ベルくん以外他のキャラ視点では、キーがノるのは何故だろう…。
彼があまりに純粋無垢のためだからだろうか…。
「う…ん…。」
僕は一体……。
バーチェさんと模擬戦をしてたっけ…。
うん、そしてそのあと…えーと…。
だ…めだ。思い‥出せない……。
何だろう、この頭の後ろの感触は…。
気持ちいい…。
それに…いい匂い…。
「あの…ベルさん…大丈夫でしょうか?」
え!?カサンドラさん!?
え?膝枕?
わわわ、起きなきゃ!
ボヨン!
「むぐっ!」「あっ…!ん…。」
え?え?え?
何で僕はカサンドラさんに膝枕されているの!?
起きようとしたら柔らかいものが…。
!?!?!?
「あ、あの…ベルさん、お、落ち着いて下さいっ。」
ぼくは、こんらんしてしまった!
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ようやく落ち着いた僕はカサンドラさんに、すぐさま土下座した。
「すみません!カサンドラさん!本当にすみません!」
うう…恥ずかしい。
第一級冒険者になったばかりなのに…。
「わ、私は気にしてませんっ!むしろ、嬉しいというか"兎を愛でる"という予言の通りというか、とにかく立って下さい…。私が困ります…。」
「本当にすみませんでした!…っとと…。」
立ち上がろうとしたら…、ふらついてしまった。
「べ、ベルさん!大丈夫ですか?」
カサンドラさんが支えてくれて、立つことができた。
「だ、大丈夫ですよ…あれ、おかしいなぁ…。まともに立てないし歩けない…。」
バーチェさんの組手、そんなにきつかったのかなあ…。
そりゃ、あの毒はきつかったけど…。
「本来なら入院しなければならないんです!ですが、今のベルさんなら大丈夫、とセバスさんが言うものなので…。アミッドさんがすごく怒ってて、とても怖かったです…。」
え…。アミッドさんが怒った…?
怖い!ベッドに縛られて怒られる!
その怒ったアミッドさんにセバスが…?
「そ、そうなんですか。その…セバスはアミッドさんに何かしましたでしょうか?」
何かしたら、謝らないと!
土下座しないと!
「い、いえ、淡々と答えていました。あの冷静なアミッドさんが怒鳴り散らしても、セバスさんは涼し気な表情で淡々と…。どちらも怖かったです…。」
セバス…すごい…。
あのアミッドさんに…。
「とりあえず、ベルさんは私と一緒に帰るようセバスさんに言われていますので…。か、帰りましょう。」
「あ、はい…。すみません。歩けるようになるまでお願いします…。」
カサンドラさんに支えながら…!?み、密着してる!?
当たってる!ナニカと言わなくても、当たっている!
そ、そこまでしなくても…、言わなくっちゃ!
「あの…カ、カサンドラさん!あの…当たっています!」
「だ、大丈夫です。そ、そうしないと歩けませんので…それに…そういうことをするのはベルさんだけです…。」
「~~~~!?あああ、歩けるようになるまではお願いします!」
平常心だ、平常心。
あ、神様がこちらを睨んでいる光景が見える…。
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「あの…カサンドラさん。」
「~♪あ、はい。何でしょうか?」
「何も…この…目立つ大通りで歩かなくても…。」
今、僕たちはメインストリートの真ん中を歩いている。
めっちゃ目立っている!多くの人に見られている!
「セ、セバスさんの言いつけですので…。あ、そこ危ないですよ。」
ふにょん
「!?!?あ…はい…すみません。」
平常心、平常心、平常心……。
うわぁ…みんなにすごく見られている…。
「「チッ、イチャイチャしやがって」」
「心配して損したぜ。」「やはりくたばれよ、兎。」
しくしくしくしく……。
「あの…ベルさん?大丈夫ですか?」
「あ、はい。大丈夫です。…ちょっと心にクルものがあって…。」
「だ、大丈夫ですか!?えっと胸のところにですか?」
ムニュムニュ
「!?!?!?!?」
平常心だ!平常心だ!平常心だ!
わざとやってないよね!?
「?」
あ、これ…素だ……。
あ、【ガネーシャ・ファミリア】の団長のシャクティさんだ。
こちらを見て呆れている…。
「何をやっているんだ…【白兎の脚】は…。あんなにボロボロになって、相手はリオンか?いや、【ミアハ・ファミリア】の【悲観者】か…?」
うう…、恥ずかしい…。
あ、師匠の超スパルタ教育で助けた冒険者のお姉さんだ。
「く~っ!私が代わりたい!」
「どっちを?」
「もちろん【悲観者】に決まってるじゃない!」
「私なら!介抱するフリをして…ぐふふふふ…。」
「あんた…それ、犯罪よ…。」
怖い!怖いよ!
「それより召集に行かないと!」
「そうね!私たちの思いが叶うんですもの!」
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や、やっと着いた…。
こんなにホームは遠かったっけ…?
ん…、少しは…マシになったかな?
「カサンドラさん、ありがとうございます。ここで…」
「いえ、セバスさんから泊まるように、と。」
ええっ!?セバス、何を言っているの!?
と、とにかくセバスに聞かないと!
ホームの扉を開けたら
「おかえりなさいませ…ご、ご主人様。」
メイド服を着た、バーチェさんがいた。
幻でも見ているのかな…?
再びホームの扉を閉じて、もう一度開いた。
やっぱりメイド服のバーチェさんがいた!
ぼくはふたたび、こんらんしてしまった!
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ホームの中に入って、リビングのソファに座ってしばらくして…
ぼくはしょうきにかえった!
「あの…バーチェさん…、どうしてメイド服を着ているのでしょうか?」
「はい…ご、ご主人様。メイド長の言いつけです…。」
メイーーーー!
「はい、坊ちゃま。何でしょうか?」
声に出してないのに、何でわかるの!?
そして、どこから現れたの!?
「メイドの嗜みです、坊ちゃま。バーチェさん、そのくらいわかるようにして下さい。」
「…はい、わかりました(メイドって、すごいな…。)」
メイドって、しゅごい…。
って、違う違う!
「ねえ、メイ。どうして、バーチェさんがメイド服を着ているの?」
「本人が望んだことでございます「え?」。」ギロリ!
「あ、はい。そ、その通りです(貴女が「やれ」と言ったんじゃないか!とは言えない…)。」
そうか、そうなんだ。それなら仕方がないね。
「ところで、坊ちゃま。もう一人新入団員がいますので紹介しますね。」
バーチェさんでなく、他にもいるの!?
うう…僕は団長失格だな…。
しっかりしなくっちゃ!
「入りなさい。」
「はい。」
え?ええええええええっ!
エイナさん!?どうして!?
ぼくはまた、ふたたびこんらんしてしまった!
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ようやく、ぼくはしょうきにかえった!
「ベル君、ううん。団長、と言ったほうがいいかな?」
団長…エイナさんから団長って変な気分…。
僕としては今まで通りがいいかな…。
「え、いや、あの、な、慣れないので…当分は今までの通りでお願いします…。」
「うん、わかったよ。ベル君(メイさんの言う通りだったな。)」
うん……まだエイナさんからこういう呼び方が好きだな。
何でうちに入ろうとしたんだろう?
あ…、この前の負い目からかな?
「あの…、どうしてうちに入ったんですか?ギルドの方が収入も待遇もいいと思うのですが?」
「ギルドをクビになったから。」
「ゑ?ええええええっ!」
ぼくは、さらにまた、こんらんした!
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