白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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リリの登場回がしばらく続きます。
定期総会、開始です!


第422回 栗鼠、進行Ⅰ

さて、始めますか。

やりたくはないですが、ここまで来たら腹をくくるしかないでしょう。

「ゴホン…。皆様、お集まりいただきありがとうございます。大変お待たせして申し訳ありません。先程、定期総会の議題について皆様の主神による会議で全柱一致となりましたので、始めます。改めて、オラリオ連合の盟主【ヘスティア・ファミリア】参謀のリリルカ・アーデです。よろしくお願いします。本来なら全員を紹介させていただきたいと思います、既に見知った仲なので割愛させていただきます。」

「まあ、そうだね(ロキも賛同したのか。なら大丈夫だね)。」

「けっ!省いてくれるのはありがたいぜ!」

ええ、面倒ですからね。

それにもう初対面同士ではないでしょう。

 

続けましょう。

「オラリオ連合はご存知の通り先日立ち上げたばかりで、まだ無名です。かつての最強の【ゼウス・ファミリア】と最恐の【ヘラ・ファミリア】には全く及びません。それは皆様もご承知と思います。ですが、ここ最近聞き捨てならない情報がいくつか出てきました。既にそれぞれのファミリアで把握しているかもしれませんが、オラリオ連合としてここで共有します。」

【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】が復活していますが、未だオラリオ、いえ世界には【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の悪評が残っています。

そのため、公表するにはまだ早いです。

それぞれのファミリアで把握している情報がバラバラですので、ここで統一した方が無難ですからね。

 

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「そうですね。それはありがたいですね。」

「あの小人族、なかなかの切れ者ですね…。」

「マリウス副団長、なかなかどころじゃありません。オラリオで1、2を争うほどの頭脳を持ち、【勇者】を翻弄するぐらいです。」

「!?……なるほど、【ヘスティア・ファミリア】に関係する戦争遊戯の真の立役者はあの小人族でしたか…(ヴェルフ・クロッゾよりあの小人族を狙うべきだったな。今更言っても仕方がないな)。」

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【ヘスティア・ファミリア】の皆様は驚いた顔をしていますね、特にベル様…。

「なお、その全ての情報は混乱を招かないために私、リリルカ・アーデの胸の内に秘めています。【ヘスティア・ファミリア】の団員は未だ知りません。その辺りは皆様と同じです。」

「うん…毎日リリはずっと資料とにらめっこして考えていたんだけど…、なんだろう?」

「ベルくん、最後まで聞こう?」

ええ、情報は一部隠しているところがありますからね。

特にベル様は、オリンピアの真実を…大英雄エピメテウスのことを知られてはなりません。

メイ様とセバス様に厳命されていますから。

 

あとは皆様にも情報がまちまちです。

オラリオ連合の中核である【ヘスティア・ファミリア】は特に共有しなければいけません!

 

さて、本題に入りましょう。

「単刀直入に言います。皆様には新五大クエストに参加していただきます。」

「新五大クエスト…だと?」

「黒竜ではないのか?」

ええ、黒竜はまだ後です。

最恐と最強が全く歯に立たなかったからです。

準備は万端にしなければいけません!

特にベル様は…最後の希望なのですから。

 

新五大クエストについて説明しなければいけませんね。

「新五大クエストと言っても、かつての最強と最恐が制覇したニ大クエストには及びません。ですが、それはいずれもオラリオの危機であると思っております。」

「危機…?」

「桜花、動揺するな。常に沈着冷静でいろ。」

「ああ、すまん。」

…桜花様は堂々としてほしいものです。

まあ、仕方がありません。

一ヶ月前までは弱小派閥でしたから。

 

1つ目について説明を進めましょう。

これは五大クエストの中でも神が深く関わっていますからね。

「1つ。大深林のエルソス遺跡の奥に、ベヒーモスとリヴァイアサンと同じ古代のモンスターアンタレスが巣食っています。かつて【アルテミス・ファミリア】が挑みましたが、あまりに強大のためオラリオへ救援を求めにきました。現在、大深林はアンタレスが支配しています。それは【ヘルメス・ファミリア】は把握済みですね?」

【ヘルメス・ファミリア】がこの件にも一枚噛んでいたとは知りませんでした。

どれだけ手を広げているのですか…あのファミリアは。

それも一ヶ月半前に終わりましたね。

メイ様とセバス様によって。

 

「【ヘルメス・ファミリア】団長のアスフィです。はい、リリルカ・アーデの仰った通り大深林の1/3がアンタレスの眷属で占められています。エルソス遺跡まで行くのに半年以上はかかるかと思われます。」

「ありがとうございます。それについての対策は後で報告します。」

まさか、愚者様があの魔道具を作っているとは…。

ウラノス様より取り上げた理由がすごくわかります。

餅屋は餅屋ですからね。

 

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「ねえ、団長。あの時もっと奥深く行くべきじゃなかったかな?」

「いいえあれでよかったのです、ランテ。アルテミス様が特攻なさったら間違いなく私達は全滅し、下界はアルテミス様を食らったアンタレスの神力によって滅ぼされていたでしょう。」

「そうだね…。」

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定期総会始まりました。

軽く挨拶と、アンタレスについて説明しています。

ざわ…ざわ…
 ざわ…ざわ…していますね。

まだまだ続きます。

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