「はい、ヘスティア様……!?」
……え?まさか彼女かい?
うわぁ…神威が全くないじゃないか。
おっと、ヘラとの打ち合わせ通りにやっておかないと。
「ん?どうしたんだい?」
「い、いえ…。その…何故、神様方が多くおられるのでしょうか?」
「イリア!失礼ですよ!」
「いや、天の炎ってね。ボクたち同郷のものなんだ。みんな、その様子を聞きたくてね。」
「そうでしたか。私は使節団団長のレアと申します。先程はイリアが失礼しました。本当は他の者もおりますが、そちらの希望により私とイリアが参りました。」
「うん、こちらの希望を聞いてくれてすまないね。」
そりゃ、驚くよね。
何せ、キミと同郷の神が…オリンポス十二神が勢ぞろいしているんだから。
それに彼女…アルテミス達を見て神と言ったよね?
つまり…顔を知っているわけだ。
『あの娘…初対面である私達を見て神と言ったわよ?』
『ヒューマンとなった神がいるのにね?顔見ただけですぐ神とよくわかったわね?』
『まさか…。』
『どこかで見たことあるのう…。』
『オーッホッホッホ!私の美に恐れをなしたわね!』
『『『………。』』』
アフロディーテはブレないなー。
彼女は一歩先に踏み出して、ボクたちへ言ってきた。
「あ、あの!差し出がましいですが!「んん?お主、プロメテウスじゃろ?」………。」
あー、そうだったね。
プロメテウスの顔を知っているのは、天界でもゼウスだけだからね。
当然、ヘファイストスたちは驚いている。
「え?」
「ええっ!この娘が…プロメテウス!?」
「違和感ないわよ!?」
「何だって!?」
そうだよね。
それにアドバイザーくんの魔法は凄いね。
「エイナの鑑定通りか。」
「ええ、まさか神でも見抜くなんてね…。」
そうだね!でも、それはベルくんへの想いによって生まれたんだ。
人の想いか…。
はぁ…ボクの眷属たちは何故みんなレアスキルなんだー!
当然、彼女…イリアいやプロメテウスは顔面蒼白していた。
いや…フリ?
んー、よくわからないけど神威を完璧に隠しているなー。
「…な、何を言うのですか!私はプロメテウス様に仕える巫女です!プロメテウス様であるわけがありません!」
「何言っとるんじゃ?どう見てもプロメテウスじゃろ、お主。儂にはわかるぞい☆」
「イリア!失礼ですよ!すみません!」
「…す、すみません。」
『どう?シノス?』
『間違いなく、嘘を言ってますね。』
『あそこまで神威を隠せるものなのか…?』
あー、フレイヤ…いやシノスくんの魔法は嘘を見抜けるんだったね。
ここまでわかってても、彼女自ら明かさない限り意味ないと思うけど。
どう追い詰めるんだい?ヘラ。
ボクがそう考えていると、ゼウスが話してきた。
「あーあーあー、そういうことかいのう…。理解したわい☆」
「は…?」
「それにしても、お主。いつからキャラ替え…いや単に猫かぶっとるだけかぁ。」
「どういうことだい?ゼウス?」
「……!」
あ、このパターン…天界で散々と繰り返していたような気がする。
ゼウスがイリアくんを見て…。
「(チラ)ププッ…。」
嘲笑った。
当然、イリアくんはムッとして話してきた。
「な、何がおかしいのですか!」
「だってお主、無言クールx褐色娘から無邪気ドジx褐色娘に鞍替えしとるもん。これが笑わずにいられようか!」
「…………っ!」
「ププッ…、もうダメじゃ!天の炎を落としたお主を儂が差し押さえた時、儂に向かってその勝ち気な吊り目でキッと睨んでおったのに、今は(チラッ)…ブハハハハハハハハ!」
「…………(プルプル)。」
うわぁ…そんなに煽ったら、ほらこめかみに青筋がいくつも出ているじゃないか。
レアくんという女性も、イリアくんとゼウスを交互に見て右往左往しているんじゃないか。
当然ヘファイストスたちはそれに慣れたかのように、静観していた。
