白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

414 / 439
新年2回目はヘスティア様です!
18巻表紙のヘスティア様で何かあったのでしょうか?
すごく怖い顔をしていますが…。


第413回 処女神、確信。

来たか…。

まさかねー、ここまで乗り込んでくるとはね。

 

クソ度胸があるというか…バレないというたかを括っているか…。

または絶対的な自信を持っているか、だね。

「では、こちらになります。レア様、イリア様。」

「「はい!失礼します。」」

「やあ、よく来たね。オリンピアの諸君。ボクがヘスティアさ。」

「はい、ヘスティア様……!?」

……え?まさか彼女かい?

うわぁ…神威が全くないじゃないか。

 

おっと、ヘラとの打ち合わせ通りにやっておかないと。

「ん?どうしたんだい?」

「い、いえ…。その…何故、神様方が多くおられるのでしょうか?」

「イリア!失礼ですよ!」

「いや、天の炎ってね。ボクたち同郷のものなんだ。みんな、その様子を聞きたくてね。」

「そうでしたか。私は使節団団長のレアと申します。先程はイリアが失礼しました。本当は他の者もおりますが、そちらの希望により私とイリアが参りました。」

「うん、こちらの希望を聞いてくれてすまないね。」

そりゃ、驚くよね。

何せ、キミと同郷の神が…オリンポス十二神が勢ぞろいしているんだから。

 

それに彼女…アルテミス達を見て神と言ったよね?

つまり…顔を知っているわけだ。

『あの娘…初対面である私達を見て神と言ったわよ?』

『ヒューマンとなった神がいるのにね?顔見ただけですぐ神とよくわかったわね?』

『まさか…。』

『どこかで見たことあるのう…。』

『オーッホッホッホ!私の美に恐れをなしたわね!』

『『『………。』』』

アフロディーテはブレないなー。

 

彼女は一歩先に踏み出して、ボクたちへ言ってきた。

「あ、あの!差し出がましいですが!「んん?お主、プロメテウスじゃろ?」………。」

あー、そうだったね。

プロメテウスの顔を知っているのは、天界でもゼウスだけだからね。

 

当然、ヘファイストスたちは驚いている。

「え?」

「ええっ!この娘が…プロメテウス!?」

「違和感ないわよ!?」

「何だって!?」

そうだよね。

 

それにアドバイザーくんの魔法は凄いね。

「エイナの鑑定通りか。」

「ええ、まさか神でも見抜くなんてね…。」

そうだね!でも、それはベルくんへの想いによって生まれたんだ。

人の想いか…。

はぁ…ボクの眷属たちは何故みんなレアスキルなんだー!

 

当然、彼女…イリアいやプロメテウスは顔面蒼白していた。

いや…フリ?

んー、よくわからないけど神威を完璧に隠しているなー。

「…な、何を言うのですか!私はプロメテウス様に仕える巫女です!プロメテウス様であるわけがありません!」

「何言っとるんじゃ?どう見てもプロメテウスじゃろ、お主。儂にはわかるぞい☆」

「イリア!失礼ですよ!すみません!」

「…す、すみません。」

『どう?シノス?』

『間違いなく、嘘を言ってますね。』

『あそこまで神威を隠せるものなのか…?』

あー、フレイヤ…いやシノスくんの魔法は嘘を見抜けるんだったね。

ここまでわかってても、彼女自ら明かさない限り意味ないと思うけど。

どう追い詰めるんだい?ヘラ。

 

ボクがそう考えていると、ゼウスが話してきた。

「あーあーあー、そういうことかいのう…。理解したわい☆」

「は…?」

「それにしても、お主。いつからキャラ替え…いや単に猫かぶっとるだけかぁ。」

「どういうことだい?ゼウス?」

「……!」

あ、このパターン…天界で散々と繰り返していたような気がする。

 

ゼウスがイリアくんを見て…。

「(チラ)ププッ…。」

嘲笑った。

 

当然、イリアくんはムッとして話してきた。

「な、何がおかしいのですか!」

「だってお主、無言クールx褐色娘から無邪気ドジx褐色娘に鞍替えしとるもん。これが笑わずにいられようか!」

「…………っ!」

「ププッ…、もうダメじゃ!天の炎を落としたお主を儂が差し押さえた時、儂に向かってその勝ち気な吊り目でキッと睨んでおったのに、今は(チラッ)…ブハハハハハハハハ!」

