白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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再びリリさん回です!
舞台裏です。


第420回 栗鼠、観察。

あちらは『豊穣の女主人』の方々ですか。

他はともかく、【女神の戦車】が働いているのは予想外でした。

連携取れているのかと思いましたら、意外とうまく行っているようです。

妹のアーニャ様がいるからでしょうか?

「店を午前閉めて呼ばれたからには、何かあるんだろうね。」

「ちっ…店が気になるぜ。」

「ニャ…かなりの強者がいるニャ。ミャーたちはいらないじゃないのかニャ…。」

「いやな予感がするよ…。」

「ライたち、ちゃんとご飯食べているかな…。」

個性が強い方々ですね。

それを束ねているミア様はすごいですね。

さすが、【フレイヤ・ファミリア】元団長ですね。

 

そして【ヘルメス・ファミリア】ですか。

ベル様にもっと関わってほしくないファミリアです…。

ですが、ヘラ様、メイ様、セバス様がいる以上簡単にこちらへ手出しできないようです。

メーテリア様がおられるなら尚更ですね。

 

あ、【泥犬】が来ていますね。

アストレア様…いえ、ユーティス様のおしおきから復帰したようですね。

いい気味です!

「うひぃ~やっと治ったぜ。アストレア様…怖いよ。」

「ルルネ、大人しくしていなさい。でないと、また派遣しますよ?」

「やめてくれよ、畜生!これもそれもあの疫病神…【白兎の脚】のせいだ!」

「あ?処すぞ?処されたいんだな?」「ひぃっ!?」

「や、やめなさい!ローリエ!」

…ローリエ様がおられるなら大丈夫でしょう。

まさか、メイ様が戯れに出した案がここまで大きくなるとは想定以上でした。

 

そして…新たな副団長ですか。

前の副団長はファルガー様でしたね。

確か入団して間もなくして副団長になったとのことですが…。

「団長、何の集まりでしょうか?こういうのはよくあるのですか?」

「いいえ、マリウス副団長。オラリオ連合では初めてです。…もう私の頭がズキズキと、胃がキリキリと言っています。もうやだぁ…。」

「…どうぞ、常備している頭痛薬と胃薬です。かつて馬鹿アレスのせいで、ひどい頭痛と胃がよく荒れたため効きます(数週間前に入った私が何で副団長なのだろうか…。先輩方が「どうぞどうぞ。というか、やれ」と言うから…)。」

「頂戴します…。」

「(こいつら…似た者同士だねぇ。)」

…ラキアの元王子が【ヘルメス・ファミリア】副団長ですか。

似た者同士のようですし、意外とくっつくんじゃありません?

 

おや?アーディ様が古巣に挨拶しているようですね。

「ガネーシャは別室か…。」

「お姉ちゃん、元気……?」

「アーディ、お前もげん…疲れているのか?」

「連日ボロボロになるまで稽古しているよ…。あの…元女神様たちのしごきで。キツい…。」

「そ、そうか。後でお礼を言わないといけないな。」

……そうですね。

あの方々は、『鍛え直してあげるわ』と。

大抗争で真っ先に倒れたことがいけなかったようです。

闇派閥の自爆攻撃の最初の犠牲者と言っても、レベル3が耐えきれないようでは話にならないと。

特に体捌き…パンクラチオンを叩き込んでいるようです。

 

アーディ様はシャクティさんへ文句言っていました。

「お姉ちゃん、ひどい!」

「いつもサボり気味だったお前には丁度いいだろうが。ああ、今度ガネーシャとイルタとお前の稽古を見に行くからな。」

「え」

「何だ?見られてはまずいことでもあるのか?」

「う、ううん。お姉ちゃんとイルタはいいんだけど…ガネーシャ様までも?」

「そうだが?」

「……そう(ガネーシャ様…強く生きて)。」

「???」

ああ…。

あの元女神たちの稽古に付き合わされるのですね。

ヘルメス様のようにはならないと思いますが、ご愁傷様です。

 

【ミアハ・ファミリア】と【ディアンケヒト・ファミリア】、【デメテル・ファミリア】ですか。

二大医療派閥がついたのは大きいですね。

【フレイヤ・ファミリア】の元構成員のほとんどは【デメテル・ファミリア】と【ミアハ・ファミリア】に吸収されたと聞いていますが、かなり馴染んでいますね。

「あの方々の目論見がうまくいったようですね。」

「そうだね…。こんな短期間にここまで…。」

「私としては、【フレイヤ・ファミリア】のホームを爆破したあの執事が恐いんですが…。」

「その程度ならまだいい方です「その程度!?」。あの方が戦争遊戯までにやったことを知れば、絶句しますよ。いえ、絶望すると言ったほうが正しいですね。」

「「「絶望!?」」」

「「「わかる」」」

ええ、わかりますとも。

 

「ダ、ダフネちゃん…。アポロン様とヒュアキントスさんはどうなったのかな…?」

「……知らない!知りたくもない!恐いことを聞かないでよ!」

「ご、ごめ~~~ん!」

あの方々がやるからには、おぞましいことが起こっているでしょうね。

あのザニスがああなっているのですから…。

 

「ですが、ベルさんがあそこまで強くならないとここまで来れなかったのは事実です。」

「そうだね…。…まだ1年も経ってないんだけど?」

「同感です…。私達がやってきたことは何なのかと思います…。」

それは同意しますね。

普通数年もかかってランクアップするのが、数ヶ月もないのですから…。

しかも連続で。

 

「私はもう知りません。ええ、知りませんとも。」

「現実逃避はやめなよ…と言いたいけど、私もそうしたいよ…。」

「同感です。」

「そういう時は風呂へ入って、のんびりしますと忘れますよ?」

「そうするよ…。」

「そうします…。」

現実逃避したくなるのもわかります。

ベル様だけで規格外なのに、メイ様、セバス様がベル様の手によって解放された時点で規格外が一気に増えました。

…そうでもしないと、【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】を相手取ることもできなかったでしょうね。

何故でしょうか?ほんの一ヶ月前なのに数年前のように感じられます。

 

ベル様、何をキョロキョロしているのですが?

オラリオ連合のリーダーなので堂々としてほしいのですが。

「あれ?神様たちは?」

「ベル様、別室でヘスティア様とヘラ様を中心に会議しています。間もなく来られます」

ヘスティア様たちの全会一致がないと進められませんからね。

……ヘラ様、メイ様、セバス様もおられるのでまずは大丈夫でしょう。

 

はぁ…皆様へ説明するのに気が重い。




はい、舞台裏は今回で完了です。
そして…次回は、神々サイドです。
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