白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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はい!今回はエイナさん回です!
久々の、ほのぼの回です。


第55話 受付嬢、安堵。

私は今、【ヘスティア・ファミリア】のホームにある執務室にいる。

メイド長…、メイさんから命じられた事務と経理をしている。

「リリさん、ここの計算おかしくない?」

「え?そんな馬鹿な…、あっ!この領収書が抜けていました!すみません、リリの失態です。」

仕方がないです。

リリさんは【ヘスティア・ファミリア】の事務・経理・管理・戦略全てを担ってたので、漏れるのは当然なのだから。

それに、リリさんも戦略などの整理をしながら私と雑談するくらい、優秀。

うん、頼れる同僚…ううん先輩がいて、よりやりがいが出るよ!

 

「いえ、見つかってよかったです。そのまま出していたら懲罰として罰金を払わざるを得なかったでしょうね。」

「ひぇっ…。エイナ様が入団してくれて本当によかったです…。入団早々、事務と経理をお願いして申し訳ありません。」

「レベル1の私が、今できるのはこれだけですし、得意分野ですから気にしないで下さい。それに、ギルドで仕事やっていた時と比べたら、雲泥の差です。ええ、本当に。」

あそこに比べれば、すっっごく楽!しかも、ベル君と同じファミリアだし!

いうことないよね!

 

「そ、そうですか。心強いです!…ギルドは本当にもったいないことをしましたね。」

「もったいないはともかく、私ありきで回っていたのは、組織的によくないのでいい機会です。」

うん、上司もミイシャも先輩たちも私ばかりに頼ってたからね!

いい機会だよ!

 

「エイナ様は、ベル様のアドバイザーを担当されたことにより、ダンジョンの上層、中層、下層、深層のことについてはご存知ですよね?」

「うん。参考書はギルドにあるけど、全て頭の中に入っているから、少しは力になれると思うよ。」

「私以外の皆様はそこまで詳しくないので、本当に頼りになります!遠征の時に、アドバイスをいただけると本当にありがたいです!ええ、本当に!」

リリさん…、苦労しているんだなぁ…。

ベル君も覚えようと必死になっているけど、まだまだだよね。

 

それも…半年でレベル5…もう第一級冒険者になったんだなぁ…。

それにあの発展アビリティとスキル……。

うわーうわー。

 

「あの…エイナ様。話は変わりますが…。」

「(はっ!)うん、何かな?」

「ベル様を好きになったのは、いつからでしょうか?」

「ぶぼっ!………異端児のあの黒いミノタウロス…ううんアステリオスさんとの戦いの後にダンジョンへ落ちた時に…です…。」

「ああ、あの時ですか。納得です。リリは…ベル様を罠にはめた後に【ソーマ・ファミリア】の人たちに罠をかけられて…ベル様に助けられた時です…。エイナ様もご存知と思いますが、リリは冒険者から物や金を奪ってきた、小人族です。あの人に助けられてリリはベル様を、そしてリリ自身を裏切りたくない、そう決めました。」

「リリさん…わかりました。あの…花屋の老夫婦にはもう会いましたでしょうか?あの方々も深く後悔されているそうです。」

「…そこまでご存知でしたか。ええ、遠征後に偶然会いました、姿形を変えてですが。それなりのケジメをつけました。…ですが、いつかは会いに行こうかと思っています。」

リリさんは、もう【ソーマ・ファミリア】の構成員じゃない。

あのファミリアから報復があると思ったんだけど、【アポロン・ファミリア】の戦争遊戯以降に、神ソーマと共に変わっていったみたいだし、大丈夫みたいね。

 

そして、リリさんも春姫さんも、ベルくんを好き…ううん愛しているんだなぁ…。

私も負けないくらい愛してるんだからね!

うわーうわー!

 

「…思いましたが、メイ様は規格外ですね…。」

「ええ…、最近解放されたばかりなのに、ベル君の記憶を読み取るだけで全て把握するなんて…。しかも、あの油断できない神ヘルメスや【ヘルメス・ファミリア】を脅し、神ウラノス様の側近である愚者様まで懇意で顎で使うなんて…。」

「しかも、実力もレベル7上位ですものね…。」

 

((逆らってはいけない!))

