時間的には1日目の、【ヘスティア・ファミリア】へ戦争遊戯を仕掛けた後です。
ここまで見ていただいた方々は、今回からのを見て「ニヤリ」となるかもしれません。
まずはフィン回です!
これでよし。
【ヘスティア・ファミリア】に戦争遊戯を仕掛けたことによって、間接的に【フレイヤ・ファミリア】と戦える。
「やっと、これであの色ボケんとこと決着つけられるなあ、フィン?」
「ああ、そうだね。時間を稼いで準備を進めないとね。」
そうさ、この方法でしか助けるしかなかったんだ。
戦争遊戯の方式が何であれ、まず【ヘスティア・ファミリア】を瞬時で下す…フリをして【ロキ・ファミリア】と【ヘスティア・ファミリア】の合同で、【フレイヤ・ファミリア】を討つ、それが最善のパターンのはずだ。
…………なのに、何故親指のうずきが収まらないんだ?
一旦、ホームへ戻って考えるか…。
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「どうしたんじゃ、フィン。さっきからずっと怖い顔をしおって。」
「いやね、さっきから親指のうずきが収まらないんだ。どうも…嫌な予感がするんだ。」
「お主のそのうずきには何回か助けられたからのう。その勘を信じてもよいのではないか?」
………ガレスの言う通りだ。打っておく手は打っておくか。
「ラウルとアキを呼んでくれ。」
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「団長、参りました。」「どうしたんっすか?」
「今すぐ、ダンジョンに潜っているリヴェリアのところへ行って、今回のこと…神フレイヤの魅了、戦争遊戯について全てを伝えに行ってくれ。できるだけ早く、にだ。」
「あ、はい。わかりました。」「了解っす。」
「うむ、リヴェリアと一緒に早く戻ってくるようにな。……どうも、アイズやベートを抑えるのに儂では一苦労じゃ。扱いがうまいリヴェリアが必要じゃ。」
ああ…、アイズはアレを本気にして部屋を徹底的に掃除しているな。
ホームへ帰る時、ロキと一緒に見に行ったが床や壁が鏡のようになってたな…。
ロキは呆れていたな…。
アイズの要求は、残念ながら叶わないな…。
リヴェリアにフォローをお願いしよう。
それに、ベートはベートでかなり苛ついているようだ。
【フレイヤ・ファミリア】に対してではなく、ベル・クラネルに味方できないことに、だ。
半年前のベートでは考えられないな…。
「あはは…アイズから相談があったのですが…ちょっと戸惑いました。」
「うん?」「相談?珍しいのう。」
アイズからアキに相談?珍しいな。何だろう?
「えーと…「ベッドはダブルにした方がいい?ベルもそんなに大きくないからそのままでいい?」と私に…。」
「「…………。」」「マジっすか!?」
「それで…、「戦争遊戯が終わってからでいいじゃない?あと、リヴェリアにも相談した方がいいよ。」と、とりあえずそう言っときました。」
…そうか。本人は気づいているのだろうか?
とんでもない発言をしていることに。
「ありがとう…。すまないが…、それも含めてリヴェリアへ伝えてくれ。さっきの"できるだけ早く"は取り消しだ。至急向かって、迅速に戻ってきてくれ。」
「「了解しました(ッス)!」」
親指でなく、別の意味でも頭が痛くなってきたよ………。
まさか、アイズのこんなことで悩ませるとは思わなかったよ。
リヴェリアへの説明はこれでよし。
ラウルならともかく、アキはきちんと説明してくれるだろう。
…今は18階層か下層あたりと思うが、二人なら問題ないだろう。
……あの二人、そろそろくっついてもいいと思うのだが。
老夫婦と冷やかされているが、もうその域に達しているんじゃないかな?
いや、まず自分のことだな。いけないな。
正直、羨ましいよ…。
「さて…!?ぐぐぅぅぅぅっ!?」
「どうしたんじゃ!フィン!?」
親指が…これまでにないほどうずいている!
初めてだ…こんなことは…。遠征でもクノッソスでもなかったぞ!
彼らに頼んだことが間違っているのか?…いや違う。
【ヘスティア・ファミリア】………か?
「団長!どうしましたか!?」
ティオネか…。念には念を押しておくか。
「ティオネ…、ナルヴィとシャロンと一緒に【ヘスティア・ファミリア】を見張ってくれないか?何か嫌な予感がするんだ。」
「…?団長がそういうならそうしますが…【フレイヤ・ファミリア】が【ヘスティア・ファミリア】のホームを襲う…そういうことですか?」
「………それはない。だが…、気になるんだ。ティオネ、頼むよ。」
「わかりました!任せて下さい!」
これで、怪しい動きがあればレベル6のティオネなら気がつくだろう。
他の二人もレベル4だ。戦力的には問題ないだろう。
………なのに、何故だ?親指のうずきが止まらない…、むしろ強くなっている…!
「フィン…もう休め。汗がすごいぞ。」
「……そうするよ。ガレス、油断しないでくれ。【ヘスティア・ファミリア】に何か起こるような気が…いや、絶対に何かが起こっている。」
「むう…あの若造か…。お主らが羨ましいのう。儂はあの若造と殆ど話もしたこともないんじゃが。」
ああ、そうか。ガレスはベル・クラネルの戦いも見てなかったな。
「それは運が悪かったね。……!?がぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「フィ、フィン!?」
何だ!さっきと同じ…いや、更なるうずきが!?
馬鹿な…この短期間でか!?
…一体、何が起こっているんだ!?
「ガレス…すまない。少し休む…、警戒態勢は続けてくれ。」
「う、うむ…、フィン。クノッソスのようなことはもう起こらんじゃろ。」
「いや…その時より最悪かもしれない。僕もわからないけど、最悪だけど最悪じゃない。」
「……意味がわからんぞ…。」
僕もわからないよ。ただ、そんな気がするんだ。
…【ロキ・ファミリア】にとって最悪で、オラリオにとって最良…?
今回の戦争遊戯は間違っている、そう言いたいのかい?
『そうだ。お前達は負ける。絶対に勝てない。』
と親指がそう、うずいているように聞こえた。
はい、勇者サマです。
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