白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

48 / 439
本日1回目です!

久々の主人公回です。

第46回の後書きで、セバスがやった手順をちょい載せただけで多くの感想が来ました。
ありがとうございます!


第47回 白兎、快調。

久しぶりにぐっすりと寝られた。

ここのところ激戦続きだったし、深層での経験で浅い眠りしかできなかったので、本当に久しぶりだった。

こんなに寝られたのは、お祖父ちゃんといた時以来かなぁ…。

しまった!朝の自主訓練してなかった。

まあ…、メイとセバスが相手してくれるからいいか。

今日も絶対ボロボロだろうな。

 

あれ……?僕一人で寝ていたよね?

何だろう?優しく温かいものに包まれたような…。

気のせいかな?

 

ま、いいか。体もすごくいい調子だし、ご飯食べに行こう!

メイとセバスの指導、非常にわかりやすいので学ぶところが多くて嬉しい!

さすが、お父さんとお母さんの派閥の指導をしてきただけはあるよね!

 

リビングに着いたら、もうみんなが集まっていた。

「おはようございます!」

「おはようございます。ベル殿!」

「おはよう!ベルくん!」

「お、おはようございます…。ベ、ベル様…。」

「おはようございますっ!快眠できたっぽいですねっ!ベル様っ!」

あれ?何で春姫さんが照れてるの?

それにリリ、何で怒っているの?

 

「坊ちゃま、おはようございます。」

「よく寝られましたかな?坊ちゃま。」

「…初めまして…。おはよう。」

あ、メイとセバスだ。

……アマゾネスのきれいなお姉さん、…誰?

アイシャさんの知り合い?

 

「ああ、坊ちゃま。こちらは昨日の新入団員です。バーチェ・カリフさんです。」

え?新入団員?

僕、聞いてないよ!?

あー、昨日は疲れて風呂へ入った後にすぐ寝ちゃったから仕方がないかぁ…。

 

「…バーチェ・カリフ…です。よろしく…団長…。」

「あ、はい。初めまして、ベル・クラネルです。よろしくお願いします!」

「バーチェ殿はレベル6ですが、団長は坊ちゃまのままです。」

え?レベル6!?本当に?

すごい!

あ、でも…、団長が僕で本当にいいのかなぁ…。

 

「それで、坊ちゃま。バーチェさんと本気の模擬戦をやっていただきます。」

「ただ、少々手続きがいりますので本日の午後からになります。」

レベル5の僕とレベル6のバーチェさんと?

…【フレイヤ・ファミリア】のあの人たちとやり合ってきたんだ。

うん…今の僕の力を試すいい機会だ。

 

「わかりました。バーチェさん!よろしくお願いします!」

「…こちらこそ…よろしく…お願いします…。」

あれ?緊張しているのかな…?

 

「バーチェさんは少々人見知りですので、これから徐々に慣れていきますのでご心配なさらないでください。」

バーチェさんは、ビクっとしてた。

……メイ、脅してないよね?

 

朝食をみんなで食べ終わった後に、メイが今日の予定を教えてくれた。

「さて、皆様。今日の予定を伝えます。その前に、昨夜坊ちゃまが寝た後に、そちらのバーチェ・カリフさんが訪ねにこられました。それで私が対応し、【カーリー・ファミリア】から快く改宗してくれました。」

「か、改宗!?僕が寝ている間に一体何が起こってたの!?」

 

『快く、だってよ。バーチェくん。』

『言い得て妙ですね…。ヘスティア様。』

あれー?

ヘスティア様とバーチェさん、昨日会ったばかりだよね?

ものすごく親しくなってない?

 

「坊ちゃま、説明すると時間がかかりますので後で説明いたします。」

「あ、うん。」

「さて、今日の予定ですが坊ちゃまは昨日に引き続き、セバスと模擬戦やってもらいます。そして昼からある場所で、バーチェさんの模擬戦をしていただきます。」

「ある場所?ああー、クノッソスか。」

「他の方に見られるわけにはいきませんからね。」

クノッソス…そういえば、ギルドはどうなっているのかな?

フレイヤ様の魅了が解けた後、僕が気絶する前にエイナさんの顔が見えたけど、エイナさん…大丈夫かな?

えーとフレイヤ様の魅了が解除されたのが一昨日だから、今日で三日目だけどギルドの方は大丈夫かな…?

 

 

その頃、ギルドはエイナ・チュールが抜けた穴があまりにも大きいため、一昨日からずっと夜通しで仕事漬けになっていたとのこと…。

そのため、ギルド職員はエイナ・チュールをクビにした(エイナから退職届を出した)ギルド長を、強い怨恨の視線で周囲から睨まられていた。

ギルド長はその視線を無視し、全財産没収されたショックとフレイヤの魅了による対応、エイナ・チュールの抜けた穴をどう埋めるかで胃がかなり荒れていたとのこと。

 

よく寝たから、今までより体の調子がいい。

いつもより動けそうだ。

メイが作ってくれたドリンクを寝る前に飲んだからかな?

今晩もお願いしよう。いや、毎日お願いしよう。

お父さんたち…【ゼウス・ファミリア】のみんなもよく飲んでいた、と言ってたから。

 

…もし【ゼウス・ファミリア】がその場にいたら、

『違う!ベル、気づけ!』『その性悪メイドに騙されるな!』

と言ったに違いない。

 

バーチェさんがレベル6で【カーリー・ファミリア】からの改宗かあ…。

改宗で揉めなかったのかな?

リリも【ソーマ・ファミリア】からの改宗で抗争に近いほど揉めたと聞いたけど、バーチェさんの方は大丈夫だったのかな?

きっと【カーリー・ファミリア】の主神と眷属の方々がいい人だったんだろうね!

おっと今日の昼から模擬戦するから、それまでセバスさんとの模擬戦で体を温めておかないと!

 

あ、メイが言ってた。毎朝にステータス更新した方がいいと。

何でだろう?

戦争遊戯まで時間がないので、大して上がらないと思うんだけど…。

 

まあ、成長期だから一応した方がいいよね。




ベルくんが気づいてない間に、着々と外堀を埋めていこうとする、メイドさんと執事さんの暗躍です…。
気付くのはいつのことになるのでしょうか?

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。