白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ヘラ回です!
ヘスティアのサポートとしてオラリオ連合の主神会の司会進行をやっています。

あらかた説明し終わったところです。


第421回 義祖母、決議。

私はこれまでのことをこいつらへ説明した。

私なら本来不要だが、ヘスティアが必要というから仕方がない。

 

説明した後、唖然とした顔、爆笑している顔、笑いをこらえている顔、引きつった顔、憮然とした顔、いつもと変わらない顔、そして笑顔…。

神々がこう百面相を見せるのは壮観だな。

 

おっと、確認をしておくか。

「…ということだ。文句はないな?」

「…無謀すぎる。1つずつでは無理なのか?」

「タケミカヅチ。私もそう思ったんだけど、時間が非常に足りないわ。時間をかけると悪化していくわよ?」

ヘファイストスの言う通りだ。諦めろ。

 

無乳が笑いを収めた後、言った。

「ひーひー、あーおもろかったわ。ん~、ウチのカンやと同時にやった方がええと出ているわ。それに…ベルたんだけが英雄というわけとちゃうやろ?」

「それはそうだが…。」

「…ゼウスは何と?」

「あの人はそれを聞いて、唖然とし大笑いしたぞ。そうこなくちゃ!と。」

説明した後、あの人は唖然とした。

それはそうだろうな。

 

だが、あの人はそれを受け大笑いした。

『それでいいのだ、それで。儂等の神意を越えなければ、新たな時代は切り開けん。ヘラ、お主も邪魔はするなよ。…せめて、アマテラスには優しくしてやれ。』

断る。

あの小娘には神、いや大神とは何たるかを叩き込んで…思い知らせてやる。

 

『ねえ…プロメテウスはどうしたの?』

『これ以上、正体を知る神や子が増えるのはゴメンだ、って言ってたわよ。』

『アストレアもフレイヤもアルテミスはあちらサイドね…。ある意味羨ましいわ。』

『そうよねぇ…。』

 

■■■■■■■■■■■■■■

「くしゅん!」

「イリア、風邪ですか?温かくするのですよ。」

「そうだわさ!みんなにもうつさないだわさ!」

「は、はい!」

「…………。」

「レア様?」

「え?あ、そ、そうですね。」

「すみません!レア様!(ペコペコ)あっ!(ドンッ!)すみません!」

「あっ…。」

 

『おい、レア。いつもの通りにしろ、不自然だぞ。』

『…無理です。事実を知った今、プロメテウス様を侍従扱いにするなんて…とんでもないです!…ところで、いいのですか?あの子たちには言わなくても?』

『……お前もわかっていると思うが、私は奴だけでなくプロメテウス教団までも欺いているのだ。私、いや私達はオラリオ連合…ヘスティアと【白兎の脚】に賭けるしかないのだ。…エピメテウスを救うこともな。私の正体を知る子が少なければ少ない方がいいのだ。』

『…わかっています。これしか方法がないということも。』

『…お前の娘たち、いやオリンピア国民全員の魂を解放するためなのだ。そのため、最後まで隠し通さなければならん。お前が漏らせば計画は破綻すると思え。』

『はい…承知しました。』

『よし、ではいつも通りやれ、』

『……それが一番難しいです。といいますか、猫かぶりすぎなのでは…』

『何か言ったか?』

『い、いいえ!何でもありません!』

 

「何か、レア様とイリアの距離がものすごく近くなっているような気がするけど?」

「気のせいだわさ?」

■■■■■■■■■■■■■■

 

神々共がようやく決心したような顔を見せた。

 

「わかった。【ヘルメス・ファミリア】はそちらの提案通り動こう(それしかないよなぁ…だが、これはチャンスだ。今の今まで停滞していたのが一気に動き出したからな。…動きすぎだろ!)。」

 

「【ガネーシャ・ファミリア】はシャクティ以外、オラリオを守ろう(うむ!ようやくまとまってきたな!…そのきっかけがベル・クラネルか。新たな時代の幕開けが見えてきたかもしれん)。」

 

「【デメテル・ファミリア】も同様よ(ふふふ、テンション上がってきたわ!戦いへ参加出来ない分、みんなへ新鮮で美味い野菜や果物を届けないとね!)。」

 

