白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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今回はメイ回です。

皆さん、お待たせしました!
エイナさん、登場です!


第52話 侍従長、面談。

セバスは出かけましたか。

神フレイヤ、いえ【フレイヤ・ファミリア】が自滅による混乱状態にあるのは幸いでした。

思ったより時間が稼げそうです。

今晩も忍び込んでもらいましょうか。

 

坊ちゃまは【フレイヤ・ファミリア】の団員データを暗記中ですね。

……勤勉ですね。エイナ嬢に感謝しなければいけませんね。

あの困った子は数分も持たずに逃げ出してしまい、その度お仕置きしたものです。

 

さて、今日はエイナ嬢の面接ですね。

入団は確定していますからね。ヘスティア様が嫉妬をこじらせない限り。

まあ、大丈夫でしょう。

 

「メイ様、エイナ様が来られました。」

「はい、わかりました。リリさん、エイナさんとは面接が必要ですので、昨日話した部屋へ通しておいて下さい。」

「承知しました。」

来ましたか。時間通りですね。

ヘスティア様と共に向かいましょうか。

 

--------------------

 

「やあ、おはよう。アドバイザーくん!」

「神ヘスティア、おはようございます。エイナ・チュールです。あの、昨日そちらのメイ様にお伝えしましたが、ギルドへ退職届を出したため【ヘスティア・ファミリア】へ入団させていただきたいのです。」

「うん、おおよそ聞いているよ。……すまなかったね。ボクらをかばったせいでギルドをクビになってしまって。」

「いいえ!頭をお上げ下さい!そもそも、ギルド…いえギルド長ロイマンは日頃から【フレイヤ・ファミリア】を贔屓しすぎています。そして私は今回のことにお咎めなしということに納得できず、退職届を提出しました。いつかは出す予定でしたので今回はいいきっかけでした。」

「そっか…。でもそれだけじゃないんだろう?それはついでであり、本当は別にあるとボクは見ているけど?」

「!…はい、わかりました。私はベル・クラネル…ベル君のアドバイザーです。この半年…彼のアドバイサーをやってきました。彼の成長を、レベル4に至るまでの流れをずっと見届けてきました。私は、ただ見てることだけしかできませんでした。そして、あの黒いミノタウロスの戦い、今回の神フレイヤの魅了による件から私はアドバイザーとして自分の無力を痛感しました。ベル君の力にどうしてもなりたい、という気持ちが積み重なり、今回に至った経由です。どうか、入団させてもらえませんでしょうか!お願いします!」

ふむ、なかなか好感の持てる娘ですね。

リリさんや春姫さんと違うタイプですね。

この方も、また大当たりですね。

 

「…頭を上げておくれ、アドバイザーくん。君の気持ちは分かった。入団を認めるよ!」

「あ、ありがとうございます!」

「ただし!ベル君のむぐぅ!『ヘスティア様、私は不要と言いましたよね?』…そこにいるメイ君の指示に従ってくれ…。(ボクは主神なのにぃぃぃ!)」

(すごいです!メイ様、ヘスティア様の行動全て読んでいます!)

(絶対に敵へ回したくはないですね…。味方でよかったです!)

(か、神に…。只者じゃないと思ったけど、あのメイドは何者なの…?)

 

「さて、エイナ様、いえエイナさんと呼ばせてもらいます。いいですね?」

「は、はい。」

「改めて、私は【ヘスティア・ファミリア】団長ベル・クラネル専属メイドのメイと言います。入団おめでとうございます、よろしくお願いいたします。」

そして、チラリとリリさんと春姫さんを見た。

 

「っ、リリルカ・アーデと言います。【ヘスティア・ファミリア】の参謀を努めています。よろしくお願いいたします!」

「さ、サンジョウノ・春姫と言います。【ヘスティア・ファミリア】の…『妖術師です。』よ、妖術師です。よろしくお願いいたします!」

「あ、はい。よろしくお願いいたします!」

「では、ヘスティア様。エイナさんに恩恵を刻んで下さい。」

「うん、そうだね。エイナくん、こちらへ来てくれる?」

そう言ってヘスティア様とエイナさんは神室へ入っていった。

 

「…メイ様。エイナ様も入れるのでしょうか?」

「当たり前でしょう。入れなくてどうするのですか。」

「…いえ全てを言うのですよね?内容が内容ですのでギルドへ密告しませんでしょうか?」

ああ、なるほど。そっちですか。

参謀らしく考えていますね。いい傾向です。

 

「大丈夫です。私の見立てでは絶対に密告したりはしないでしょう、坊ちゃまがいる限り。まあ、そのような真似をするなら塵屑にしますのでご心配なく。」

「ちり…そ、そうでございますか。」

「わかりました。リリもエイナ様は全てを知っても裏切らないと見ています。」

リリさんは分かっているようですね。

 

「はい、終わったよー。ごめんね、アドバイザーくん。スキルも魔法も発現できずに。」

「いえ、こういうものだと分かっています。すぐに出るのは稀だと知っていますから。」

「うんうん。さすがにギルドの元受付嬢だね。頼りにしているよ!ただ…『ギロリ』いや、メイ君は非常に、とっても優秀だから指示に従ってね。」

さて、そろそろですね。

 

「あ、はい。わかりました。あの…『ヘスティアちゃーん!バイトの時間だから迎えに来たよー!』…。」

「ええっ!?あー、今日バイトかぁ…。ずっと休んでいたからなぁ、これ以上休むわけにはいかないし…。仕方がない。行ってくるよ。」

「はい、行ってらっしゃいませ。【フレイヤ・ファミリア】は今のところ手出しはしてこないでしょう。」

「…突っ込みたいことがあるけど、「ヘスティアちゃーん!」あーもー!何でここまで迎えにくるのかなー。君たちすまないけど、後は頼むよ!特にメイ君!」

「お任せ下さい。全てこのメイが万事努めてみせましょう。」

「うん!じゃあ、行ってくるよー!」

じゃが丸くんの屋台店長へ依頼して時間通りに来てくれました。

さて、エイナさんへ説明しましょうか。

(…まさか、タイミングを計算して呼ばせたのですか…。怖いです!。)

(じゃが丸くんの屋台の店長を呼ばせたのは、もしかしてメイ様ですか…?ぶるぶる…。)

(戦争遊戯のファミリア主神が…バイト…?いいのかなぁ…?)

 




はい、エイナさん!【ヘスティア・ファミリア】入団しました。
皆さん、大変おまたせしました!

次回もメイド回です。

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