期待とは何でしょうか?
私がそう考えている時に、神プロメテウスがレアさんへ謝罪するかのように言いました。
「レア、お前が責めるのは奴…エピメテウスではない。天の炎を…落とす火を間違えた私だ。」
「いや、プロメテウス。貴女が落とさなかったら当時の下界の子は半分も生き残らなかった。」
「そうよ。貴女は間違っていない。」
「ええ、私達が尻込みしてたのを貴女は率先して落としただけ。」
「そうだ。胸を張るがいい。」
「「「!?」」」
ほう、生き返りましたか。
さすがオリンポス十二神だけはありますね。
その場にいる神々、神プロメテウスまでも声を揃えて言いました。
「「「アポロン!生きていたのか!」」」
と。
変態神アポロンはこれまでのことを反省してないかのように言いました。
「ひどいな!君たちは。プロメテウスまでも!それはさておき、ここはベルきゅんのホームだろ?ベルきゅんの匂いが私を復活させたのだ!くんかくんか。」
「なら、思い残すことはないな?よし、死ね。」
「切り刻むわよ?ベルの匂いを少しも残さずにね?」
「どこを串刺ししてほしいんですか?大丈夫ですよ、ベルさんの目に触れさせないようにしますね?」
「ひぃぃぃっ!」
……その程度では屈しないでしょうね。
メーテリアさんへチクってけしかけましょうか?
私が変態神をいかに廃神させるにはどうすればいいのかを考えているときに、神ヘラがレアさんを慰めていました。
珍しい光景ですね。
「…アレは無視しろ。お前は間違っていない。愛娘を一気に2人も失ったら誰だって気が狂う。この私でもな。本来、そこをフォローするのが夫…エピメテウスの務めだがな。辛かっただろう?」
「う…ああああああああああああーっ!」
レアさんは愛する娘を失った悲しみ、自分の失言による後悔、愛する人が堕ちていくのを見ることしかできなかったもどかしさ、ヘスティア様を欺き神プロメテウスを従者とした罪悪感を全て吐き出すかのように慟哭し、泣き続けました。
レアさんが泣いている間に、神プロメテウスは神ヘラへお礼を言っています。
「ヘラ…すまない、私の代わりに。」
「気にするな。ベルにはますますオリンピアへ向かわせるしかないな、あらゆる意味でな。」
「そうだね…。」
そうですね。
坊ちゃまは…大英雄いえ反英雄となったエピメテウスを倒すことができるでしょうか?
強さも…技も…経験も…メンタルさえも全てを上回っている彼に…どこまで食いつけるでしょうか?
これもリリさんへ課題追加ですね。
そして…彼女へ確認しなければなりませんね。
リリさんへこれまでのことを報告しますと、リリさんは頭を抱えていました。
仕方がありませんね。
「……頭が痛くなってきました。」
「リリさん、仕方がありません。私達もここまでとは思いませんでした。ですが、それを乗り越えれば一気に解決できます。」
「……あのドリンクを毎晩、お願いします。」
「もちろんですよ。ご用意します。」
早速そのドリンクを差し出したところ、一気飲みし私が提供した資料を一気読みしていますね。
頼りになる小人族、いえ坊ちゃまの嫁候補ですね。
そして私はレフィーヤさん…いえエピメテウスと同じ古代の英雄であるフィーナさんの生まれ変わりであるレフィーヤさんに話しかけました。
「レフィーヤさん。」
「あ、メイさん。どうしましたか?」
「少々お話があります。」
「あ、はい。」
フィーナさんはエピメテウスを知っているでしょうか?
それによっては…。
レフィーヤさんと私と二人きりになるところへ連れてきました。
「どうしましたか?」
「単刀直入に言います。オリンピアの大英雄、エピメテウスを知っていますね?」
「!…はい。知っています。古代の時、彼の方に助けを求めて力を貸してもらったことがあります。その助力のおかげで勝つことができました。」
ほう、そのような縁があったのですね。
これも…集結する縁なのでしょうか?
私は念のため確認しました。
「ということは、面識がありますね?」
「え、ええ?私が直接交渉しましたので。」
「それはそれは、これ以上ない生き証人ですね。実は先程、オリンピアの使節団が来られました。内容は…」
私は、神プロメテウスのことや大英雄…いえ反英雄となったエピメテウスのことを話しました。
話した後、フィーナさんは顔面蒼白していました。
「そんな!?あり得ない!あの方が下界を滅ぼす!?誰よりも自分より世界を優先した方が!?」
「神プロメテウスが言うには、世界への復讐に凝り固まって堕ちたそうです。」
「…そんな、あの高潔な方が…。」
これは面と向かっていない方しかわかりませんね。
私はそれを聞き、方針転換を考えてレフィーヤさんへ言いました。
「レフィーヤさんは今のところアンタレス討伐隊に入っていますが、オリンピア救援隊に入りますか?」
「…アンタレス討伐軍には私がいなくても大丈夫なんでしょうか?」
「わかりません。彼女たち次第です。」
ええ、彼女たち次第です。
レフィーヤは一呼吸を置いて一瞬考えて、しっかりとした目で私を見て言いました。
「オリンピア救援隊に入らせて下さい。私は…みんなを信じています。」
「わかりました。リリさんへ伝えましょう。」
「(エピメテウスさん…風評に負けず、世界を優先した気高い貴方に…一体何があったのですか?)」
これで何とかなりそうですね。
後は…リリさん次第ですね。
アポロン復活!
しかし、元女神三傑に回り込まれてしまった!
レアの懺悔を聞いて慰めているヘラ様です。
貴重な一面ですね!
フィーナの転生者であるレフィーヤがエピメテウスの豹変を信じられないようです。
ダンメモ5周年イベントでエピメテウスへ協力依頼した本人ですからね。
アンタレス討伐隊からオリンピア救援隊へ変わりました。
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