白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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おまたせしました!
今回は久々のアフロディーテ様です!

オラリオを観光し、満喫中です。
本来の目的を忘れて・・・。


第429話 愛浮呂、激怒

ここ数日は面白かったわね!

アポロンの無様な姿、イケロスの送還、ヘルメスがボコられる姿、そしてプロメテウスの正体…。

いえ、…濃かったと言ってもいいわね。

 

ヘファイストス、アルテミス、ヘラがいるから魅了は使えなかったけどね。

それを差し引いても問題なかったわ!

関わらなければいいのよ!関わらなければ!

 

それにあの子…【白兎の脚】ベル・クラネルをちらっと見たけど、間違いないわ。

微弱…だけど魅了を無意識に放っているわ。

私達、美の神ほど瞬時ではないけど数回重ねているうちに取り込まれてしまうタチの悪いもの。好意を持てば持つほど、飲み込まれやすいわ。

 

でもわかってしまえば、どうってこともないわね!

こちらも同じようにすれば問題ないわ。

そのせいで、眷属が増えたけど…まあいいわ。

 

同じ美の神フレイヤがあの子の眷属になったのは予想外だわ…。

美の神として恥ずかしいわね!

オーッホッホッホ!

 

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「………」

「ど、どうしました?シノス?険しい顔をして…。」

「何か…、言われたくない人…いえ神?から言われたくないことを噂された気がします…。」

「言われたくない神って…誰ですか?」

「うーん…それがわからないですよね…。」

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さて、本拠へ帰りましょうか。

ここにこれ以上いると、何かと巻き込まれるような気がするわ。

長居は無用よ!

「ああ!楽しんだわ!さあ帰るわよ!」

「あの…よろしいのですか?アフロディーテ様に似たあのアマゾネスに会わなくても?」

はっ!?

そうだったわ。それも目的の1つだったわね。

けど…あのメイという魔導人形というメイドが恐ろしいわ。

不変の神を創り変えようとしているのだから。

ゼウスの子はなんてものを作ったのよ!

 

まあ、いいわ。もう会うこともないだろうし。

救界はヘスティア…いえオラリオ連合に任せましょう。

それまで私達はのんびりさせてもらうわ!

オーッホッホッホ!

 

さて、不安そうなこの子たちを安心させないとね。

「…忘れていたわ。もういいわ、害がないとわかったからいいわ(あのメイドが怖すぎるし…関わりたくないわ!)。」

「そ、そうですか。」

 

 

そして私たちはメレンへ戻った。

しかし…あるべきものがなかったわ。

どうなっているのかしら?

「「「……………。」」」

「…ここに停めたよね?」

「はい!そのはずです!」

「私達の船がないんだけど?」

「そうですね。」

「そうですね、じゃないわよ!探しなさい!」

「わ、わかりました!そこら当たりの船員に聞いてみます!」

サンドラはその場を離れて、聞きに行ったわ。

 

2時間経ってもサンドラは戻らなかった。

私はメレンの食堂でくつろいでいたけど、待たされるのは嫌なのよ!

「(イライラ…)遅いわね…。何をしているのかしら?」

「あ、戻りました。」

遅いわよ!と言いたいけど、ここは労ってあげましょう。

それが美の神としての余裕だもの。

イシュタルやフレイヤと違うのよ!

 

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「やはり誰かが噂しています…。」

「痛い痛い!シノス!折れる、折れちゃうって!」

「それぐらい抜け出て下さい。アーディさん、この前教えたはずですよね?」

「えっ…。え、えーと…。」

「はぁ…忘れてはいけませんよ。体に叩き込んだ方がいいので折りますね♪」

「ちょ、ちょっと待って!お、思い出したって!」

「ならさっさとやって下さい。」

「ふ、ふんぬぅぅぅぅぅ!」

「…違いますよ。罰です♪」

「ギャーーーーーーッ!」

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サンドラは申し訳無さそうにしているわ。

まさか…盗まれたの!?

そんなはずはないわ!アルテナの魔導船ですもの!

仕組みを知らない限り、錨を上げることもできないはずよ!