うん、ゼウスのソレは日常茶飯事だからね。
「見てよ…あの娘、化けの皮がはがれ始めているわ。」
「ええ、怒りと屈辱と恥辱がごちゃまぜになっているわね。」
「さすが、煽りにかけてはゼウスが一番だなー。」
「あ、神威が漏れているわ。」
「確定だな。」
「ええ。」
そりゃ、あそこまで馬鹿にされていたらねえ。
レアくんがイリアくんを見て瞠目していた。
そうだよね、従者が実は主神だったということを知ったらね。
「イ、イリアが…プロメテウス様?」
「!?ち、違います!私はプロメテウス様ではありません!」
ポンポン
「「「あ」」」
ここで動くんだね…。
夫婦としてのコンビネーションは変わらないなー。
イリアくんは肩を叩いた彼女へ振り向いた。
「だから………………。」
「どうした?だから、の続きを言え、なあ?プロメテウス。」
「へ、へ、へ、ヘラぁぁぁぁぁぁ!?」
「ほう、先程まで一目でわからないように変装したのだが、よく私がヘラだとわかったな?」
「………これ以上は時間の無駄か。こんなに早くバレるとは…想定外だ。」
うん、ここでヘラが出てきたら叫ばざるを得ないよね。
ボクだって驚くよ。
さて、もういいよね?
「…やはり、キミがプロメテウスなんだね?」
「ああ…そうだ。何故、私がプロメテウスだとわかったのだ?」
「そりゃ儂が「黙れゼウス死ね」く~これじゃ、これがプロメテウスじゃ!」
…ゼウス、キミはもう黙っていなよ。
プロメテウス、ガチギレじゃないか。
アルテミスは悶えているゼウスを無視して、プロメテウスに話しかけていた。
「ヘスティアの眷属で「無視!?」相手のステータスを見抜く子がいる。彼女がお前の種族に神と出て、名前もプロメテウスとあったからだ。」
「何だと?お前は…アルテミス…か?私のように神威を隠して…いや、ヒューマン?」
「そうだ。」
「……フッ、先程の私はお前たちから道化に見えただろうな?」
まあ、ボクたちはね。
ヘファイストスたちは知らないんだよ?
「いや…私達は知らなかったわよ?」
「ええ、いきなり連れてきて…。そういうことだったのね。」
「(ジロジロ)いやー、なるほど。だから吊るさなかったんだな?ゼウス。」
「え?そ、そりゃあな。天の炎を落としたのは儂等の責任じゃからのう?」
ん?何故、そこでどもるんだい?ゼウス。
そこをシノスくんは突いた。
「嘘です。」
「ほ?」
「ヘラ様、この方は嘘を言っています。」
「ちょ、ちょい待つんじゃ!お主は…まさか、フレイヤか?」
「ええ、久しぶりね。ゼウス。」
「ど、どうなっとるんじゃあああ!?ヘルメス!」
「それは俺が知りたいよ!」
あ、そうか。
ゼウスとヘルメスは知らなかったんだ、フレイヤとアストレアとアルテミスがベルくんの血によりヒューマンとなったことを。
そろそろ教えてもいいかな?
シノスくんが胸を張ってプロメテウスに話しかけていた。
「私は神であろうが、嘘を見抜くスキルがあります。それは貴女もですよ?プロメテウス様?」
「アルテミスとアストレア…そしてフレイヤがヒューマンになっているとは。はぁ…、ここまでとは読めなかった。」
「儂もじゃ…。」
「俺もだよ…。」
「何故、貴様らが言うのだ…。」
そうだね、本来ならゼウスとヘルメスは此方側なんだ。
まあ、それはヘラやアルテミス達がベルくんのことでまだ怒ってて、情報遮断しているんだ。
もうそろそろ教えてやってもいいんだけどねー。
イリアさんが、夫婦の連携プレーでバレちゃいました。
それ以前にエイナさんの鑑定魔法で見破られましたからね。
オリンポスの囲まれ、ゼウスの煽り、ヘラの変装…で追い詰められたら仕方がありませんね!
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