「…………(プルプル)。」

うわぁ…そんなに煽ったら、ほらこめかみに青筋がいくつも出ているじゃないか。

レアくんという女性も、イリアくんとゼウスを交互に見て右往左往しているんじゃないか。

 

当然ヘファイストスたちはそれに慣れたかのように、静観していた。

うん、ゼウスのソレは日常茶飯事だからね。

「見てよ…あの娘、化けの皮がはがれ始めているわ。」

「ええ、怒りと屈辱と恥辱がごちゃまぜになっているわね。」

「さすが、煽りにかけてはゼウスが一番だなー。」

「あ、神威が漏れているわ。」

「確定だな。」

「ええ。」

そりゃ、あそこまで馬鹿にされていたらねえ。

 

レアくんがイリアくんを見て瞠目していた。

そうだよね、従者が実は主神だったということを知ったらね。

「イ、イリアが…プロメテウス様?」

「!?ち、違います!私はプロメテウス様ではありません!」

ポンポン

「「「あ」」」

ここで動くんだね…。

夫婦としてのコンビネーションは変わらないなー。

 

イリアくんは肩を叩いた彼女へ振り向いた。

「だから………………。」

「どうした?だから、の続きを言え、なあ?プロメテウス。」

「へ、へ、へ、ヘラぁぁぁぁぁぁ!?」

「ほう、先程まで一目でわからないように変装したのだが、よく私がヘラだとわかったな?」

「………これ以上は時間の無駄か。こんなに早くバレるとは…想定外だ。」

うん、ここでヘラが出てきたら叫ばざるを得ないよね。

ボクだって驚くよ。

 

さて、もういいよね?

「…やはり、キミがプロメテウスなんだね?」

「ああ…そうだ。何故、私がプロメテウスだとわかったのだ?」

「そりゃ儂が「黙れゼウス死ね」く~これじゃ、これがプロメテウスじゃ!」

…ゼウス、キミはもう黙っていなよ。

プロメテウス、ガチギレじゃないか。

 

アルテミスは悶えているゼウスを無視して、プロメテウスに話しかけていた。

「ヘスティアの眷属で「無視!?」相手のステータスを見抜く子がいる。彼女がお前の種族に神と出て、名前もプロメテウスとあったからだ。」

「何だと?お前は…アルテミス…か?私のように神威を隠して…いや、ヒューマン?」

「そうだ。」

「……フッ、先程の私はお前たちから道化に見えただろうな?」

まあ、ボクたちはね。

 

ヘファイストスたちは知らないんだよ?

「いや…私達は知らなかったわよ?」

「ええ、いきなり連れてきて…。そういうことだったのね。」

「(ジロジロ)いやー、なるほど。だから吊るさなかったんだな?ゼウス。」

「え?そ、そりゃあな。天の炎を落としたのは儂等の責任じゃからのう?」

ん?何故、そこでどもるんだい?ゼウス。

 

そこをシノスくんは突いた。

「嘘です。」

「ほ?」

「ヘラ様、この方は嘘を言っています。」

「ちょ、ちょい待つんじゃ!お主は…まさか、フレイヤか?」

「ええ、久しぶりね。ゼウス。」

「ど、どうなっとるんじゃあああ!?ヘルメス!」

「それは俺が知りたいよ!」

あ、そうか。

ゼウスとヘルメスは知らなかったんだ、フレイヤとアストレアとアルテミスがベルくんの血によりヒューマンとなったことを。

そろそろ教えてもいいかな?

 

シノスくんが胸を張ってプロメテウスに話しかけていた。

「私は神であろうが、嘘を見抜くスキルがあります。それは貴女もですよ?プロメテウス様?」

「アルテミスとアストレア…そしてフレイヤがヒューマンになっているとは。はぁ…、ここまでとは読めなかった。」

「儂もじゃ…。」

「俺もだよ…。」

「何故、貴様らが言うのだ…。」

そうだね、本来ならゼウスとヘルメスは此方側なんだ。

まあ、それはヘラやアルテミス達がベルくんのことでまだ怒ってて、情報遮断しているんだ。

もうそろそろ教えてやってもいいんだけどねー。




イリアさんが、夫婦の連携プレーでバレちゃいました。
それ以前にエイナさんの鑑定魔法で見破られましたからね。

オリンポスの囲まれ、ゼウスの煽り、ヘラの変装…で追い詰められたら仕方がありませんね!

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。