起動キーはベックリンが持っているはず!

「アフロディーテ様…。その…船ですが。」

「は?何よ!はっきり言いなさい!」

「オラリオ連合が…回収したそうです。我々以外、起動できないはずですがどうやって…。」

「何ですってぇぇぇぇぇぇっ!あの泥棒乳神がぁぁぁっ!」

私は来た道を駆け上って行った。

あのクソでかい乳をはたかないと収まらないわ!

 

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「ア、アフロディーテ様ぁ!お待ち下さい!」

「サンドラ…事実なのか?ほら、起動キーはここにあるはずだ。動かすこともできないはずだ。」

「わからない…。何で動かせるんだよ…オラリオ連合、恐るべしだな。」

「ああ…。っとそうしちゃいられない!アフロディーテ様を追わないと!」

「行き先は【ヘスティア・ファミリア】ホームなのはわかっているが…、怖くて行きたくねえなぁ。」

「同感だが、我々は【アフロディーテ・ファミリア】だぞ?」

「規模が違うだろ…。あちらは最強と最恐を上回るんだぞ…。」

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バァァァァン!

「ヘスティアァァァァ!」

「五月蝿い。いい加減に送還するぞ?」

「ひっ!」

な、何でヘラがいるのよ!

 

ヘスティアはお菓子をくわえながらこっちを見ていたわ。

のんきな子ね!

「何だよ?アフロディーテ、忘れ物かい?」

「しらばっくれたことを言わないでよ!わ、私の船をどうしたのよ!」

「へ?」「は?」

「え?…知らないの?」

え?じゃあ、誰が盗んだのよ?

 

そこへ呆れた顔をした恐ろしい魔導人形が近づいてきたわ。

怖い怖い怖い!

「今頃気が付いたのですか?神アフロディーテ。」

「ひっ!?あ、あんたの仕業ね!」

「はい、そうでございます。」

「そうでございます、じゃないわよ!か、返してよ!私の船を返してよーーーー!」

あの船は私のお気に入りなのよ!

あちこち旅する時に必要なのよ!

返して!返して!返して!

 

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『うわぁ…美の女神とあろう神が、子供のように泣きながらメイくんに縋っているよ…。』

『情けない奴め。自ら神の威厳を貶めるとは…馬鹿なのか?』

『アフロディーテだから…天界でも散々とわかっているはずだろ?』

『はぁ…。あれでもオリンポス十二神の1柱か?もういい加減に送還させるか…。』

『まあまあ。』

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何かヤヴァイ話しているみたいだけど、私には関係ないわ!

こっちが優先よ!

「ご心配なく、少々お借りしています。中身をメンテナンスした後にお返しします。」

「ひっく…、え?メンテナンス?そ、それなら仕方がないわね…。」

「あの…アフロディーテ様、よろしいのですか…?」

「サンドロ、問題ないわ。だって、きれいにしてくれるんでしょう?なら、問題ないじゃない!」

「あの船は機密扱いですが…。」

「大丈夫よ!ベックリン。わかる子なんていないわ!アルテナの者ではない限りね!」

ええ、アルテナの者でない限りあの船の構造なんかわかりっこないわ!

 

あれ…?じゃあ、何で動かせたのかしら?

…考えないことにしましょう!

オーッホッホッホ!

 

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『前から馬鹿だと思っていたが…あいつは真の馬鹿なのか?』

『いや、アフロディーテは愚者くんのことを知らないんじゃないか?』

『それもあるが、自分の乗り物だぞ?自分が把握してないのはおかしくないか?』

『…アフロディーテだから。』

『…そうだったな。何故、馬鹿がオリンポス十二神なのだ…。変態アポロンとキチガイディオニュソス、胡散臭いヘルメスと共に外すか。天界へ帰ったら、一旦解散して厳しい基準を設けて選び直さなければならんな(今度こそヘスティアを十二神筆頭にさせよう)。』

『それぐらい許してあげなよ…。』

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船を取り上げられて、ギャン泣きのアフロディーテ様です。
そして…船を分析されられています、制作国出身の方によって。

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