白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々の更新です!
会話だけならかなり先までストックしているのですが、会話の間に入れる心情や背景などを入れるのに苦労しています…。
また間を空けての更新となりますが、よろしくお願いします。

今回は【勇者】です!


第432話 勇者、観察。

新旧最強派閥が、一同に集結するとはね。

15年ぶり…いや初めてかな?

【ゼウス・ファミリア】、【ヘラ・ファミリア】、【フレイヤ・ファミリア】、【ロキ・ファミリア】の4つのファミリアが1つの場に集まるのは。

今までは、2つか3つのファミリアしかなかったからね。

 

このようなことになることは誰が読めただろうか?

いや、絶対に読めないね。

それも彼の人徳…いや、神ヘスティアの神徳もあるのだろう。

 

…もし神ヘスティアが15年前に降臨していたら、どうなっていただろうか?

神ゼウスと神ヘラの仲立ちをし、円満にまとまっていただろうか?

あの殺伐とした感じを和らげることができただろうか?

 

…ダメだな、たらればを考えればキリがないな。

おや、着いたか。いや、合流しようとしているところか。

「皆様、お待ちしておりました。シノスさんもどうぞ。」

「悪いが、このワゴンを持っていってくれ。」

「はい、ザルドさん。」

神フレイヤか…本当にヒューマンになっているとはね。

確かシル…いや今はシノス・フローヴァか。

下界の未知にも限度もあるだろうに…。

 

ロキが神フレイヤ…いやシノス・フローヴァに話しかけているね。

まあ、ヒューマンとなってもあの二柱の関係は変わらないだろうね。

しかし、何故僕らが集まらなければならないのだろうか?

オラリオ連合として、色々と準備しなければならないことが多くあるというのに…。

「おい、色ボケ。何が始まるねん。」

「じきにわかりますよ。」

この面子…。リリルカ・アーデが言ってた、身をもってというのは…まさか。

彼らを…復活させるのか?

そうなると、五大クエストの同時撃破の現実性が非常に高まるね。

 

考え込んでいると、会場に着いたようだ。

意外な人物がいた。ああ、なるほど。

…彼女も条件の1つか。

「もう来たか。」

「あら?」

「お先に失礼しています。」

 

一応、確認するか。建前としてでもね。

「アミッド…?何故、ここにいるんだい?」

「アイナさんとメーテリアさんの往診です。」

往診…ああ、そうだったな。

彼女たちは死の病にかかっていたんだった。

ここ最近のアイナの働きぶりをずっと見ていたため、すっかり忘れていたよ。

 

アイナとウイナには非常に助かっている。

僕らの負担が一気に分散したからね。

おかげでファミリアの運営がすごく楽になったよ。

 

しかも、団員たちのケアもしてくれている。

今まではラウルとアキだったが、僕らから見ると二人ともまだ若い。

その分、多くの経験を積んできて15年前までのことを知っているアイナとウイナはかなり頼られているようだ。

アイナとウイナを知らない団員も慣れてきて、彼らへよく相談しているようだ。

 

特にアキとラウルはね。

経験者からいろいろと聞きたいだろうから、ほぼ毎日相談しているようだ。

すまないね、僕たちは未経験者で。

 

しかし、そのアイナがいないようだが…。

「そのアイナはどうした?見当たらないが?」

「メイに娘たちの様子を見てこいと追い出したぞ?」

ああ、なるほど。

アイナは彼らを知っているが、条件として不確定だからね。

面と向かって話したことはあまりないはずだ。

 

彼女、ベルの母…いや実の母と直接会うのはこれが初めてか。

…彼と本当に瓜二つだな。

よく出稽古へ行っていたオッタルと面識あるみたいだね。

「あらあらオッタルさん、久しぶりね!ところで…ベルについてオハナシをしたいんだけど、ちょっと」

「(バッ!)お久しぶりです!メーテリアさん。こ、これはつまらないものですが…。」

「え?あら?これは…【ヘラ・ファミリア】御用店のお菓子ね!まだ、お店があったのね!ありがとう!」

「いえ!お気になさらないで下さい!(あ、危なかった…かつて深層で九死に一生を得たのと等しく、いやそれ以上に感じた…)。」

…あのビクビクとしたオッタルは初めて見るね。

まあ、あの怒りを間近で感じたなら無理もない。

 

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『おい…アルフィア。何故あの糞餓鬼がメーテリアのあの一面を知っているんだ?』

『あの傲慢女が猪と一緒に、メーテリアのお菓子を全部食べたからだ。…と言っても、傲慢女がうっかりメーテリアのお菓子を食べてしまったため、稽古に来た猪へ無理やり食わせて共連れにした。ちっ…うまく切り抜けたな、あの猪め(あの店がまだあったのか、今度行くとしよう)。』

『うわぁ…完全に巻き添えじゃねえか。』

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来たか…かつての最強と最恐の主神たちが。

「ふん、この面子も久しぶりだな。怠惰を貪った惰弱共が。」

「久しぶりじゃのう!無乳も…(チラッ)変わらずに安心したのう。」

「…会いたくもなかったわ、このド助平糞爺(クレイジーサイコ女神もな)。」

…?神ヘラの凶悪な神威が弱い?

いや、15年前のと比べると柔らかくなっているか…?

その分、落ち着いた分が非常に恐ろしく感じる。

これが…本来の神ヘラか。

 

神デメテルの言った通りだね。

神ヘスティアが神ヘラを抑え…いや神ヘラの拠り所となっているか。

せめて神ヘスティアが15年前より前に降臨していたら、あの時代のオラリオは多少マシになっていただろうに。




はい、フィンさんです。
今回は新旧最強派閥のお茶会(?)です。
前もって宣言しますが、このお茶会はかなり長くなります。
当初はニ、三話でしたが、会話で推敲を重ねた結果思ったより長くなりました…。
新旧最強派閥の首脳陣は見知った仲なので、こういう場を設けるとどうなるのだろう…と色々と予想した結果となりました。
楽しみにお待ち下さいませ。
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