白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日2回目です!

ローリエという暴走エルフさんが去った後のアイシャさんです。
とうとう、アレが明かされる!?

※少々、エ○チなのが入ってますので不快の方は読み飛ばして下さい。


第59話 麗傑、消沈。

あたしは凹んでいる。

「………………。」

「ア、アイシャ様…大丈夫でございますでしょうか?」

「【ゼウス・ファミリア】が1000年の間、最強と言われた理由がわかった気がします…。」

「ギルドの資料にメイさんのことが載せてなかったのは、何故でしょう…。」

 

そんなのどうでもいい。

あの坊やが最強と最恐を受け継いでいるのも、どうでもいい。

いや、どうでもはよくないけどさっきのと比べれば、どうでもいい。

 

あたしの…所属するファミリアが、どうもこうもダメなファミリアなのは何故だい!

【イシュタル・ファミリア】も問題ありだが、【ヘルメス・ファミリア】はまだマシだと思ったんだよ!

だが…あのローリエを目にすると、【イシュタル・ファミリア】と違う方向でダメなファミリアじゃないか!

神ヘルメスといいルルネといい…、アスフィやファルガーなどマシなやつはいるがダメじゃないか!

 

神ヘスティアに、坊やには時が来るまで手を出さないと誓ってでも、改宗すべきだったかねえ…。

いやいや、春姫の『殺生石』のルート監視のためだ。そうだ、うん。

気を取り直そう…。

 

「さて、ローリエさんへの仕掛けは完了しました。後は勝手にやってくれるでしょう。失敗したらそれはそれで困りませんし。」

「…あんた…、えげつないことをするねえ…。一応あたし、あいつと同じファミリアだけど…。」

「何か問題でも?春姫さんの「殺生石」ルート監視も兼ねて、ちょうどいいではないでしょうか。1つが2,3つに増えただけです。」

「!?あたしもやるのかい!?冗談じゃないよ!」

「『殺生石』ルートだけでなく【ヘルメス・ファミリア】の監視は最初からでしょう。」

くそっ、お見通しかい!

ダメだ、こいつには勝てない。

いや、逆らっちゃいけない。

フリュネや【猛者】と戦ったほうがまだマシだよ!

 

「ああ、エイナさん。ギルドの資料に載せていないのは当然です。たかが一使用人のことをいちいち記載しません。まあ、載せても力ずくでももみ消しますが。」

「……一使用人ですか…?」

「…力ずくって…冗談に聞こえないから怖いです…。」

「ギルド長は、もちろんメイさんをご存知ですよね…。」

【ゼウス・ファミリア】か…あたしがまだ【イシュタル・ファミリア】にいなかった時だな。

ただ、先輩たちからは主神を含めて、お得意様と言ってたな。

そして、一晩で100人斬り達成したというやつもいたね…。

ありゃ、フカシじゃないかい?

 

「ああ、あの豚ですか。あの豚が新入りの時はあれほどの豚にはなってなかったのですが。」

「え?そうなんですか?」

「ええ、ほんの中太りでした。常に胃薬を携帯していました。私達がいなくなってから怠惰に支配されたようですね。いけませんね、本当に。」

(胃薬って…もしかしてメイさんとセバスさんのせいじゃ…。)

あの豚のことなぞ、どうでもいいよ!

 

「それよりあんたに聞きたいんだが、さっきの"同志"…ローリエとは別のやつさ。それはあの坊やのハーレムと考えてもいいんだね?」

「はい、そうなります。」

「そうか。じゃあ、あの坊やを食ってもいいんだね?」

「「「!?」」」

食う理由が正当化できれば、いいさ。

それにもう食べ頃だしねえ…。

 

「それは構いませんよ。」

「「「ええっ!?」」」

「そうかい、じゃあ。今晩あたりでも…」

「ですが、それは現時点でやめたほうがいいとおすすめしますよ。」

へえ?何だい?そんなにあの坊やが大切かい?

このメイドさんの弱みをつけそうだねえ…。

 

「何故だい?理由を聞いていいかい?」

「そうですね。貴女たちにも、いつかは言わなければならないと思ってました、いい機会です。いいでしょう、坊ちゃまが貴女たちに欲情せず襲うことがない理由を。」

「「「「え?」」」」

どういうことだい?

 

「簡単なことです。私も知った時、最初は信じられませんでした。坊ちゃまは…まだ来ていません。」

「「「「は?」」」」

来ていない?