「ウチ、【ロキ・ファミリア】も全面協力したるで!(フィン、名誉挽回やで!ここで一気に抜き出て…いや無理やろ。あのウルトラスーパーバグにチート侍従コンビがおるからなぁ…。となると、あの少年の寿命が尽きて……子供もそれを受け継いでいたらどないしょ…。そうなっとったら、無限ループやんけ!)」

 

「【タケミカヅチ・ファミリア】は【ヘラ・ファミリア】に同行する(ヘラがやりすぎないように見ておかないとな。…え?止められるのか?俺に?…送還されるのも覚悟しておこう)。」

 

「【ヘファイストス・ファミリア】はオラリオ連合の武器を調達するわ(さて、忙しくなってきたわ。椿、腕が鳴るわね。なら、探索系ファミリアに素材収集クエストを多く出しておかないとね)。」

 

「…あまりにも賭けじゃな。いいだろう、【ゴブニュ・ファミリア】もじゃ(総合商店も建てなければならないというのにな。まあ、7年前と比べるとマシじゃろう。やりがいがあるものが多ければそれでよい)。」

 

「ククク…ハハハ!血が騒ぐわ!【カーリー・ファミリア】も協力じゃ!(ハハハ!この前の戦争遊戯に引き続き、闘争じゃ!全部のクエストを見たいのう!…見れるかのう?)」

 

「【ミアハ・ファミリア】も薬などを調達しよう(ふむ、ヘイズなどの人手は足りているな。ダフネとカサンドラたちにまた中層まで行ってもらって素材を集めてもらわないとな。以前…いやそれ以上の忙しさになるな)。」

 

「ふん!無茶苦茶を言いおるわ!【ディアンケヒト・ファミリア】もアミッドの派遣を含めて、全面協力する!(アミッドをそこへ派遣するのか?まあ、別にいいのだが…文句言われるだろうな…)。」

 

ちっ…この神々、内心で何かを抱えているな。

これだから神々は信用ならんのだ。

 

ヘルメスが恐る恐る私へ聞いてきた。

「その…いいかい?そろそろ、教えてほしいんだ。何故、彼らが復活しているのとフレイヤ様たちがヒューマンになっているのかを。」

「「「え?まだ知らなかった?」」」

「え?待って!知らなかったのは…俺だけ?」

「安心せよ。妾もじゃ。」

「えー…カーリーと一緒にされても…。」

「あー…説明するよ。」

ふん、もういいだろう。

我が義孫の偉大さを思い知るがいい。

 

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ヘルメスが珍しく頭を抱えていた。

まあ、そうだろうな。

私も知った時はそうしたものだ。

「………ベルくんを神と認定してもいいんじゃないか?と俺は思うんだ。というか、時を遡って?ベルくんの血が女神を封じれる?もう神を越えているんじゃないか!(ゼウス、貴方はそれを予想していたのか?いやできるわけない!というか、できてたまるか!)」

「ハハハ!無茶苦茶な子じゃな!妾もなりたいのじゃが、無理じゃろ?」

「ええ、貴女はベルを異性として見てないでしょう?」

「そうじゃな…惜しいのう。ああ!妾自らの手で、神力なしで闘争したい!」

「それは俺もだ。この武技を振り回してみたい。」

「…この脳筋どもめ。」

タケミカヅチ、お前は男神だから無理だろう。

カーリー、お前にはシヴァという夫がいるだろうが。

 

さて、もういいだろう。

「では…全柱、異議はないな?」

「「「異議なし!」」」

「おいセバス、メイ。オラリオ連合主神会議では全柱一致とあの小人族へ伝えろ。」

「かしこまりました。」

これで、神々の意思は固まった。

 

…私も甘くなったものだ。

以前の私ならそんなことはせず強引に押し切るだろう。

だが、ヘスティアの意思だから仕方がない。

…これはこれで悪くない。

 

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「リリ嬢、主神の皆様は全柱一致したそうです。」

「そうですか!主神様方の全柱一致も取られたようですので、始めます。」

 

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神々はいろいろと考えているようですね。
そして…次回から正式に定期総会が始まります!
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