皆さん、お待たせしました!
エイナさん、登場です!
セバスは出かけましたか。
神フレイヤ、いえ【フレイヤ・ファミリア】が自滅による混乱状態にあるのは幸いでした。
思ったより時間が稼げそうです。
今晩も忍び込んでもらいましょうか。
坊ちゃまは【フレイヤ・ファミリア】の団員データを暗記中ですね。
……勤勉ですね。エイナ嬢に感謝しなければいけませんね。
あの困った子は数分も持たずに逃げ出してしまい、その度お仕置きしたものです。
さて、今日はエイナ嬢の面接ですね。
入団は確定していますからね。ヘスティア様が嫉妬をこじらせない限り。
まあ、大丈夫でしょう。
「メイ様、エイナ様が来られました。」
「はい、わかりました。リリさん、エイナさんとは面接が必要ですので、昨日話した部屋へ通しておいて下さい。」
「承知しました。」
来ましたか。時間通りですね。
ヘスティア様と共に向かいましょうか。
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「やあ、おはよう。アドバイザーくん!」
「神ヘスティア、おはようございます。エイナ・チュールです。あの、昨日そちらのメイ様にお伝えしましたが、ギルドへ退職届を出したため【ヘスティア・ファミリア】へ入団させていただきたいのです。」
「うん、おおよそ聞いているよ。……すまなかったね。ボクらをかばったせいでギルドをクビになってしまって。」
「いいえ!頭をお上げ下さい!そもそも、ギルド…いえギルド長ロイマンは日頃から【フレイヤ・ファミリア】を贔屓しすぎています。そして私は今回のことにお咎めなしということに納得できず、退職届を提出しました。いつかは出す予定でしたので今回はいいきっかけでした。」
「そっか…。でもそれだけじゃないんだろう?それはついでであり、本当は別にあるとボクは見ているけど?」
「!…はい、わかりました。私はベル・クラネル…ベル君のアドバイザーです。この半年…彼のアドバイサーをやってきました。彼の成長を、レベル4に至るまでの流れをずっと見届けてきました。私は、ただ見てることだけしかできませんでした。そして、あの黒いミノタウロスの戦い、今回の神フレイヤの魅了による件から私はアドバイザーとして自分の無力を痛感しました。ベル君の力にどうしてもなりたい、という気持ちが積み重なり、今回に至った経由です。どうか、入団させてもらえませんでしょうか!お願いします!」
ふむ、なかなか好感の持てる娘ですね。
リリさんや春姫さんと違うタイプですね。
この方も、また大当たりですね。
「…頭を上げておくれ、アドバイザーくん。君の気持ちは分かった。入団を認めるよ!」
「あ、ありがとうございます!」
「ただし!ベル君のむぐぅ!『ヘスティア様、私は不要と言いましたよね?』…そこにいるメイ君の指示に従ってくれ…。(ボクは主神なのにぃぃぃ!)」
(すごいです!メイ様、ヘスティア様の行動全て読んでいます!)
(絶対に敵へ回したくはないですね…。味方でよかったです!)
(か、神に…。只者じゃないと思ったけど、あのメイドは何者なの…?)
「さて、エイナ様、いえエイナさんと呼ばせてもらいます。いいですね?」
「は、はい。」
「改めて、私は【ヘスティア・ファミリア】団長ベル・クラネル専属メイドのメイと言います。入団おめでとうございます、よろしくお願いいたします。」
そして、チラリとリリさんと春姫さんを見た。
「っ、リリルカ・アーデと言います。【ヘスティア・ファミリア】の参謀を努めています。よろしくお願いいたします!」
「さ、サンジョウノ・春姫と言います。【ヘスティア・ファミリア】の…『妖術師です。』よ、妖術師です。よろしくお願いいたします!」
「あ、はい。よろしくお願いいたします!」
「では、ヘスティア様。エイナさんに恩恵を刻んで下さい。」
「うん、そうだね。エイナくん、こちらへ来てくれる?」
そう言ってヘスティア様とエイナさんは神室へ入っていった。
「…メイ様。エイナ様も入れるのでしょうか?」
「当たり前でしょう。入れなくてどうするのですか。」
「…いえ全てを言うのですよね?内容が内容ですのでギルドへ密告しませんでしょうか?」
ああ、なるほど。そっちですか。
参謀らしく考えていますね。いい傾向です。
「大丈夫です。私の見立てでは絶対に密告したりはしないでしょう、坊ちゃまがいる限り。まあ、そのような真似をするなら塵屑にしますのでご心配なく。」
「ちり…そ、そうでございますか。」
「わかりました。リリもエイナ様は全てを知っても裏切らないと見ています。」
リリさんは分かっているようですね。
「はい、終わったよー。ごめんね、アドバイザーくん。スキルも魔法も発現できずに。」
「いえ、こういうものだと分かっています。すぐに出るのは稀だと知っていますから。」
「うんうん。さすがにギルドの元受付嬢だね。頼りにしているよ!ただ…『ギロリ』いや、メイ君は非常に、とっても優秀だから指示に従ってね。」
さて、そろそろですね。
「あ、はい。わかりました。あの…『ヘスティアちゃーん!バイトの時間だから迎えに来たよー!』…。」
「ええっ!?あー、今日バイトかぁ…。ずっと休んでいたからなぁ、これ以上休むわけにはいかないし…。仕方がない。行ってくるよ。」
「はい、行ってらっしゃいませ。【フレイヤ・ファミリア】は今のところ手出しはしてこないでしょう。」
「…突っ込みたいことがあるけど、「ヘスティアちゃーん!」あーもー!何でここまで迎えにくるのかなー。君たちすまないけど、後は頼むよ!特にメイ君!」
「お任せ下さい。全てこのメイが万事努めてみせましょう。」
「うん!じゃあ、行ってくるよー!」
じゃが丸くんの屋台店長へ依頼して時間通りに来てくれました。
さて、エイナさんへ説明しましょうか。
(…まさか、タイミングを計算して呼ばせたのですか…。怖いです!。)
(じゃが丸くんの屋台の店長を呼ばせたのは、もしかしてメイ様ですか…?ぶるぶる…。)
(戦争遊戯のファミリア主神が…バイト…?いいのかなぁ…?)
はい、エイナさん!【ヘスティア・ファミリア】入団しました。
皆さん、大変おまたせしました!
次回もメイド回です。
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