 

私とリリさんは、その時心が1つになった。

うん、仲良くやっていけそうだ。

ミイシャも誘おうかな…。

 

「あ、あの。お茶とお菓子をお持ちしました。ご休憩いたしませんか?」

あ、春姫さんだ。

元【イシュタル・ファミリア】の構成員であり…レベル・ブーストの妖術を持つ人…。

 

やはり、あの時の【イシュタル・ファミリア】の疑惑は事実だったんだ!

まさか歓楽街を襲った【フレイヤ・ファミリア】の原因がベル君だったなんて…。

あれ程、歓楽街へ行くなと行ったのに!もう!

…でも燃えてしまったから、まあ今後は大丈夫だよね。

あったとしても、私たちが絶対に行かせないからね!

 

「はい、こちらはメイ様が焼いたケーキだそうです。エイナ様。」

「うん、ありがとう。うわぁ…美味しそうだね。」

うん………うまい。

私の行きつけのケーキ屋より美味しい!

 

これだけでも入った甲斐があるよね!

やはりミィシャも誘うべきだろうか…。

 

「本当に美味しいですね…。」

「ええ、命ちゃんより手際がよく、きれいでした。」

命…ヤマト・命。元【タケミカヅチ・ファミリア】団員。

春姫さんと同郷と聞いているけどね。

今は【ミアハ・ファミリア】へ行って、その後に【タケミカヅチ・ファミリア】へ稽古へ行っているらしい。

 

…思ったけど、このファミリアは女性比率高くない?

ベル君を除けばヴェルフ・クロッゾさんもいるけど、朝一に部屋を出払って鍛冶屋へこもったと聞いたけど、まさか肩身が狭くなるのが嫌で逃げたわけじゃないよね?

今晩あたりに顔合わせするとメイさんが言ってたので、その時に自己紹介して仲良くしていかないと。

ベル君のためにも!

 

春姫さん…よく見ると美人だしスタイルいいよね…。

胸は…負けているかな?

リリさんも美人だし…。ライバルは多いけど仲良くやっていけるし大丈夫だよね。

私は…うん、負けてないね。

 

けど…。

「あの…先輩たちに聞きたいのですが…。」

「エイナ様、先輩はやめて下さい。一年も経ってないので…それに私達は"同志"なのですから。」

「そ、そうです。ベル様のためのハ、ハーレム同志です!」

「わ、わかりました。えっと…そ、そのハーレムは事実なのでしょうか?また、毎晩代わる代わる添い寝をすることも…。」

「…ええ、本当です。今日はリリの番です!」

「わ、私は昨晩いたしました。本当にぐっすりと眠っておられてました。つい、春姫もつられてしまい寝てしまいました。あんな幸福感は初めてです。はうう~。」

「そ、そうですか。明日は私の番ですか…。下着を新調した方がいいかな…。」

「…エイナ様。私達は"同志"です。恥ずかしながら…その、そちらの方面は詳しくないので、いい服屋などを教えていただけませんでしょうか?」

「は、春姫もです!」

「うん!いい服屋もカフェもいいところを知ってるよ。今度一緒に行きましょう!」

「「はいっ!」」

うん、本当に仲良くやれそうだ。

 

「仲良くやっていることで、何よりです。」

「ひっ!」「こんっ!」「きゃあっ!」

び、びっくりした。

気配がないなんて…底が見えない人…。

 

「そろそろ、【ヘルメス・ファミリア】の人たちが来る頃です。準備をしておいて下さい。」

「「「は、はい。」」」

【ヘルメス・ファミリア】…のアイシャ・ベルカ、レベル4で【麗傑】。

そして、ローリエさん…二つ名は…うーん。

思い出せない。ギルドの本があればなあ。

彼女らに何の用だろう?ま、まさか彼女たちもベル君のハーレムに…?

 

何人入れる気なんだろう…。

 




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