ますます、わけわからないよ!

 

「わかりませんか?貴女たち女性に月経が来ると同じように、男性も精通が来ます。」

「「「「あっ!?」」」

嘘だろ…そういや、あの坊やはまだ14歳だったっけね。

来ててもおかしくはないと思ってたが…、まだなのかい…。

「なるほど…道理で…。」

「そうか、そういやベルくんはまだ14歳だったよね…。」

「そうだったんですね!」

 

「だから、貴女が坊ちゃまを襲っても、お互い恥をかくだけです。」

「…………あたしが悪かったよ。知らなかったんだ。教えてくれて感謝するよ…。」

当分お預けか…。

 

「坊ちゃまが貴女によって、元【イシュタル・ファミリア】ホームへ連れ込まれた時にわかってた、と思っていたのですが。」

「そりゃ、どういう意味…あっ!?」

そうか!あの時点で気づくべきだったんだ。

【イシュタル・ファミリア】ホーム内には常にお香が立ち込めている。

興奮と性欲を増進させるような匂いが。

 

あの坊やを連れ込んだところは、その匂いが一番濃いところなんだ。

なのに…、あの坊やは平然としていた。

あの時点で気づくべきだったんだ。フリュネのせいで忘れていたよ!

くそっ!

 

「それに、坊ちゃまの初体験はアイシャさんにお願いしようと思っています。」

「「「!?」」」

「!?へぇ…あんた話がわかるじゃないか?いいよ、引き受けるよ。」

「ええ…耐えればの話ですが。」

耐えれば…?どういう意味だい?

 

「私としては非常に恥ずかしいことですが、所属していた【ゼウス・ファミリア】は歓楽街のお得意様と聞いていますでしょうか?」

「あたしがいた時は追放した後だったからね。先輩たちからは聞いているよ。」

「その中で…"一晩で100人斬り達成した"というのは聞いたことはありますでしょうか?」

「「「ひゃ、100人?」」」

「………聞いたことあるよ。あれ、フカシじゃなかったのかい?」

「そうであれば、どんなによかったことか。私は【ゼウス・ファミリア】の系譜を持つ者なら、記憶を読み取ることができます。非常に残念ですが、事実です。」

「そうかい…。それと、あの坊やと何の関係があるんだい?」

「坊ちゃまの父親が、その本人なのです。」

「「「「!?」」」」

「確実ではありませんが、記憶を見る限り坊ちゃまが現在生き延びていることから、その困った子の生命力などを受け継いでいる可能性が非常に高いです。そして、特に精通直後は更に強くなるでしょう。それは貴女もおわかりですよね?」

嘘だろ…あのフカシと思っていた"一晩で100人斬り達成した奴"の子が坊やなのか…。

事実だとしたら…あたし一人じゃ耐えられないかもねえ…。

…怖くなってきたよ。

 

「アイシャ様!リリは非常に本当に残念ですが、ベル様の初めてはお譲りいたします!」

「アイシャさん!【イシュタル・ファミリア】の戦闘娼婦の腕の見せどころですよ!」

「アイシャ様…、春姫は残念ながらお力になれそうもありません。申し訳ございません。」

「あ、あんたら!あんたたちもやるんだよ!」

こいつら、あたしを見捨てやがった!

もし、あの坊やが"一晩で100人斬り達成した奴"の子だとしたら…やばい!

 

「アイシャさん、ご心配なく。坊ちゃまの初めての時は貴女一人だけではありません。」

「…そうかい。それは本当に助かるよ。それで誰だい?」

「それは戦争遊戯後にわかります。まあ、私の見るところ坊ちゃまの精通が来るのは、まだまだ先です。おそらく数年後あたりでしょうか。」

「…その時が来るまで、準備を整えておくよ…。」

……ダンジョン制覇と黒竜討伐が終わった後でも、更なる試練があるのか…。

 

まあ、悪いことじゃないけどね。

ハーレムの人数は、どのくらい増えるのかねえ…。

二桁ぐらいいかないと、あたしたちの体が持たないよ。

 

「ああ、そうです。アイシャさん、お聞きしたいことが…」

このメイドは、絶対に敵へ回しちゃいけないね!

サミラたちに強く言っておこう…。

聞きたいことって?

 

…何だって?何故、そんなことを聞く?

すごく嫌な予感がするよ‥。




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